境内には桜の木が多く植わっていますが、一本だけさくらんぼをつける木があります。
今朝掃除の途中に見やるとちょうど実が膨らんで熟しかけているところでした。 熟しきると鳥が啄むか風で落ちるかですので、木を飾るのはこの短い一時期だけの事です。
さくらんぼの木は漢字で書くと「桜桃(おうとう)」。 花も桜と同じ時期に白く咲きますが、厳密に言うと桜とは違う種になるそうです。
私達鈴鹿の神職にとってはこの初夏の風物詩のようなものです。 以前試しに口にしてみた事がありますが、薄甘くて上品な味、ただし果実として売られているものと比べてしまうと甘さも香りもそれに及ぶ物ではありませんでした。
とはいえ普段特別な管理もしていない木の事ですので、ご参拝の皆様は見かけても口にされない事をお勧めします。