“道祖神(どうそじん)”という神様を御存知でしょうか。
村の境や辻などに守護神として祀られる神様で、石碑、あるいは男女二体の神像の形で見る事が出来ます。
よく道の脇に建てられていましたが、今は開発の影響でやむをえず移動させられてしまう事も多く、当神社の境内にも2座の道祖神の碑があります。
道祖神は元々は“岐神(さえのかみ)”、神話では“来名戸之祖神(くなどのさえのかみ)”と呼ばれる悪疫除けの神様で、それが中国の旅の安全を司る神様“道祖”と習合して祀られるようになったと考えられています。
毎年1月14日に各地で行われる“どんど焼”や“左義長”と呼ばれる火祭りも、現在は御正月飾りやしめ縄をお焚き上げする日として知られていますが、元は無病息災・五穀豊穣を祈る道祖神のお祭りであったそうです。
道祖神はこれだけ身近にありながら、その意義がなかば薄れてきている神様とも言えます。 時代の流れとも言えますが、全て忘れて失ってしまう事のないようにしたいものです。