“東風吹かば匂いおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ” とは天神様、菅原道真公の詠まれた歌として有名です。今日は朝こそ肌寒くはありましたが、境内には柔らかな風が吹いて歌にあるように梅の香りと花弁を散らしています。
鐘楼前の梅はほとんど満開になっています
社務所前の松竹梅
秋の金木犀などに比べればほんのささやかな香りではありますが、梅の下を通ると確かに春の空気というようなものを感じます。
今は花と言えば桜ですが、古くは梅の方が人気があったと言われます。梅や桜がこれほど好まれるのは、周りを染めるように沢山の花が咲く事と、散っていく花弁と香りにも美しさがあるためではないでしょうか。“季節をつくる力”とも言えるかもしれませんが、他の花にはない風情があるように思えます。
しかし春の大風が続けば梅の見頃ももうすぐ過ぎてしまうかもしれません。梅も今が一番良い時ですね。