空手教室水翔塾

雪深い新潟県の里で活動しています。

最後まで

2010年05月17日 | その他

1年ちょっと前に、他県の先生から聞いた実話です。

保育園の年長で空手を始めた男の子がいます。

仮にAくんとしましょうか。

Aくんは空手大好きな子でしたが、なかなか上手くなりません。

小学校1年生から全少予選に出場しましたが、3年生までは全て1回戦負け

1回戦で負けるもんですから、早い時間に The End です。

お母さんが「もうあなたの試合が終わったのだから帰りましょう」と聞いても、

「〇〇道場の△△君が、決勝まで行くと思うから見ている」と言います。

そして、全試合が終わっても閉会式まで出ていたそうです。

 

4年生になってAくんは、初めて1回戦の壁を突破しました

(でも2回戦で敗退)

この1勝を足がかりに、5年生になるとベスト8まで勝ち残ります。

さらに、6年生では決勝戦で負けたものの、準優勝の成績で全国大会へと進むことができました

師範の先生曰く、「空手が好きで、練習熱心なところもあるが、負けても閉会式まで残る彼の気持ちが強くさせたんだ。」

 

水翔塾でも一昨年までは、仲間の全試合が終わると会場を後にしていました。

単純な私は、この話を聞いて去年から(遠隔地を除いて)閉会式まで残るよう保護者の方にお願いしています。

保護者の方も快く了解してくれました。 …たぶん

 

写真は先日の全中予選の閉会式です。

入賞できなかった多くの選手は自分の試合後に帰っていましたが、中には途中で負けた子も参加しています。

きっと、その子が未来のチャンピオンになる事でしょう

さらに閉会式まで参加することが、主催者にたいするだと思います。

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コメント (4)
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