座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

鐘撞堂の整備

2019年05月14日 | 境内の様子

今朝は思いがけず雷雨となり、煙るような強雨と雷鳴と…これで風も強ければ一時は嵐と言っていいような荒天になりました。

昼を経て大分天気は落ち着き明るくもなってはきましたが、まだ境内を訪れるご参拝の方はいつもに比べると控えめです。

鐘撞堂。注連縄が張られている所が神社らしさでしょうか

これほどの雨になるとは予想外でした

そんな中ではありましたが、境内の鐘撞堂の金具がずれているとのご指摘があり、午後はその調整等を行いました。鎖などは動く部品ですので、やはり定期的に点検しなくてはならないようです。

鐘というのは基本的にはお寺(仏教寺院)にあるもので神社にあるのは珍しい事ですが、当神社では神仏習合の結果神社とお寺の区別が曖昧になった時代の名残で境内に残されていると言われています。

今は撞木も付けたままで誰でも鐘を撞けるようにしてあります。ご参拝の際は(ご近所の迷惑にならない範囲で)鐘を撞いてみてはいかがでしょうか。


地鎮祭用神具の手入れ

2019年05月13日 | その他

昨日は大安吉日と日曜日が重なり、当神社では多くの地鎮祭奉仕のお約束をいただいておりました。

週明けの今日は対照的に手の空く時間がしばしばありましたので、少々汚れてしまった装束や神具の清掃等を行っています。

必然的に汚れてしまうのがこの神事用の鎌・鍬・鋤です

神社のお祭りで用いる道具というのは、よく見るとほとんどが木と紙で作られています。

そのため屋内であっても定期的に綺麗にしなければ色の変わってしまうものですが、地鎮祭等屋外で神事を行うならばなおさらです。多くの方にとっては地鎮祭などは人生に一度しかないお祭りですから、用いる物には気を遣わなければなりません。

次の機会に気持ち良く使えるよう、白布で拭い紙や麻をつけ直して神事に備えています。


日曜大安

2019年05月12日 | その他

今日は日曜日の大安。十連休が終わった最初の週末で『母の日』でもあります。

昨日より気温は低めで爽やかな一日となっています。

新しい元号『令和』によるお祝いムードも一段落といったところでしょうか。

住宅建設に伴う地鎮祭などは5月に入って今日執り行う方も多いのではないでしょうか?

当社も多数御予約いただきご奉仕致しております。

 

地鎮祭の様子 

地鎮祭は、家を建てる前にこの土地を守る氏神様や土地の神様をお呼びしてこれから工事内容を奉告し、工事の安全を祈念するお祭です。

工務店やハウスメーカーによっては地鎮祭をされないところもあるようですが、お施主様個人の主催にて執り行う事も出来ます。

お祭に使用する物や準備等が大変のように思われる方もいらっしゃると思いますが、祭典に用いる祭壇や忌竹、お供え物などの殆どが当社が準備致しますので安心です。

地鎮祭をご依頼からの流れや御準備いただくものです。

当社地鎮祭祭典の流れです。(神社本庁発行 氏神さまと建築儀礼より)

祭典には地域によって執り行わない部分もございます。

祭典の流れなどを他の神社に依頼される場合は依頼された神社へ直接お尋ね下さい。

土地を購入されるという事は、その土地を直接手に入れた訳ではなくあくまでもその土地に住む権利を得ただけの事です。

権利を認めるものがあってこそその価値を認められるのです。

その土地を守る神様やその土地にいる神様の宿るその土地を借りて居住するわけですから先ずは神様への挨拶として地鎮祭を執り行う事をお勧めします。


石南花の花

2019年05月11日 | 境内の様子

初夏ともなると春とはまた違った花を境内に見る事が出来ます。

…何やら花の話ばかりが続いて恐縮ですが、今日は石南花(しゃくなげ)の花が満開になっているのを見つけました。

シャクナゲはツツジ科の花木で、言われてみると花の雰囲気や開花時期など似通ったところも多くあります。明らかに違うのはその花の大きさで、西洋では古くからバラに次ぐ園芸用の花として数多くの品種が作られたといいます。

しかし日本では“奥山に咲くもの”という認識があったためか、自生してはいたもののツツジとは対照的にあまり栽培されることもなく、園芸用に植えられるようになったのは近代に入ってからだそうです。万葉集など古い和歌にも詠まれていないようですね。

今は多くの園芸品種が育てられていますが、洋の東西で随分異なった歴史を持つ花です。


小賀玉木(オガタマノキ)

2019年05月09日 | 境内の様子

梅の花や金木犀の花、花は姿だけでなく香りによっても季節を知らせてくれますが、この時期になると境内を包むように香る花があります。たびたびこの社務日記にも書いている小賀玉木です。

遠目ではあまり特別なところのない木ですが、近づくと親指の先ほどの黄色い花がほころんでいて、熟したメロンやバナナのような甘い香りを放っています。境内のちょうど中ほどに植わっていますが、風向きによっては境内の端まで香りが届くほどです。

調べるとこれはトウオガタマ(カラタネオガタマ)という種で、日本に古くからあるオガタマノキ(香りは強くない)とは違う種なのだそうです。

少々残念ではありますが小賀玉木は元々謎の多い木のようで、古今和歌集の頃と現代の小賀玉木は同じものではないという説もあると言います。何事も調べてみると面白いものです。


夏越大祓人形の準備

2019年05月08日 | 神社祭事

快晴とはいえまだ夏の気配は薄いものですが、神社では6月30日に斎行される夏越大祓の準備に少しずつ取り掛かっています。

夏6月と冬12月の年二回あるこの大祓神事では、紙の人形(ひとがた)に自分自身の罪穢れを移し、それを祓う事で新しい自分に生まれ変わるという事が行われます。

それゆえご本人がその日その時間に来れなくとも、人形を預けていただければどなたでもお祓いを受ける事ができます。今行っているのは事前にお渡しするための人形の準備です。

基本的には以前人形で大祓に参加された方、または当神社で御祈祷をされた際に“神社からの案内を受ける”欄に記入をした方へ郵送でお送りする物ですが、ご希望の方には窓口でお渡しする事もできます。

今月末頃には準備を整え発送する予定です。ご興味のある方はお気軽にお尋ねください。 


大型連休明け

2019年05月07日 | 境内の様子

この数日に比べ、今日は少し肌寒い一日にとなりました。

大型連休も終わり、今日から仕事が始りいつもの日常に戻った方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

神社では連休明けの今日に、境内に掲げておりました鯉のぼりの片づけを致しました。

この鯉のぼりの時期が終わると、月末頃には梅の収穫があったりアジサイの時期に入ったりと、この季節ならではの事が続き、楽しみの一つでもございます。

また、6月30日に齋行される夏越大祓式の準備も本格的に動いていきます。今年は日曜日ですので多くの参列者が予想されますので、早め早めの準備を心掛け当日を迎えたいと思います。

 

 


二十四節気「立夏」

2019年05月06日 | 境内の様子

今日は暦の上での二十四節気の「立夏」を迎えました。

「夏を感じる頃」ということで、これから立秋の前日までが夏ということになるそうです。

気温も徐々にあがり、境内の花々もまた新しいものが咲き始めました。

手水舎の反対側に咲いたシャクナゲ

本殿隣のツツジは見頃を迎えています

5月の連休を過ぎると一気に引き締めると五月病という気の病にもなりかねません。今年は過去最大級の長さのゴールデンウィークにもなったので注意が必要かもしれません。


端午の節句、座間市大凧まつり

2019年05月05日 | その他

こう休日が続くとその日の意義や名目の事をすっかり忘れてしまいそうになりますが、今日は「こどもの日」。“子供の人格を重んじ、子供の幸福をはかるとともに母に感謝する”として定められた国民の休日です。

元々は端午の節句といい古代中国では邪気を祓う行事が行われる日でしたが、日本では鎌倉時代頃から男子の成長を祈る日として広まりました。今でもこの日に鯉のぼりや武者人形を飾ったり粽や柏餅が食べられたりしますが、それぞれに健康や出世を願う意味が込められています。

しかし座間では凧を揚げる日としての方が印象が強いでしょうか。

社務で近くを通る機会があったのですが、残念ながらもう撤収の時間だったようです

相模川の河川敷は昔から凧揚げに適した場所のため大人子供共に娯楽として凧を揚げており、特に長男誕生の際などには名前を書いた凧を送るなどの風習もあったと言われています。

今年は快晴に恵まれましたが、凧は無事に揚がったのでしょうか。


践祚

2019年05月04日 | 神社知識・作法・歴史

今月はじめの月次祭に併せ、本殿では「践祚改元奉告祭」が行われました。

その様子はこの社務日記に書いた通りですが “践祚(せんそ)”…あまり聞きなじみのない言葉です。

“天皇の位が譲られる”という意味なのですが、字もこのような時でないと使われないもので、「践」は“踏む”、「祚」は“主人が堂に登る東側の階段”、引いては“天子の位” “初代から続く国の幸福”を意味するそうです。

1日の践祚改元奉告祭の様子

今でも皇族の方の御名前に「〇〇宮」と宮殿の名前が使われていたり、昔の武家などで主君を「御館様」と呼んだりと、普通の人がお目に掛かれないような位の高い方を場所や御屋敷に重ねてお呼びする、という作法が古くからあるようです。

今は情報技術の普及で著名人の姿を手元で見られたりと時代も変わりましたが、言葉の中には昔の伝統がまだ残っています。


狩衣の衣更え

2019年05月03日 | 神社知識・作法・歴史

月頭を挟んでしばらく雨が降ったり止んだりを繰り返していましたが、ようやく丸一日の晴天です。

立夏までまだ少し日がありますが、本殿では今日衣更えを行いました。

こちらが今日から用いる薄手の狩衣

昨日までの厚手の狩衣。色目だけでもかなり違いがあります

何度かこちらにも書いていますが、衣更えは通常6月1日と10月1日、または暦の上での立夏立冬で行います。

しかし日本の北と南では気温に大分差がありますし、その年の天候によっても暑い寒いにはズレがあります。ころころと夏冬変えたりはできませんので、ちょうどいい日に衣更えをするのはなかなか難しいものです。

これから秋までは薄手の狩衣となります。心機一転して努めてまいりたいと思います。


五月晴れ。明日から座間市大凧まつり開催

2019年05月03日 | 境内の様子

久しぶりに晴天に恵まれ過ごしやすい一日を過ごしております。本日も早朝より御朱印をお受けになられる参拝者で境内が賑わいを迎えております。

本殿脇のツツジも色鮮やかに咲き誇ってます。

本殿の柱に「令和」の文字入りの幟を設置しております。

鯉のぼりも元気に泳いでいます!

本殿とツツジ

本殿とモミジ

明日より座間市大凧まつり!圧巻の大凧を是非ご覧ください!


御朱印

2019年05月02日 | その他

昨日、ニュースでも取り上げられてましたが、全国各地の神社で「平成」最後の御朱印、「令和」最初の御朱印をお受けになられた方が多かったようです。

令和元年5月1日は、御朱印の行列ができ、当社と致しましても初めての事でご参拝の皆様にはお時間をお取り頂き大変恐縮でした。

然しながら、このように雨の中、どうしても令和元年5月1日の御朱印を受けたいと長時間並ばれ、お参り下さいました事神社と致しましても大変嬉しく思います。

また、今回「天皇陛下御即位」の記念御朱印を頒布致しております。5月末までの頒布となります。