神社ではお祓いの道具としての『大麻(おおぬさ)』、また御神前にお供えする『玉串(たまぐし)』として頻繁に榊の枝を用います。
幸い当神社では境内に多く榊の木がありますので自給自足ができていますが、それ故に榊の手入れも行わなくてはなりません。
...とは言え榊に関しては、実際にはほとんど剪定らしい事はしていないのです。
先に書いたように大きい枝は大麻として、小さい枝は玉串として使う事ができますが、どちらも枝先まで葉の揃った美しい姿が求められますので、木を全体で見て伸びた部分を整えるような普通の剪定をすると神事に使えなくなってしまうからです。
ですので普段は「一本の木から枝を採りすぎないように」「採る場合は日当たりや風通しが良くなる所を優先して」、その程度ではありますが気をつけて採るようにしています。
結果として榊だけ不格好な樹形になってしまいますが、神社ならではの事と思っていただければと存じます。
この辺りは放って置きすぎてしまったかもしれません