Studio_Rosso1/43自動車模型製作日記2

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今日も修理です

2024-07-12 19:50:47 | 修理

本日の山陰は曇り時々雨でした。
全国的には結構荒れ模様で大雨が降ったみたいですが、山陰は時々パラパラと雨が降る程度でいかにも山陰の梅雨という感じでした。
雨が降れば畑に出られませんので朝から本業ですが・・・ブルーベリーがちょっと気になりましてね。
今日はブルーベリーを5.5kg収穫しておきました、このブルーベリーですが鳥と競争で取らなければならないので少々雨が降っていても収穫しないと全部鳥にやられてしまいます(笑)

なんという鳥なんでしょうね?スズメよりも少し大型ですが鳩ほどではありません色は黒っぽいグレーですね。
近くに巣があるらしく2羽で飛んできています。
どうやら二家族近くに住んでいるらしいです。

さて本業です
今日は昨日の続きで250GTOからです。
まずはボディ全体をクリーニングしてみます。
水をつけた綿棒で擦りますと汚れがあまり見えないと思っていたルーフの上でもこんなに真っ黒になります。
決してヤラセではないですよ(笑)やっている自分も驚いているのですから・・・(爆笑!)

ボディ全体の艶が蘇りましたが・・・まだ問題が残っております。
というのもウインドウガラスなんですよ一応表側は全部クリーニングしてみましたがウインドウの内側にもカビがありましてこれはウインドウを一旦外さないとクリーニングができません。
またこの250GTOはサイドウインドウがスライド窓になっていますのでその重なった部分はバラバラに分解する必要があるのです。

ウインドウを全て外しまして台座からも外し・・・
ホイールをよくみますとホイールのリムの部分も酸化したのかカビなのかよくわかりませんが燻んでいてすっきりしません。
少し綿棒で拭いてみますが・・・まだ十分では無いのです。

仕方がないのでリューターに綿棒をくわえてコンパウンドでリムを磨きます。
この時に気をつけなければならないのがセンターのスピナーですエッチング部品を飛ばしてしまうと行方不明になってしまうんです。
これで輝きが戻ってきました。

そしてタイヤが当たっていた部分が溶けてしまった台座を交換します。
以前、何かの時に複数作っておいたアイドロンコレクションと同じサイズのケースがありましたのでそれを使いましょう。
オリジナル至上主義の方でも溶けた台座と割れたクリアーカバーでは納得できないでしょうからね〜(笑)
奥側のプレートがついているのがオリジナルのケースです。
手前側の綺麗なのが新しい台座ですでに250GTO用に穴を開けておきました。

台座に取り付ける前にやっておかなければならないことがありました・・・。
そう!、例のカチ上げマフラーの修理です。
250GTOのマフラーエンドはほぼ水平に出ていますからね。
しかもマフラーエンドの金属部分も曇ってしまっていますのでせっかくなら外して磨きます。
250GTOのマフラーエンドはやはりピカッと光っていないとね〜いけませんよ。
ちなみに右2つは磨いたもの左はクリーニングだけですが僅かに磨いたものの方が綺麗な気がします(笑)

マフラーエンドを取り付けました。
多分、マフラーエンドは意図的に曲げたんでしょうけどマフラーのブラックが部分的に剥げてしまっていましてタッチアップしておきました。
この後は息の出口の部分のエッチングを取り付けてマフラー関係は終了です。

これは事後の汚れとか意図的にされたものではないのですが・・・
メイクアップさんの工場で組み立て後にタッチアップされた時に誤ってついてしまったのでしょう・・・ボディのステップ部分にフラットブラックがついています。
エナメルシンナーで拭き取ろうとしましたがずいぶん時間が経っていた様で全然溶けません。
クレオスのシンナーで拭こうかと思ったのですが・・・やめておきました。
と言うのもステップの部分は元々ウレタンクリアーが薄くクレオスのラッカーでボディカラーが溶け出すと塗装が必要となってしまう可能性が有るからなのです。
ここは綿棒にコンパウンドで磨きます。
黒い部分を中心に磨けば黒い塗料だけを取り除くことができます。

この部分での注意点はコンパウンドがシャーシの方に付かない様にマスキングテープを貼っておくことです。
コンパウンドがついてしまいますと拭き取ろうと擦りますとその部分だけが艶が出てしまうことがあるのです。
下の画像でもコンパウンドがボディの下側に少し回っていますね。
こんな場合は掃除用の小筆で取り除いてから水を含ませた筆(湿った程度ですよ・・・流れるほどつけてはいけません・・・笑)で掃除しておきます。

ステップ部分の塗料も綺麗になりました。
他に脱落している部品がないか確認しておきましょう。

新しいベース板に取り付けました。
(この時点ではまだウインドウはつけておりません)

先にベース板に取り付けるのはなるべくボディを持ちたくないからなのです・・・汚れますからね。

忘れないうちに(普通は忘れないだろう)・・・プレートも移設します。
取り外したら裏側の両面テープを綺麗にクリーニングします。
ここでクレオスのシンナーは使ってはいけません、ここで使うのはエナメルシンナーです、クレオスのシンナーを使ってシンナーが表側に回りますと印刷部分が溶けてしまって修復ができなくなりますからね〜。
(ず〜っと前に酷い目に遭いましたので覚えているんです・・・笑)

ウインドウを取り付けてゆきましょう・・・。
ボンネットの上の小物(ボンネットのストッパー等)も一部外れて無くなっていましたので当方の部品取りの個体から外して取り付けます。
ボンネットの上のダクトの前側のスクリーンですがこれだけは部品がなかったのでアニメセルをカットして作ってみました。

インターネットでメイクアップさんの同じ仕様のミニカーの写真を検索します。
何故かって?これで間違いがないかどうか確認のためなんです。
ネット上ではまだメイクアップさんの古いブログが残っていましてそこに写真がありました・・・。
透明なスクリーンですがもう少し背が高いですね〜
こりゃあ作り直しです(滝汗!)

作り直したスクリーンがこちらです・・・
メイクアップさんの写真と同じようにダクトの切り欠きは少々小さめにしておきました
上側の両角は少し丸みを帯びるように削っています。

これで修理完了です。
ピカピカになりましたよ(笑)
実車で言いますと・・・修理というかレストアに近いですね。

最後にもう一つ・・・
このミニカーは純正の箱の中に入れられていましたが・・・ケースの周囲をこんな発泡系の素材で包まれていました。
これが純正かどうか?ですが・・・

どちらにしても・・・これは使えないんです。
右端の部分をよくご覧ください・・・。
少し黒く見えている部分がありますね・・・これは汚れではなくカビなんです。

仕方がないので当方の部品取りから250GTOと文字の入ったシリコンクロスを出してきまして包みました。
ここまでカビが繁殖していますと箱の内側も怪しいですよね。
部品どりの箱はもう他の修理に使ってしまったので無いんです・・・。
なので箱の内側は除菌クリーナーで掃除をしておきました、まあこのクリーナーでどれほどの効果があるのかはわかりませんが・・・・一応綺麗にしておきました。

ほぼ半日かかってやっと終わりました・・・

昨日修理をしていたマジョーラカラーのアベンタドールですが・・・
お客様からのお手紙の中に「気がついたところは修理をしておいてください」とありまして・・・
サイドウインドウの下側を見ますと右側はもう浮いていまして外れそうな状態だったので修理を追加することにしました。

反対側も同じ様な症状が見られますが・・・こちらはまだ軽傷なので今回はこのままにしておきます。
無理やり外して他に(窓枠のエッチング板が変形するとかね・・・)影響が出ても困りますしね・・・難しい判断です。
一旦ウインドウを外します・・・
アベンタドールで難しいのはドアミラーなんです・・・サイドウインドウを外すのにとっても邪魔です(笑)

そして接着しました。
押さえのマスキングテープも貼りにくいのです

続いて昨日修理していたイグニッションの240ZGです、フロントウインドウは直りましたのでワイパーを取り付けて仕上げましょう。

そしてもう一台の2550GTOです・・・・こちらもマスキングテープを剥がしまして修理完了。
この1台は多分海外発送になってしまうのかな??

海外のお客様の確認様に少し大きめの写真です・・・。

そしてサイドウインドウを再修理したアベンタドールです・・・。
大丈夫そうですね〜。

ここで今日も時間になりました・・・今日のブログは6525文字!?
今までで一番長かったんじゃ無いかな・・・皆さんも読まれるのにお疲れ様でした〜
また明日!!