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映画作りの糧とすべく劇場鑑賞作品中心にネタバレ徹底分析
映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

追悼 トニー・スコット監督

2012-08-25 13:33:12 | 映画人についての特集
個人的評価: ■■■■■■■■■■
[6段階評価 最高:■■■■■■、最悪:■□□□□□]

トニー・スコット監督が亡くなった。8月19日。カリフォルニアにあるヴィンセント・トーマス橋から飛び降り自殺をしたという。

トム・クルーズ「トニーは私の親愛なる友人でした。ほんとうに寂しい気持ちでいっぱいです。トニーは創造的で、彼が見せる映画のビジョンは計り知れません。深い悲しみであり、トニーのご家族にも哀悼の意を表します」(マイナビニュースより)

デンゼル・ワシントン「トニー・スコットは偉大な監督で、すばらしい友人だった。彼がいなくなってしまったなんて信じられない。彼は人生と映画の芸術に情熱をもっていた。その情熱を僕たちと分かち合ってくれた。ご冥福をお祈りします」(朝日新聞より)


現代最高の映画監督だった。スピルバーグとイーストウッドと同じ位置に並んでいる監督だったと思っている。正直なところここ10年に関して言えばお兄さんを遥かに超えていた。
ブラッカイマー調を確立させた監督である。
サスペンス演出において彼より上手い人はいない。
兄のリドリーがアカデミー賞欲しいオーラ出まくりのクソ真面目な映画ばかり撮っていたのに比べ、トニーはアカデミーもカンヌもまるで眼中に無い悪フザケのような映画ばかりを撮った。映画と戯れるやんちゃな監督だった。
タランティーノ経由でジョン・ウー的アクションシーンに出会い、ジョン・ウー演出をトニー風に進化させた。三つ巴クライマックスはジョン・ウーの応用発展であるがその状況はそういえば黒澤明の「用心棒」に通じるし、そういえば遺作の「アンストッパブル」は黒澤がハリウッド進出を狙って企画した「暴走機関車」に似た映画だ。
トニーはデンゼル・ワシントンと意気投合し、彼を5回も主役に使った。インテリ軍人から労働者まで色々な役を演じさせた。コンビで事件を追うバディムービーも得意だった。イギリス生まれのトニーの映画は、スコット兄弟独特のライティングでアジアンムービーとブラックムービーとブラッカイマームービーを融合させた、全人種全文化対応の奇妙で唯一無二な作風に結実したのだ。

思い返せば、私の映画狂いはトニー映画とともに歩んできた。
学生時代は半分バカにしながら観ていたが、やがてそれは尊敬に変わり、いまや最も好きな監督の一人になった。
トニー映画と歩んできた四半世紀をふりかえってみる

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「トップガン」

最初に観たのは「トップガン」だ。中学のころだった。
あの「ブレード・ランナー」のリドリーの弟だってよ・・・なんて友達と話ながら観に行っていたのだろう。よく覚えていないが
スモークに換気扇の向こうから差し込むライトみたいな兄貴と同じような映像。しかし当時のロックがかかりまくる音楽の使い方は、ゴールドスミスやヴァンゲリスの音楽がじんわり響くリドリーの映画の高級感とは対極にあった。わかりやすすぎるストーリー。派手派手な映像。
映画通を気取っていた若かった私は「リドリーはA級、トニーはB級」という、愚かにも程がある間違った格付けをしてしまった。
「そうさ、アイスマン。俺は危険だ。」
「だってあなたを天才と認めたらみんなにわかってしまうじゃない。あなたに恋したことを」
そんなわかりやすい台詞は今でも笑って仕方が無い。というかこの映画は何十回観たかわからないが、笑うシーンしかない。
マグカップでコーヒー飲むたびに、目の前をトムの戦闘機がかすめ飛んでいかないかな~と夢想する。
全てのカットに無駄に気合いが入りまくっていて、全力で撮ればどんな映画も笑えて面白くなることを示している。

ブラッカイマー映画のひな形を作り上げたのはトニー・スコットだ。彼とブラッカイマーの2人で築きあげたフォーマットを、ブラッカイマーがマイケル・ベイやサイモン・ウェストらに踏襲させているにすぎない。

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「デイズ・オブ・サンダー」

トップガンの後「ビバリーヒルズコップ2」があり、「リベンジ」(本気でつまらなかったけど)があった。
そして「デイズ・オブ・サンダー」があったけどトップガンの焼き直しじゃんと観る前からバカにしていた私は、劇場に行かないという愚かなミスをおかした。
だいぶ大人になってから「デイズ・オブ・サンダー」を見直した。焼き直しには違いなかったがそれだけでは済ませられない感動を、爆笑とともに味わった。

「トップガン」のあらすじ
一匹狼で一流パイロットのトム・クルーズが思いがけない事故で自信を失い挫折するが、いろいろあって自信を取り戻す。ラストの空中戦で事故の状況が悪夢のように再現されるがそれを克服すると、背後に迫る敵機を急上昇でかわして見事撃破するのだった

「デイズ・オブ・サンダー」のあらすじ
一匹狼で一流ドライバーのトム・クルーズが思いがけない事故で自信を失い挫折するが、いろいろあって自信を取り戻す。ラストのレースで事故の状況が悪夢のように再現されるがそれを克服すると、前方をふさぐライバル車を急ハンドルでかわして見事優勝するのだった

どうです。全然違うでしょう。


「ラスト・ボーイスカウト」

同じ頃に「ラスト・ボーイスカウト」が公開されていたはずだ。
これも当時は劇場で見ず、後年になってからビデオで観た。これはトニーベスト3に間違いなく入る超傑作である。
名探偵ブルース・ウィリス(というだけで笑えるが)が、推理もそこそこに拳銃とカーアクションで難事件を解決。サスペンスとアクションを巧みに織り交ぜ、スコット兄弟印の効いた映像の嵐の中、クライマックスへむけて怒濤の盛り上がりを見せる。どうしたらいいかわからないくらいの興奮を覚えた。
シェーン・ブラックの脚本が面白すぎる。
娘とともに悪党たちから逃げてチェイスの末に金持ちの家のプールに悪党の車が突っ込む。自分たちも車をオシャカにしたブルースは唖然とする金持ちに車を貸してくれと言う。断る金持ちに、貸さないとこの娘を撃つ、と言って娘に銃を向ける場面。
娘「パパ・・・」
ブルース「シッ!」
金持ち「わかったよ」
この危険なユーモアが最高。

後にエクササイズDVD「ビリーズブートキャンプ」で一世を風靡するビリー隊長が冒頭で自殺したり、若いころからやっぱり無駄にエロさを振りまいているハル・ベリーとかちょい役陣も充実の傑作である。

「トゥルー・ロマンス」

大学生になった。「トゥルー・ロマンス」を観た。
トゥルー・ロマンスは当時「レザボア・ドックス」が当たってのりにのってたタラ公が書いた脚本をトニーが映画化したものだった。
当時、いや今もタラ嫌いの私は、せいぜいがタラを貶めるためにだけ、ほら別の奴が監督した方が面白いじゃないか・・・などと語っていた。だがこれはトニー>タラを語るだけで済ましていいような映画ではない。
この映画は後のトニー映画に大きな影響を与えたに違いない。その点でタラの功績も大としなくてはなるまい。
まずクライマックスの三つ巴乱激戦はその後のトニー映画で繰り返し使われトニーのフォーマットとして定着する。
つまりエネミー・オブ・アメリカ、スパイゲーム、ドミノなどだ。
そしてトゥルーロマンス中盤で、これはタラの趣味だろうが、「男たちの挽歌2」のクライマックスのユンファvs黒メガネの対決を観てヒロインがケタケタ笑うシーンも印象深い。いまいち香港映画をその表面部分しか理解していない感のあるタラと違い、この映画を契機にしてトニーは香港ノワールもののそのメンタル部分を吸収することに成功したように思える。スコット印の映像とブラッカイマー譲りのテンポと香港の熱さとサービス性。地味にこの映画は黒澤にとっての「酔いどれ天使」、小津にとっての「晩春」のような映画作家トニーにとって重要なターニングポイントとなっている気がする。
さらに付け加えれば、この時期最高のコンビだったハンス・ジマーの音楽が絶品。あのマリンバが奏でるテーマ曲、聞けばみんな好きになること間違いなしそういえば、この後ハンス・ジマーはアメリカに渡ったジョン・ウーの映画に音楽を提供することになる。タラ→トニー→ジマー→ジョン・ウーという繋がりを考える上でも「トゥルー・ロマンス」は重要な映画だ。

中盤のクリストファー・ウォーケンとデニス・ホッパーの会話。タラ節な会話をトニー風に処理したあの場面が大好きだ。


「クリムゾン・タイド」

この素晴らしい傑作を私は当時の私の年間ベストテンにランクインさせていない。なんて愚かだったのだろう。
しかしこのころから徐々にトニーのことをわかり始めていた。
「クリムゾン・タイド」は何回見直したかわからない。ジーン・ハックマンが出撃に際して乗組員たちの前で演説をぶつあのシーンはトニー史上最高の名シーンだ。
「最高司令官は大統領であるが、これは私の船だ。それに乗る以上は私に従ってもらいたい。それができない者は、ケツの辺りに刺激的な感覚を覚えるであろう。私の蹴りが入るからだ。」
この名演説のバックにかかるクリムゾン・タイドのメインテーマは、ハンス・ジマーのベスト・オブ・ベストだ。

「ザ・ファン」
これも超絶面白いサスペンスだったが、当時の私は笑うだけで正当な評価を下していたとはいいがたい。
デ・ニーロになんか怖い役やらせよう程度の企画であったことは見え見えだが、私の言う「サスペンスの巨匠」へのターニングポイントとして重要な企画だったかもしれない。見直す機会が欲しい

「エネミー・オブ・アメリカ」

卒業して社会人になった。
「エネミー・オブ・アメリカ」を観た。この傑作をやはり私は当時の私的年間ベストテンに選出しないという愚行を犯している。
しかしこの映画でやっと気づいた。トニーはうまい・・・と。派手な映像とテンポの早すぎるカッティングでつい見落としがちだが、トニーはサスペンスを極めて正攻法かつ的を得た演出をして、最高の効果を出している。
主人公の危機を観客には教えて主人公には教えない。クロスカッティングで主人公に迫る危機と、危機に気づかない主人公たちの行動を並行で見せて、緊迫感を煽りに煽り、かつその上で直前に危機を脱した主人公たちをど派手な爆発やアクションにつなげてそれらのカタルシスを増す。
スパイ衛星やインターネットで極秘裏に国民を監視する政府機関との戦いを描いた「エネミー・オブ・アメリカ」はトニーの才能をもっともよく発揮させる題材だった。

同時にこの頃からトニー映画は変貌を始めた気がする。
「トップガン」のように底抜けに楽しいハッピーエンドを目指すのではなく、どこか悲劇的な要素をはらんだ、カタストロフあふれる映画を意識的に撮るようになった気がする。同時に映画的な風格も備えるようになり、正直言って兄リドリーの映画より弟トニーの映画の方が楽しみになり出した。

またトニー映画の特徴として黒人と白人のコンビ映画という流れ(「ラスト・ボーイスカウト」「クリムゾン・タイド」「アンストッパブル」)にこの作品を置くことも出来る
ウィル・スミスとコンビを組むのはジーン・ハックマンだ。このころ映画にハクを付けるためだけの脇役が多かったジーンだが、トニーは「クリムゾン・タイド」といい、「エネミー・オブ・アメリカ」といいジーン・ハックマンを強くかっこ良く目立たせる。

「スパイゲーム」

「スパイゲーム」は見事すぎる騙し合いの映画だった。
同じ頃兄リドリーが「マッチスティック・メン」という詐欺師が主人公の超つまらない1mmたりとも魅力のない映画を撮っていた。
それに比べて弟トニーのスパイ映画の面白いこと・・・
常々ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットは似てると思っていたし、「リバー・ランズ・スルー・イット」で監督と主演の関係にあった2人は、見た目もキャリアも子弟関係にぴったりだ。
そんな2人をスパイの先生と教え子という役で使う、それだけでユーモア。
ミステリアスで爽やか笑顔でCIAを手玉に取るロバート・レッドフォードの大物感。トニー・スコットはベテラン俳優も若手スターも美女もとにかくキャストの使い方が上手すぎる。

「マイ・ボディガード」

観た当初はラストがどうにもしっくりこなくて評価は低めにしたし、ラストシーンの違和感は今でも変わらないが、それ以外は全てが完璧な映画だ。
この作品を観て私はトニーの見方が変わった。「楽しくやんちゃでバカっぽい監督」から「楽しくやんちゃでバカっぽくて上手くて尊敬できる監督」に変わった。
爆弾というやつは非常に映画的なアイテムである。
派手だし、人を殺すことも物を破壊することもできる。爆弾の描き方の上手い監督は好きだ。ヒッチコックはもちろん好きだし、マーティン・キャンベルという監督も好きだ。そしてトニー・スコットも上手かった。
爆弾の上手い監督は爆発そのものよりも爆発するまでの過程を面白く描く。トニー・スコットの「マイ・ボディガード」における爆弾処理は素晴らしかった。
復讐に燃えるデンゼル・ワシントンは小悪党を捕まえるとそいつの尻の穴にペンシル型の爆弾を突っ込んで情報を喋らせる。ケツにバクダンというそれだけで笑えるお下品な演出。デンゼルの執念と小悪党の屈辱。さらに「恐怖」を与えるには爆弾がいつ爆発するかを明確にしなくてはならない。爆発時間が近づくにつれて観客の気持ちを高ぶらせることができる。手っ取り早い方法としては爆弾についたタイマーを写せばいいのだが、この場合爆弾が尻の中にあるので写すことができない。
どうするトニー。トニーの演出は素晴らしかった。爆弾のカウントダウンタイマーを画面に字幕で表示したのである。アニメ「北斗の拳」みたいな演出。
このころから画面に色んな処理を加えまくるのを持ち味にしていたトニーと、爆弾タイマーの表示は違和感なく映画に溶け込み、同時に素晴らしいサスペンス演出となった。

「ドミノ」

お金持ちのお嬢様のくせに賞金稼ぎとして破滅的な人生を走ったドミノ・ハーヴェイの伝記。
「これは事実に基づく物語。だいたいのところは・・・」という冒頭の字幕が大好き。ようするに「だいたいは事実に基づかない物語なんだ」と宣言しているようなもん。
ハチャメチャな映画。トニーが手持ちの技を全部全部使った映画。必要とか不必要とか必然とか効果的とか考えず2時間ひたすらトニー色に染め上げた悪ふざけにも程がある映画。
この映画を目がチカチカするとか、うざいとか、騒々しいとか言ってけなす人も大勢いたし、そうした意見も間違いではない。
でも私は「ドミノ」が最高に好きだ。心情的にはトニーのベストワンに推したいくらい好きだ。
三つ巴アクションも、フラッシュバックしまくるストーリーテリングも、デコりすぎるくらいデコった映像も、ヒロインが魅力有り余るところも、アクションのスピード感も、サスペンスの上手さも、撮影も編集も全カットに全力注いでいるところも、これ以上ないどころか過剰なほどトニー・スコット。
もっとカルトムービー的に評価されてしかるべき映画だ。

「デジャヴ」

これも素晴らしかった。ベテラン監督がアカデミー俳優デンゼル・ワシントンを使って、こんなドラえもん的映画を撮るなんて想像できなかった。
ほぼ台詞なしモンタージュだけの正攻法の演出で描かれる船の爆弾テロ。世界中で誰よりも上手に映画を撮れる監督であることを見せつけまくる。
そして事件を捜査する我らがデンゼルと、思わずタイトルを「デブじゃ」と勘違いさせるでっぷり太ったヴァル・キルマー。
トップガンのトムのライバルのあのかっこいいアイスマンはどこに行ったんだ。
そして正攻法の普通のそれでいて最上級のサスペンス映画の中盤に突如出てくるタイムマシーン。いや厳密には過去をのぞけるタイムテレビ。アングルは自由自在に変更可能。しかものぞけるだけではなく物や人を送ることも出来てしまう。欠点は再生のみで早送りや巻き戻しや一時停止はなしということ。これを使った時間差カーチェイスはトニー史上のベストカーチェイスシーンだ。
そんでついに、美女を助け、テロを防ぎ、悪党をやっつけるために過去に飛ぶデンゼル。
こんなに演出が上手いのにいつまでもやんちゃであり続けるトニーこそ、自分の目指す監督だと確信した。

「サブウェイ123 激突」
もうトニートニーと熱狂的トニースコットファンに変貌した私を思いっきりずっこけさせるくらいにつまらなかった映画。
こんだけつまんないものをつい撮っちゃうところも何だか可愛げがある。
偶然始まっちゃうラストの対決とか、もう少し本気でストーリーと向き合えよ・・・と思っちゃうが、デンゼルがばったりトラボルタと出会ってしまうあのシーンは爆笑ものだった。(問題はそこにいたるまでの過程にサスペンスがなく退屈というトニーにしては珍しく脚本の欠点をほったらかしのまま映画にしてしまったことか)

「アンストッパブル」

トニーの遺作となってしまった作品。
無人の機関車が動き出した。なぜブレーキが勝手に解除されたのかについて一切説明しない。カメラは何故だか勝手に解除されるブレーキレバーを写すのみ。列車が走る。なんとか停めなきゃというそれだけのごくごくシンプルな映画。
猛スピードの列車を物語の主軸に様々な人物、組織、社会が時にユーモアたっぷりに、時に皮肉たっぷりに描かれ、でも映画の行き着く先はただ一つ。「列車を停めろ」に集約される、このシンプルなのに力強いストーリー。そして金や株価や経営しか考えない会社トップと比較することで、命がけの現場の人間たちを讃えるヒューマニズム。
最後のヒロインの台詞。「困ったことになったわ。どっちと先にキスをしたらいいの」から醸し出されるのはトニー・スコットの楽しさの追求。
「マイ・ボディガード」「ドミノ」「デジャヴ」とやや悲劇的な色彩を強めてきたトニーがトップガンの昔のころのようにひたすら明るいポジティブ思考に立ち返って作ったこの映画。こんな映画を撮る人がどうして自殺なんかしたのだろう。
数々の素晴らしい傑作と永遠に解けない謎を残してトニーは飛び降りた。

トニーはトップガンの続編のプロダクションに正式に入っていたところだった。
他にもいくつかの企画があったし、その中には「ワイルドバンチ」のリメイクの企画もあったという。
それらが観れなくなったことも残念だが、ごくごく個人的には、いつかコーエン兄弟みたいに、リドリーとトニーのスコット兄弟名義で一本映画を撮ってほしいと思っていたが、それも永遠にかなわぬ夢となった。


トニー映画は永遠に私の中で輝きを失わない。
自殺とは「サブウェイ123」を撮る以上の間違いを犯してしまったトニーだが、数々の傑作をありがとう。映画の楽しさを教えてくれてありがとう。世界最高の映画監督トニー・スコットのご冥福を心からお祈りします。


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ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン
↑この度、「ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン」を選出しました。映画好きブロガーを中心とした37名による選出になります。どうぞ00年代の名作・傑作・人気作・問題作の数々を振り返っていってください
この企画が講談社のセオリームックシリーズ「映画のセオリー」という雑誌に掲載されました。2010年12月15日発行。880円


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1 コメント

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こんばんは (ノラネコ)
2012-08-27 22:36:20
良い意味でエンタメ一本槍のブレない作家でしたねえ。
今でこそCMやPV出身者が増えて珍しくなくなりましたが、映像をまるで音楽の様に語るパイオニアだったと思います。
恐ろしくスピード感のあるオシャレな映像のカッティングは衝撃的でした。
仲の良かったお兄さんも、落ち込んでしまわないと良いのですが・・・。
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