じめじめとした気候となってきた。
昼と夜の寒暖の差があったのに、冬布団からいきなりタオルケットに換えたせいか、夏風を引いてしまったようだ。
鼻水が止まらん、微熱が続く、しんどいわけではないが、本調子ではない日々が続き、変な感じである。
職場の先輩であるYさんが定年を待たずに50代半ばで退職された。
ずんぐりした体形、短髪赤ら顔の容貌から一見して豪放磊落に見える人だったが、心根は繊細で、他者への気遣いは細やかだった。
少し前までは、長幼の序に厳しい人だったが、最近はそれほど厳しいことも言わなくなっていた。
若い頃から職場の上の人たちに可愛がられ、飲み会の席には必ずといっていいほど顔を出して、周囲に存在感を示していた人だった。
独身だったこともあって、転勤の多い職場のなかでも所帯持ちに比べると更に転勤の回数が多かったように思う。
使う側にしてみたら使い易かったのかもしれない。
たまに、そのことで文句めいたことを言ってたけど、どこまで本気だったのか今では分からない。
でも、偉い人から転勤ことを言われたら逆らえないのが宮使え、文句を押し殺して先輩たちの期待に自分をはめ込んでたのかもしれない。
我々後輩も飲み会をやろうというときにはYさんを多いに頼りにした。
自分は歳がそんなに離れていないこともあって親しくしてもらっていたが、元々長幼の序に厳しい人だったのに、
ここ最近、若い衆の礼儀作法のなさを咎めるでもなく過ごしていたのに、以前の厳しさを抑えていたのか、無くしたのか、それはわからない。
でも、端で見ていると、言いたいことを言わずに過ごしているような感じもうかがわれた。
本人にしか分からないことではあろうが、心身の不調から長期に仕事に出られないようになってしまわれた。
そして、仕事への復帰かなわず、退職されたのである。
こうして書いているのは、単に先輩の早すぎる退職を残念に思ってだけのことではない。
人間、誰にでもそういうふうになってしまう可能性があると思うからである。
体調が悪く気持ちが乗らないからと仕事を休む、翌日も回復せずに休む、3日が1週間、1週間が1ケ月、それが3ケ月半年となっていく。
かつて、東京にいたときに、仕事のこと人間関係のことでひどく落ち込んだことがあった。
カウンセリングを受けた際に、医者から
「酒は何の薬にもならないですよ。逆に精神を落ち込ませる促進剤ですよ」
と言われた。
飲酒のことを聞かれた訳でもなく話したわけでもないのに見抜かれたいたのかもしれない。
精神的にも不安定で、毎日がなんだかむなしく前向きに考えることができず不安感に駆られていた。
そんな情況だから、毎晩、素面で寝ることができずにいた。
今だから言えるけど、朝起きて気分が乗らず、いわゆる「ずる休み」もした。
それでも、1日が3日、1週間とならんかったのは愚痴を言い合える仲間がいたこと、
きつい仕事も周囲のサポートがあったおかげだと感謝している。
当時、自分以外にも、原因は自分のものとは違うと思うが、同じ職場で実際に長期に安まざるをえなくなった者がいた。
しかも、まだ若い者が2人もいたという現実がある。
あのときの辛い情況を思いだすと、あんな情況がもう1年続いていたら確実に心身の変調をきたしただろうと思う。
そうした自分の経験と照らし合わせると、そうなった原因は違うとは思うが、Yさんのことがまったくの他人事とは思えないのである。
人間は誰でも精神的に躓き、軽重の差はあれ、仕事を含めた社会生活に支障や影響を及ぼしてしまう可能性がある。
今後のYさんのご健勝を祈るばかりである。
最近、寝かせなくてもいい鶏モモの燻製がお気に入りです。
あ、切り口を見せにゃいけませんですね。
ねこまる様:人のことが気になってしまうものの長続きせんので、引きずられずにすんどるんかもしれません。
長続きせんから、何の解決にもつながっとらんし、結局のところ気にしてないのと同じことなんじゃ、とダメですわね。
キヨポン様:見かけた中では、あの小学生の行く末が気になります。
どうか、親ごさんとは違う価値観を身につけて行って欲しいと他人事ながら勝手に思うばかりです。
あ、胸の谷間を撮られた女性はそのことに気付いてない様子でした。
それがよかったのかどうか、よかったのでしょうかね。
ちゃちゃジイ様:そうか「脳」で見とるんですね~
あと「心」で見るっちゅうんもあるようですね。
先月末と今日、落語会に行ってきました。
「耳」で聞いてはいるのですが「心」で聞いているものなんですね、話芸というのは。