座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

月次の準備

2018年05月14日 | 境内の様子

昨日の雨も上がり空は一面青一色となりました。風もないので午前中から気温が上がっていくのを感じました。

明日は15日、月次祭の準備をしています。

境内の紙垂も昼過ぎから替えました。

紙垂を替えると気持ちも引き締まります。

節末社のお供え物も準備しました。

明日は午前7時より月次祭を斎行するので、摂末社のお供えはその後になります。

月初めの月次祭もそうですが、月次祭を奉仕すると気分も改まり神様の息吹をいただいたように感じます。


眷属

2018年05月13日 | 神社知識・作法・歴史

眷属(けんぞく)を辞典で調べると、血筋のつながっている者、一族の者、身内の者、親族、従者、家来、配下の者、とあります。

神社での眷属は、神様の使いとよく言われます。稲荷は狐・伊勢神宮の鶏・出雲大社の蛇・八幡宮の鳩などとありますが、古代より日本人は自然と共存していくなかで、神様に祈りを捧げてくらしておりました。しかし神様は姿が見える事がないので眷属という形があるもの、神様と人の間に立つ神様の使いとして後々にでてきたのではないかと言われております。

本日は神様と人の間に立ち行き来していただいている眷属に゛疲れを癒していただけたら゛という気持ちを込め、細かい所にも目をむけ拭きあげを行いました。

丁寧に拭いてまいりました


榊の新芽

2018年05月12日 | 境内の様子

昨日と今日と晴れの日が続きました。

大安の土曜日とあって地鎮祭などのお祭りもお宮参りなどの御祈祷もあり忙しい日となっています。

昨日には地鎮祭で用いる竹を用意しましたが、お祓いやお参りの時に用いる榊も準備を致しました。 

榊の新しい枝が今は伸び盛りのため新芽の部分が非常に柔らかくすぐに弱ってしまいます。

大麻や玉串を調整する時にはなるべく手早く汚れを落として紙垂を付けています。

地鎮祭など外の御祭で使う時には切先を水に付けて持って行くようにしたりと扱いが大変です。

梅雨前になると伸びた枝先も硬くなり落ち着いてくると少し長持ちしてきます。

五月は紫外線も強く、又気温も高かったりするので榊の状態がすぐに悪くなってしまい苦慮します。

五月は皐月晴れと言って田植えや畑仕事、行楽には最良ですが、新緑の時期神社にとっては少し憂鬱な時となっています。


午後の竹採

2018年05月11日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

明日は大安吉日の土曜日という事もあり、地鎮祭等の出張祭典のお約束が幾つか入っています。

その地鎮祭で用いる注連縄を張るための竹を、本日採りに行きました。

新緑の季節は竹も例外ではなく、今は若竹が大いに伸びていく時期です。

あまりに若々しい時は縄を張るには少し柔らかすぎて困るのですが、その一時期を過ぎてしまえば新葉が青々と光る良い竹が揃います。

竹は開発等で年々採りづらくなっていますが、本物の竹を使えて良かったと思うのは特に今の時期ですね。 神事に相応しい若竹を、今回も何とか用意する事ができました。


雨の神様

2018年05月10日 | 神社知識・作法・歴史

ここ数日は5月と思えない寒気に見舞われていますが、今日は更に昼前から雨も降り、時折雷鳴も聞こえてきます。

随分遅れた寒の戻りというべきか、早くやってきた夏の雷雨というべきか、何とも言えない不思議な天気です。

 

私達神職は“自然の事は神様がなさる事”と考えていますが、では雨の神様というのは日本ではどのような神様なのでしょうか?

神話には『淤加美神(おかみのかみ)』『弥都波能売神(みづはのめのかみ)』という神様が水の神様として登場します。

 

古事記に書かれた神話の“国生み”の段での事です。

世界の始まりに地上の多くの神々の父母となったイザナギ・イザナミ二柱の神様ですが、火神であるカグツチを産んだ際に妻のイザナミは身体を焼かれて、やがて亡くなってしまいます。

その時夫のイザナギは怒り嘆いて、原因となったカグツチを自分の剣で斬ってしまうのですが、その剣の柄より滴った血から生まれたのが『クラオカミ』と『クラミツハ』の二神です。

クラは渓谷、オカミは水を司る龍、ミツハは出始めの水あるいは水の精を意味し、『淤加美神』はこの二神を総称した呼び名です。

一方の『弥都波能売神』は、上の続きで身体を焼かれて臥せったイザナミの尿から生まれた神様で、名前は同じくミツハの女神である事を表しています。

 

劇的な場面で登場する神様ではありますが、水の守護神として雨を呼ぶ御祈願・雨を止める御祈願・井戸に関するお祭りの際に私達神職がお呼びかけする神様でもあります。

 ごくかいつまんで書きましたが日本の神話はなかなか奥深いものです。 ご興味のある方は一度読んでみてはいかがでしょうか。


南天の花

2018年05月09日 | 境内の様子

今日も朝から冷たい雨となりました。朝の気温は11度前後。朝方が暖房を使うほどの寒さとなりました。

咲き誇っていたしゃくなげの花も終わりかけています。

それに代わって小さな花ですが南天の花が咲き始めました。

南天は言葉のあやで難を転ずると言われて敷地の鬼門方向に植えたりする事もあります。

お赤飯などの飾りに南天を入れておめでたい時の引き出物に使用したりもします。

年末には可愛らしい赤い実をつけます。南天の実はのど飴に用いたりもします。

想いを凝らして良い方向へと考える先人の智恵には感心しますね。


梅の実も徐々に膨らんで。

2018年05月08日 | 境内の様子

今日は朝から曇り空。気温も低くてとても寒く感じます。

昨日から雨も時折降るようではありますが境内の梅も実も徐々に膨らんできています。

今の大きさはうづらの卵を少し大きくした位です。

今年は沢山実を付けています。

5月末から6月上旬にかけて収穫するのであと一息です。

風が強く吹いたり雨がたくさん降ったりするとかなりの実が落ちていますが、残った実を大きくするための間引きにもなるので梅にとってもこれはこれで利がありそうです。

なるべく実に傷がつかないよう強い風は程々に、暖かな日差しを浴びてもっともっと大きくなってほしいものです。


夏越大祓人形の準備

2018年05月07日 | 神社祭事

夏に入り、神社では6月30日に行われる夏越大祓の準備が少しずつ始まっています。

特に大祓の人形(ひとがた)は沢山の方にお使いいただく特別なものです。 早々に数の確認を終え、今は今月末頃に崇敬者へお送りするための人形の用意をしている所です。

ご家族用の人形と、お車用の車形があります

『大祓』とは夏(6月)と冬(12月)の年2回行われる清めの神事で、紙の人形へ自分自身の罪穢れを移し、それからの半年を新しい気持ちで無事に過ごせるよう祈願するものです。

当日は参列自由となっていますのでお越しの方にはその場で人形をお渡ししますが、当日来られない方には事前に人形をお渡しして、大祓の日までに神社へお送りいただく事で自身の身代わりとしてお祓いを受けていただく事が可能です。

ご希望の方へは人形、案内状、神社へ人形をお送りいただくための封筒を一組にしたものをお渡ししております。 ご連絡いただければ郵送でお送りする事もできますので、ご興味のある方はお気軽にお尋ねください。


装束の衣更え

2018年05月06日 | 神社知識・作法・歴史

ちょうど昨日に暦の上での立夏を迎え、神社でも装束の衣更えを行いました。

この社務日記でも何度か書きましたが、今年は暑い日が多いような印象もあり、衣更えはようやくできたといった感があります。

これまでの、冬用の狩衣

夏用の狩衣。淡い色で少し透け感があります

装束は冬用も夏用も形は全く同じで、生地のみが変わります。

見てはっきり分かるのは色の濃淡ですが、これは夏用の装束の織りが少し粗目で風が多少通るようになっているためです。 着ている側としては涼しいと言えるほど風は通らないのですが、重さは夏用の方がとても軽いので、着心地は随分変わります。

連休も終わり、段々と暑い季節に入ります。 心機一転して神明奉仕に努めたいと思います。


端午の節句

2018年05月05日 | その他

今日は端午の節句。端午とは旧暦五月を午月(ごがつ)と表し、端とは月の初めの午(うし)の日を表したそうです。

午が二つつくごのごで5月5日。

端午の節句には、菖蒲湯に入ったり柏餅を食べたりする習慣があります。

菖蒲は古来より邪気を祓う爽やかな香りをもち、形が刀に似ていることから男の子にとって縁起の良いものとされています。又、柏餅は柏が新しい新芽が出るまで葉を落とさないところから子孫繁栄を表すため用いられているようです。

又、座間市や相模原市で行われている大凧揚げも子供の成長を祈念する行事として行われているそうです。

今はこの5月5日は子供の日。子供の成長を祈念した様々な行事が行われいますが、子供の出生率は年々下がるばかり。

行事はもとより官民共より効果的な子供対策必要ではと思わずにはいられません。


境内の草の処理

2018年05月04日 | 境内の様子

新緑の季節になりましたが、草木の多い神社に於いては雑草との付き合いが始まる時期でもあります。

所によっては草刈機などに頼る事もありますが、それも万能ではありません。 まだ若葉の出始めの今に奥まった場所の草の処理を行いました。

今日は作業着に着替えないで済む場所から順に

といっても作業はこれで一段落とはならず、少なくとも8月1日の例大祭が終わるまでは折に触れて草むしり、という事になります。

奇しくも今日は「みどりの日」で“自然に親しむ”というのが趣旨の日です。 適度に草木を整え、過ごしやすい境内をつくれるよう努めて参りたいと思います。


憲法記念日

2018年05月03日 | 

今日は昭和22年5月3日に施行された日本国憲法を記念する祝日、『憲法記念日』です。

普段内容を気にする事の少ない日本国憲法ですが、戦後日本の再生を象徴する存在です。 これと関連したテレビ番組等もあるかと思いますが、せっかくですのでその意義・内容を思い返す一日としてはいかがでしょうか。

二度目の境内清掃

しかし今日は大変に風の強い日です。 雨こそ朝のうちに上がりましたが常に風の唸り声が聞こえるような状況で、通常揚げている国旗も鯉のぼりも今日はお休みです。

出掛けるだけなら差し障りはなさそうですが、水辺や高台など場所によっては危険な事もあるかもしれません。 明日も天気予報は芳しくありませんので、皆様も外出の際は充分お気をつけください。


初任神職心得

2018年05月02日 | その他

以前お話しさせて頂いたかと思いますが、4月より新しい職員が当社に入ってきました。指導する側としては、一度初心にかえり神職の心得を理解した上で、これからの指導にあたりたいと考えています。

神職の心得には次のようなものがあります。

・神職たるの品性を保ち、氏子崇敬者の師表となること。

・常に国典を修め、徳性を養い、行学一致を心がけること。

・心身の清浄を期し、祭祀を厳修すること。

・神意を奉戴し、社会教化につとめること。

・社殿境内の尊厳保持につとめ、社務の処理に適正を期すること。

どれも固い一文ではありますが、一文目の品性をたもつことですが、これは人に丁寧に接し謙虚な心を忘れないという意味であったり、服装などを清潔にして人に嫌悪感を与えない、常に行動に責任を持つことなどがあります。

 祭事指導

祭典の意義なども含めて指導していきます。

 新年度が始まって約1ヶ月が経ち、神職に限らず新入社員の指導をされている方々が多いのではないでしょうか。今は連休でお休みされているかと思いますが、もしお時間があるようでしたら初心にかえり色々と考えてみるのも良いのではないでしょうか。


5月神社祭事予定

2018年05月01日 | 神社祭事並びに行事予定

この5月を「皐月(さつき)」と呼びますが、これは田植えをするという意味の「早苗月(さなえづき)」から来ていると言われます。

草木が大いに成長する時期で、天気も段々夏に近づいているのを感じます。 しかし五月病という言葉があるように、特に4月から新しい環境にある方は心身に疲れを感じる頃かもしれません。

《平成30年5月祭事予定》

01日(火)07:00~月次祭

06日(日)安産戌の日

15日(火)07:00~月次祭

18日(金)安産戌の日

30日(水)安産戌の日