以前、この鈴鹿明神社の御神紋が『祇園守紋』である事をこの社務日記に書きましたが、それと並んで使用している紋がもう一つあります。 『巴紋』と呼ばれるものです。
石碑の上部に御神紋が並べて配されているのが見えます
この巴紋は当神社に於いてはいわば二つ目の紋、御社殿や御神輿の装飾などに用いられていますが、他の神社でもよく見かける紋なのではないでしょうか?
巴紋は元来は八幡宮の御神紋として伝わるものですが、魔除けの印としても広まり、現在では全国の三割以上の神社で使用されているとも言われています。
渦を巻くような、動いているような不思議な形をしています。 巴は「鞆絵(ともえ)」で弓矢を射る際の「鞆」という革具を表しているという説、また流水を図案化したものという説など、形の由来には幾つかの説があるようです。
左三つ巴・左二つ巴
神社に遠慮してという事なのか、家紋としてはあまり広まっていないそうです。
しかし巴の数や向きなど、派生形の多い御神紋でもあります。 色々な形を探してみるのも面白いかもしれませんね。