今日からいよいよ新年度となります。今朝は新入社員と思しき姿のご参拝もあり、平日ということでこの1日から忙しくされている方もいらっしゃるようです。
神社は例大祭や正月など年中行事を柱にしておりますので、他のお仕事の方と比べてあまり年度に影響される所はありません。ただ先日職員の卒業を送り、今日そうした入学・入社の風景を見ると、自分が神社に奉職した頃の事を思い出したり、この4月はなかなか感慨深いものがありますね。
4月は和名で卯月(うづき)と言います。子・丑・寅・「卯」の卯月であるとか、卯の花が咲く月であるとか由来には諸説あるようですが、卯の花には逆に卯月の花だからと命名の説があるなどはっきりしていないそうです。
1日は例によって “月次祭(つきなみさい)” の日に当たります。春らしい青空に恵まれ、境内の摂末社にもいつも通り神饌をお供えできました。
毎月掲示しております “まことの道” も新しくなりました。今月の言葉は上の和歌です。
『すなほなる 身をそのままに すなほなれと 教ゆる道も またすなほなる』
神道では悪い出来事・凶事を “禍事(まがごと)” と表現します。昔の人は “普通でない、良くない状態” を “曲がっている(まっすぐでない)” と言ったわけです。
今、人を指して “素直だ” と言う事は特に大人同士だと褒め言葉でない場合もありますが、本来 “直(なお)きこと” は常に保っていくべき人の美徳の一つです。この4月に考えてみるには丁度いい言葉なのではないでしょうか。