座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

修祓

2014年04月14日 | 神社知識・作法・歴史

厄除け・お宮参り・安産祈願と神社で行う御祈祷は様々ですが、どんなお祭りであっても神事の一番最初には『修祓(しゅばつ)』というものを行います。

修祓では御神前のお供え物や神札、また参列する皆様をお祓いします。“神社でお祓いを受ける”という言い方をしますが、“神様に感謝・お願い事をする前に心身を清める、そのためのお祓い”というのが本来の意味なのです。

実際には当社では以下のように御祈祷を執り行います。

 一、開式の辞

 一、修祓

 一、祝詞奏上

 一、御鈴神事

 一、玉串奉奠

 一、閉式の辞

また、奏上する祝詞はお祭りごとに違う文章を作文しますが、修祓で用いる短い祝詞 “祓詞(はらえことば)” だけは、慣例により決まった文章を奏上します。

もし耳にする機会がありましたら、何と奏上しているか気にされてみてはいかがでしょうか。

『祓詞』 

“掛けまくも畏き伊邪那岐大神 筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に 禊祓へ給ひし時に生り坐せる祓戸の大神等 諸の禍事罪穢あらむをば 祓へ給ひ清め給へと申す事を聞こし食せと 恐み恐みも白す”

 (意訳) “心に掛けるのも畏れ多い伊邪那岐大神が、 筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原にて、 禊をされた時に誕生された祓戸の大神達。 色々な禍事・罪穢があったならば、 清め祓いいただけますよう申し上げる事をお聞き届け下さいと、 恐れながら申し上げます。”


新生活を迎えると。

2014年04月13日 | その他

今日は、日差しも弱く、日中でも肌寒く感じられる一日でした。

4月、5月になるとお人形や神棚をお焚き上げのために持参される方が多くなってきます。

新生活を迎えるのに、家の片付けを行うと大事に取っておいた頂き物のお人形や大きくなったお子さんの雛人形、兜飾りなどどのように取り扱っていいのかわからず神社にお問合せをいただくことがあります。

粗大ゴミとして出すには気が引けるとのお話で、当神社ではお祓いの後にお預かりをしております。

 

大麻にてお祓いを致します

 

清め塩にてお清めを致します

 

鈴鹿明神社の大神様や祓戸四柱大神様へ祭詞を奏上します

祭詞を奏上の後、人形などに宿った御霊に元の御座へお還りいただき、祭典は終了となります。

神棚、人形の清祓いの御初穂料は3,000円からとなっていて、大きさや人形の数などで御初穂料が3,000円以上になる場合もあるので御了承下さい。

清祓いの祭典にはお立合いも出来ますが、ご来社後すぐには出来かねる時もございますのでお立合いをご希望の方は事前に当社へご連絡下さい。


新戸 白山姫神社例大祭斎行

2014年04月12日 | 兼務神社

本日10:00より、相模原市南区新戸鎮座の兼務社、白山姫神社にて平成26年の例大祭が斎行されました。

今日も清々しい晴天となり、神社委員会をはじめ氏子の皆様のご協力の元、無事に神事を終えることができました。

春天に靡く幟

式典前の様子

外からは見え辛い場所ですが、立派な由緒書があります

夕刻からは境内にて奉納演芸も行われるとの事です。

神社はちょうど相模線相武台下駅北東にあります。お近くの方はお寄りになってはいかがでしょうか。


明神

2014年04月11日 | 神社知識・作法・歴史

当社は“鈴鹿さん” “鈴鹿神社”と呼ばれることも多いのですが、正式には『鈴鹿明神社(すずかみょうじんじゃ)』と言います。明神社、とは少し珍しい名前で、近くにお住いの方でも意外と正式な名前をご存知ない事があります。

日頃受けるご質問は様々ですが、その中に「明神、とはどういう意味ですか?」というものがあります。確かに神社には“~神社” “~明神”などと複数呼び方があります。何か流派の違いがあるのでは、とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

“明神”とは“霊験が明らかである”という意味だとされています。単純に表せば“御力の強い”という意味ですが、実は神社と明神の区別、条件などがあるわけではありません。神社神道には仏教のような宗派の違い、というものもありません。創建の際の“皆を護っていただけるように”との願いが込められた名前といえます。


境内の桜もこの日を待っていたようです

2014年04月10日 | その他

本日も天気に恵まれ穏やかな一日になりそうです。

今日は神社の近くの幼稚園で入園式があったようで、新しく入園されたお子様とそのご家族の皆様が桜の木の下で写真をとられていました。

境内の桜もこの日まで待っていたかのように園児をむかえてくれました。

本殿前の枝垂れ桜

鳥居近くの枝垂れ桜

 枝垂れ桜はまだ花をつけておりますが、参集殿前のソメイヨシノは花が散り始めました。でもその様子も何とも言えなくきれいです。

このソメイヨシノは散り始めるのと同時に葉も付け始めて、これからの葉桜の季節もまた楽しみになってきました。

神社では多くの自然がありそれぞれの季節の移り変わりを楽しませてくれます。時間がございましたら自然を感じにいらっしゃってください。

ご入園された皆様またご家族の皆様、本日は誠におめでとうございます。これから沢山のお友達を作って、楽しい楽しい幼稚園生活をすごしてください。


ヒノキ飛んでます

2014年04月09日 | 

本日は暖かく、心地よい穏やかな一日になりました。

朝掃き掃除をしていると境内にこの様ものを発見しました。

桜の花びらに目がいきそうですが、、、実はこの黄色くなっているのが花粉です。

スギ花粉が収まってきたと思いきや、今度はヒノキが飛び始めたようです。花粉症の私どもにとって辛い日々が続きそうです。。。

また本日は戌の日という事で安産祈願にみえる方もいらっしゃいました。無事に五体満足の元気なお子様がお生まれになる事をご祈念申し上げます。

また今週末まで桜もまだ見頃だと思いますのでお近くにお越しの際は、是非お参りにいらしてください。


今年初めての筍です。

2014年04月08日 | 境内の様子

今日は暖かい日差しの中、地鎮祭やお宮参りなどには一番の日和です。

境内の桜も散り始めてはいますが、あと2,3日はもってくれるかなという感じです。

社務所前の箱には毎年10本近くの筍が出て、成長するのに差し障りがないものだけ残してあとは取り除いてしまっています。

今年もそろそろと思って毎日庭を見ていると、今日見つけました。

石の下からちょこんと頭を出している小さな筍を。

まだほんの少しだけ頭を出しただけですが

今年第一号です。 もっと庭の中心部分だったり、木々の繁らない部分に出てくれば良いものを。

多分これは庭石を持ち上げてしまうので、ある程度大きくなった時点で取り除かれてしまうと思います。

しかし、兎にも角にも新しい芽吹き。今年はあと何本出てくるかが楽しみです。

 


御幣の奉製

2014年04月07日 | 神社知識・作法・歴史

今日は青空となり境内は春うらら、といったところです。

この鈴鹿明神社では差し迫った祭事もなく落ち着いたところですが、春は兼務社数社の例大祭が行われる季節でもあります。

3月に小池白髪弁財天、4月3日に三峰神社の例大祭を行ったのはこの社務日誌でもお知らせしたとおりですが、来る4月12日には相模原市南区新戸鎮座の「白山姫神社」にて例大祭が執り行われる運びとなり、今日はお供えする“御幣(ごへい)”を奉製致しました。

御幣は幣束(へいそく)などとも呼びますが古語では“みてぐら”と読み、昔神様に捧げる際に絹や布の類・その他のものも、台に満たして捧げることから名づけられたと言います。後に台を略して竹の串などに挟んで社前に捧げるなどしたため、写真にあるような御幣の形が出来たようです。

時代と共に絹などから紙を用いるようになりました。室町時代の『福富草紙』には “この神詣では、祈願の効験が必ずあろう、紙も惜しくありません、どうぞしるしがあってくださいとよく祈るように” と登場人物の台詞に出てきます。

白山姫神社の祭典当日には出来上がった御幣を三組、また海の物山の物一揃えをお供えしてお祭りを執り行います。今日のような春らしい空に恵まれることを祈っております。


本日のご奉仕

2014年04月06日 | その他
午前中は晴れ間も見え、お宮参りを始めご祈祷を受けられる参拝者や境内の桜を見に参拝者の皆様がご来社されておりましたが、午後2時頃からが降り始め、午後の境内は落ち着きを見せております。
 
雨の中にあってもやはり桜は鮮やかでいいですね!
 
 
 
 
桜咲く中にも新たな葉を付けた木々も見え始めました!桜の季節が終わると一気に新緑の季節になりそうです。 
 
 
また本日は、外のお祭り地鎮祭のご奉仕もございました。
 
地鎮祭の歴史は古く、持統天皇期の日本書記にはその記述があります。地鎮祭は単に神事だけでなく、仏教の寺院においいても地鎮祭のような儀式が行われていたと推測されています。その証拠として、東大寺金堂や興福寺金堂などから、地鎮祭の土地の神様に捧げて埋める「鎮物」(しずめもの)が出土しています。地鎮祭が実際に建築儀礼として認められ広く普及していったのは、江戸時代後半になってからだと考えられています。

今も昔も、土地の神様を敬い、工事開始を奉告し安全かつ順調に進むように願う気持ちは変わらないですね。
 
それでは、今も昔も変わらない、地鎮祭の式次第を説明致します。

当日は、地鎮祭開始の約30分前に現地に到着し、祭壇を舗説致します。(忌竹、祭壇、神饌、盛砂など)その後、お施主さん、施工(設計)会社の皆さんがお揃いになられましたら式を開始致します。
 
 
式次第は下記の通りです。
一、修祓(しゅばつ)
    神饌、玉串、参列者をお祓いいたします。
一、降神の儀(こうしんのぎ)
    神様を神籠(ひもろぎ)お迎えいたします。
 一、献饌(けんせん)
    神様のお食事をお供えいたします。
一、祝詞奏上(のりとそうじょう)
    神様に工事の奉告ならびに工事の安全を祈願いたします。
一、四方祓の儀(しほうばらえのぎ)
    土地、地縄の四隅をお祓いいたします。
一、地鎮の儀(じちんのぎ)
    土地に鎌・鍬・鋤を入れます。
      刈初の儀(かりそめのぎ)   鎌・・・・・・設計者
      穿初の儀(うがちぞめのぎ)  鍬・・・・・お施主さん
      鋤入れの儀(すきいれのぎ) 鋤・・・・・施工会社
一、鎮物埋納の儀(しずめものまいのうのぎ)
    土地の神様へのお供え物を盛土の中にお埋めいたします。
一、玉串奉奠(たまぐしほうてん)
    玉串をお供えし安全を願い拝礼します。
一、撤饌(てっせん)
     お供えした神饌をお下げします。
一、昇神の儀(しょうしんのぎ)
    お迎えした神様をお送りいたします。
一、神酒拝戴(しんしゅはいたい)
    参列した皆様で、お下げした神饌(御神酒)を戴きます。
地鎮祭の冊子をお施主様にお渡しさせて戴いております。地鎮祭は、開始から約30分のお祭りとなります。日程等が決まりましたらお早めに神社へご相談下さい。

二十四節季『清明』

2014年04月05日 | 

本日は、24節季の一つ『清明』です。草花も咲き始め、万物清新の気に満ちあふれるとい意味で清明でと呼ばれております。本日は、まさしく清明の通り、境内の草花も咲き誇り、鮮やかな境内となっております。

午後より小雨が降り始めましたが、日が差すこともあり、雨に濡れた草花が一段と生き生きしているように見えます。

4月より新生活を始められた皆様にとりましては、最初の休日でしょうか?御散歩がてらに境内を散策してみては如何ですか?

本殿の枝垂れ桜も徐々にピンク色から白色へ色を変えつつあります。場所によっては、時間差で咲く桜が有ります。まだまだ見頃ですので春を感じにご参拝下さい。


花盛りです。

2014年04月04日 | 境内の様子

明け方まで強い雨が降っていましたが、朝には止んで今は暖かい陽差しと強い南風が吹いています。

桜は先日お話しさせて頂いたように本殿周辺のものは満開となり、この強い風によって少し散り始めています。

参道の枝垂れ桜はこれからが見頃という感じとなっています。

そのような中で、一昨年植えた松前紅豊(まつまえべにゆたか)という品種の桜が初めて花を咲かせました。

まだまだ小さなものですが。

多くの花を咲かせました。この花は八重桜のようにも見え、ふっくらとしてまるみをおびて濃いピンクの本当にかわいらしい桜です。

もう一つは、利休梅(りきゅうばい)です。

利休梅といっても梅の一種ではありません。

 この花は、バラ科サクラヤナギ属という種類なのだそうです。

ですから、河原や山などに咲いている野バラにちょっと似ています。

境内はこれから、オガタマやしゃくなげ、つつじなど次々と咲いて行きます。


兼務社 三峰神社例大祭斎行

2014年04月03日 | 兼務神社

本日10:00より、県立谷戸山公園内鎮座の兼務社、三峰神社にて例大祭が斎行されました。

三峰神社は埼玉県秩父郡の「三峯神社」を本社とする神社で、盗難除け・火災除けのご神徳があるとされています。“三峯”とは秩父の妙法ヶ岳・白岩山・雲取山の山々を指しており、鎌倉時代から修験道の道場として信仰を集めている神社です。

毎年4月3日が例祭日となっています。今日は生憎の雨天でしたが、例年通り氏子総代の皆様ご参列のもと、無事祭典を終えることができました。

祭典前の風景。屋根の下お囃子の準備等が進められていました


桜満開です。

2014年04月02日 | 境内の様子

朝方の風はちょっと肌寒く感じました。

日中は青空も陽射しもあって過ごしやすい日和となっています。

境内は、枝垂桜、山桜、染井吉野とすべてが満開に近い状態になっています。

右が枝垂れ桜、左が山桜

社殿を挟んで紅白の桜が咲き誇っています。

参拝者は必ずと言っていいほど写真を撮っていかれます。

ソメイヨシノも満開です

駐車場のソメイヨシノは参集殿の改修工事のために建物全体が白っぽいメッシュシートで囲われているため桜の色が目立ちませんが満開を迎えています。

境内の枝垂桜は、社殿前から順繰り鳥居前や駐車場入り口、参集殿横と咲いて行きます。

今夜から天気が崩れるようで、今夜、明日、明後日と時より雨の降る生憎の天候となりそうです。

今週末まで桜の花が散らないでいてくれるとお花見も出来て最高なのですが。


卯月雑感

2014年04月01日 | その他

今日からいよいよ新年度となります。今朝は新入社員と思しき姿のご参拝もあり、平日ということでこの1日から忙しくされている方もいらっしゃるようです。

神社は例大祭や正月など年中行事を柱にしておりますので、他のお仕事の方と比べてあまり年度に影響される所はありません。ただ先日職員の卒業を送り、今日そうした入学・入社の風景を見ると、自分が神社に奉職した頃の事を思い出したり、この4月はなかなか感慨深いものがありますね。

4月は和名で卯月(うづき)と言います。子・丑・寅・「卯」の卯月であるとか、卯の花が咲く月であるとか由来には諸説あるようですが、卯の花には逆に卯月の花だからと命名の説があるなどはっきりしていないそうです。

1日は例によって “月次祭(つきなみさい)” の日に当たります。春らしい青空に恵まれ、境内の摂末社にもいつも通り神饌をお供えできました。
 
 
毎月掲示しております “まことの道” も新しくなりました。今月の言葉は上の和歌です。
 
 『すなほなる 身をそのままに すなほなれと 教ゆる道も またすなほなる』
 
神道では悪い出来事・凶事を “禍事(まがごと)” と表現します。昔の人は “普通でない、良くない状態” を “曲がっている(まっすぐでない)” と言ったわけです。
 
今、人を指して “素直だ” と言う事は特に大人同士だと褒め言葉でない場合もありますが、本来 “直(なお)きこと” は常に保っていくべき人の美徳の一つです。この4月に考えてみるには丁度いい言葉なのではないでしょうか。