見ると自信の湧く模型製作ブログ

お題の通り、主にプラモデル製作について、直線を描くのも切るのも下手な管理人”黒猫2号”の悪戦苦闘の日々を綴っています。

1/35 タミヤ TIGER Ⅰ 製作記(12)倒福について...

2024年05月20日 | 1/35 AFVその他車両
この度、ウン十年ぶりにTIGERⅠを作りました、本当に久しぶりです。
20代前半の頃、MM初代のTIGERⅠを後期型に改造しようとして途中挫折・放棄して以来です(笑)

コミックやノベルの影響もあり、『倒福』はゾーレッツ曹長が車長をしており、
砲塔番号は”S33”だとばかり思い込んでいましたが、
制作を進める過程で、この点について色々調べておられる方のブログなどの情報に当たり、
どうもそう単純ではないという事を知るようになりました。

そんな中、ひょんなことから入手出来たHEIMDEL社の『TIGER!』
本書は、Das Leich師団のSS第2戦車連隊第8中隊が、重戦車中隊となり
そしてSS第102重戦車大隊から番号が502になって敗戦を迎えるまでの歴史を、
豊富且つ貴重な写真と共に、詳細な記述がしてある素晴らしい資料です!
これが読めれば、の話ですけど...(^^;

なにせフランス語版、しかも1ページ当たりの文字数が尋常では有りません!
フランス語が文字通り、全く!読めないワタシにとっては困難などと云う生易しいものではなく
古代インカ文字を解読するのに等しいレベル?の難易度です(;'∀')
それでも何とか知りたい、読めなくても...
そこで本書に書いてある『倒福』関連の写真や図に限定して
大まかな内容を推察し、そのページNoと共に覚え書という形で記しておこうと考え
この記事を書くことにした次第です。
写真説明の拾い読みなので、勘違いも多々どころでは無い程あろうかと思います。
しかしながら、ワタシにはこれが限界です
そのような事情ですので、内容の薄っぺらさについてはどうかご容赦願いますようお願い致します<(_ _;)>

では、まず
29ページ
1942年8月1日付けの編成表では
TIGERⅠが10両、Ⅲ号戦車が12両
中隊本部にTIGERⅠが2両で番号は800、801
6個小隊編成で、1~4小隊がTIGERⅠが2両、Ⅲ号が1両
5,6小隊はⅢ号のみのそれぞれ4両編成です。
番号は中隊番号の8の後に、小隊番号と小隊内車輛番号が付く三桁番号です

99ページ

SS-Ustuf(SS少尉) Kaissが車長と云う説明の、砲塔No『831』の写真が有ります。
初めて『倒福』マークが描かれた写真が出てきました、
砲塔番号と『倒福』マークが、併せて確認出来るのも初めてです。

123ページ
1943年3月5日付けの編成表になると
装備戦車は全てTIGERⅠで、計14両となります
中隊本部にTIGERⅠが2両は変わらず
TIGERⅠが各4両の小隊で3個編成となりました。
ここでは、先に出たSS-Ustuf Kaissの名が編成表の『S31』の車長として出てきます。

第8中隊が重戦車中隊になる事によって、『831』が『S31』に変わり『倒福』を引き継いだのでしょうか?
『S33』の車長はSS-Oscha(SS曹長) Reinhardtになっていました。
我らがSoretzは車長では無かったようです、構成員名簿には名前が有りますが、車長の中に名前がありません。
階級がSS-Oscha(SS曹長) となっているのに、カッコ閉じで(SS-Stabsschartfuhrer)(SS先任曹長)と
追記されているので、本部スタッフとして勤務していたのではなかったかと想像するのですが。

158ページ

チタデレ作戦中
拡大しないと分かりませんが、『S33』と『倒福』が確認出来ます。
1943年7月5又は6日、車長はSS-Oscha Reinhardtと説明に有りました。

P123の編成表では、SS-Oscha Reinhardtは『S33』の車長になっており、
ここの辻褄は有っています。

165ページ

履帯交換中の『S33』の車長はSS-Oscha Reinhardtと云う説明が書いてあります。
具体的日付は書いて有りませんが、これもチタデレ作戦中だと思われます

188ページ

Soretz初登場?
ゴム引きのオーバーコートを着たSS-Hscha(SS上級曹長) Soretzが『S22』をバックに写っています。
日付は書いてありませんが、1943年9月~10月頃と思われます。
ここでなぜ『S22』の写真を取り上げたかと云うと、203ページとの関係が有るからです

202ページ

『S22』をバックに集合記念写真、砲塔番号は確認できるのですが『倒福』が隠れて?見えない💦

203ページ

有名な2000台撃破記念のあの写真、以降一連のショットがP207まで続きます
写真では『S22』と『倒福』が併せて確認出来ません
この『TIGER!』本の記事では、『倒福』を最後に描いていたのが『S22』だったと
記述してありますが、その肝心の写真を載せていないのです!
併せて写っている写真が見れるのはプラモデル35分様のブログ記事です
こちらにはその他、とても為になる情報が掲載されていますので、ぜひご覧になってみて下さい。

以降、もう『倒福』の写真を見出すことは出来ません。
仕方ない?ので、ここからはSoretz氏の写真を探しました

274ページ

1944年4月20日の日付が記してあります。
SS第102重戦車大隊になってから、隊員を前に訓示中のSS-Hscha, Hans Soretz

286ページ

日付無し
ツイメリットが塗られた後期型?上のHans Soretzの写真

298ページ

1944年6月21日の日付が有る
TIGERのキューポラに収まっているSS-Ustuf(SS少尉),Hans Soretzの写真
P286と続きだと思われます。

309ページ
1944年2月1日付けのSS第102重戦車大隊第1中隊の編成表が載っています
Soretzは第2小隊長で砲塔番号『121』の車長として名前が載っていました。

以上です<(_ _)>

で、おまけと云ってはナニですが、改造した個所をもう一度アップで(^^;
車体左側面と砲塔後部の雑具箱です

車体前部の予備履帯押さえとクランク棒、そして操縦席のペリスコープ用視察孔です

最後にサービスショット(笑)
ここが一番の改造個所かも(^^;


【おまけ】
イチゴ、相変わらずバカ取れです(;'∀')
16日サラダボウルいっぱい

18日ザルいっぱい(サラダボウル2つ分)

19日もザルいっぱい取れましたが、もう面倒くさいので写真止めます(笑)

【終了】

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2 コメント

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Re:Unknown (黒猫2号)
2024-05-26 09:35:14
こんにちは、hajime様
いつもコメントありがとうございます<(^^)>

>仏語、第二外国語で選択していましたが、ぜ〜んぜんわかりません<
第二外国語!
なにかアカデミックな響きがします、いいな(^^)
とにかくWW2ドイツ物の資料で今一番なのはフランス語本ではないでしょうか
写真がとにかくレア、且つとても参考になるものばかり。
これでびっしり書かれた本文が少しでも読めたなら...フランス語辞典でも買おうかと半ばマジで💦

>TIGER I はファンが多くて、造詣に深い方もおられるので製作のハードルが高いというか、緊張します<
いや、それはそうですよ、敷居が高い!高過ぎる!!
上ったら上ったでもう、姑、小姑に包囲されているような(;'∀')
しかしながら、この考証というヤツも、あくまでも趣味の世界の中の話ですからねぇ、
より楽しくするための考証であって、優劣をつけるためでのものではないと思っています(言い訳(^^;)。

>「詳細は違っている場合もありますが、ご了承の程を」なんて書いて逃げちゃいます😅<
かくいうワタシも、敢えて証拠写真の無い時期の設定で有る事を広告して、
突っ込まれても言い訳が出来るようにしています(笑)

>「中尉」嬢に目を奪われてしまいます😄<
これはうれしいお言葉、ありがとうございます(^^)
そもそもカノジョが作りたくて始めたもの、当初TIGERはただのベースのはずだったのです、
個人的には今でも、こっちがメインだぞっていう感覚です(笑)。
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Unknown (hajime)
2024-05-25 16:31:29
こんにちは。
貴重で素晴らしい資料となれば、フランス語だろうがドイツ語だろうが何のそのという気持ちはよくわかります。
>仏語、第二外国語で選択していましたが、ぜ〜んぜんわかりません😅
恥ずかしながらエレール(Heller)をヘラーと思っていたくらいでしたから😱
恥の上塗りは置いといて,
手持ちの「カンプフ・オブ・ヴァッフェンSS」でSS第2戦車連隊の編成を確認してみました。
黒猫2号さんの29ページから始まるハリコフ戦時の編成数、続くツィタデレ作戦 1943年7月12日 プロホロフカ戦車戦時と同じでした。
ハリコフ戦時の832号車がありましたが、白色迷彩でした。
しかしながら他に掲載写真が少なく、残念ながら「倒福」が見える写真はありませんでした。
クルスク戦投入直後にTIGER I は補充を受けたので、完成品の戦術番号S33(3色迷彩)は以前の8〜〜からS〜〜に変更された第3中隊3号車ということですね。
素晴らしい資料に基づいたリサーチをキットに反映させておられて感服いたします。
TIGER I はファンが多くて、造詣に深い方もおられるので製作のハードルが高いというか、緊張します(私の場合)よね。
私の場合も3年前に初めてTIGER I を作ったのはそんな理由からです。もっとも私だと「詳細は違っている場合もありますが、ご了承の程を」なんて書いて逃げちゃいます😅

兎にも角にも考証バッチリのTIGER I の完成、おめでとうございます!
本当はこの前の記事にコメントをするべきなのですが、遅くなって申し訳ありません。
ン十年ぶりのTIGER I なんて見えませんよ。3色迷彩は渋いし、それに何てったって「中尉」嬢に目を奪われてしまいます😄
スタイルの造形もそそるし😅、また表情もたまらんです😁
連合軍兵士同様、その姿にハートを撃ち抜かれてしまいました。
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