基本的に日本の株価についてニュースなどで伝えられるのが、日経225ですね。
実際これについてどのくらい意味があるのかということについては甚だ疑問なわけですが、日経ユニクロ平均と揶揄されるこの日経225には、そう揶揄される理由があるのでした。
あ、この件に詳しい人には退屈な内容です。って、なんでもそうですけど。
寄与度と呼ばれるものがあるんですよね。
日経平均寄与度(構成率)寄与額
日経のサイト。
これの下のほう、
「日経平均採用全銘柄 寄与度・寄与額 一覧」と、225の全銘柄がならんでいます。
企業名があって、現在値は今の株価ですが、その横と横。
みなし値と構成率。これが大きいんですが、
みなし値はたいてい株価そのものになっていますが、なかに2倍になっていたり10分の1になっていたりするのがあります。
で、構成率。これは、その銘柄のみなし値を全銘柄のみなし値の合計で割ったものですね。
これで日経225の「平均株価」的な数字が出るんですが、みなし値が大きければ大きいほど、その銘柄の影響力が大きいと。
トップのファーストリテイリング(ユニクロ)は、8.65%の影響度があります。
一方で、ヌヌちゃん(双日)は、なんと0.00%。
なんじゃそりゃ。ストップ高になっても日経平均には影響がないぞと。
(今日は、東京ドームと東宝が数字出てませんが、先日はゆにくろとソフトバンクが出てなくてびっくりしました。日経、仕事しろ)
これは明らかにおかしいです。株価を操作しやすいわけですよね。
昨日日経225が2時すぐに下がったのは、ユニクロが下がったからで、今日はユニクロこそ動かなかったものの、ソフトバンクが大幅に落としたので、朝から下に。
ソフトバンクが3.5パーセント下がったら、日経平均は29.79円下がって、日本製紙が同じように3.5%下げても、0.24円しか影響しないと。
これだと、大口が2、3か所ぐらいでユニクロとファナックをずっと買っていれば平均が下がらないということになりますね。
しかも、株価が(相対的に)上がれば構成率も上がると。
まあ、あんまり露骨なことやるとばれますが。
たとえば、三菱UFJのほうがユニクロより売買代金も時価総額も上なわけですが、寄与度ははるかに小さいというのは不思議です。
日経225なのだから、もうすこし計算の仕方はありますよね。
例としては、
1、すべて寄与度(構成率)は同じにして、毎日、前日比のパーセントで勝負。
2、時価総額で、寄与度(構成率)を計算する。
3、最近(たとえば3ヶ月ぐらい)の売買代金(の平均)で寄与度(構成率)を計算する。
(2の場合、さらに流動性のある株のみで計算するという手もあります。めんどうだけど)
経済をぐちゃぐちゃにしている安倍君の太鼓持ちやってる暇あったら、このぐらいできるよね、日経さん。


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