竹はそれ自体「松竹梅」「門松」などとして縁起物ではありますが、神社にとっても欠かせないものです。
祝詞にも竹を使った表現が度々使用されます。例えば、
『若竹の如くすくすくと…』→(子供が)若竹のように早く大きくなるように、
『竹の真直に…』→竹のように(物事が)真っすぐ進むように、
『呉竹の憂節繁き人の世の…』→竹に節が沢山あるように人生には避けられない辛いことがあるけれど、
などの言葉があります。
また、特に神社らしい使い方が注連縄を張るための柱としての竹です。主に地鎮祭などで用いますが、次の例大祭でも本殿昇殿前にお祓いを行う「祓戸(はらえど)」を同じく竹と注連縄で作ります。
竹はその御祭の度に生のものを用意するのですが、梅雨が明け、竹林では新しい竹が続々と伸びているのが印象的でした。夏深し、ですね。