初夏ともなると春とはまた違った花を境内に見る事が出来ます。
…何やら花の話ばかりが続いて恐縮ですが、今日は石南花(しゃくなげ)の花が満開になっているのを見つけました。
シャクナゲはツツジ科の花木で、言われてみると花の雰囲気や開花時期など似通ったところも多くあります。明らかに違うのはその花の大きさで、西洋では古くからバラに次ぐ園芸用の花として数多くの品種が作られたといいます。
しかし日本では“奥山に咲くもの”という認識があったためか、自生してはいたもののツツジとは対照的にあまり栽培されることもなく、園芸用に植えられるようになったのは近代に入ってからだそうです。万葉集など古い和歌にも詠まれていないようですね。
今は多くの園芸品種が育てられていますが、洋の東西で随分異なった歴史を持つ花です。