久しぶりに天気を心配せずに過ごせる週末だった。
親父連中での畑作業は雨が降らなければ、日曜朝9時からと取り決めてある。
メンバーを4組に分けて当番組で輪番制で手入れをすることとしているのだが、ここ最近は同じような面子での作業となっている。
すぐ隣の畑も含めて周りで畑を作っている近所のオジさんたちは、土日ほぼ1日中、なんだかんだと畑仕事をしている。
そうした合い間に、我々親父の会の畑を見ては、助言してくれたり、野菜の苗を分けてくれたりする。
ありがたいことだ。
水遣りも満足にしてやらんかったり、堆肥だけで肥料もやらんかったりと、長年畑をしいる人から見ると、
「何をしておるんじゃろうか」というところだろう、
「堆肥だけじゃぁ育たんわいね」「苗を植えたり、芽が出たら、水を途切れさせたらいけんでぇ」
との苦言も頂戴する。
人間もバランスのとれた食事が健康には必要なように、野菜にもバランスのとれた栄養を施してやらんといけんということだ。
日曜日の午前中しか畑の面倒をみてないのが、なんだかだんだんと後ろめたくなったりして、
平日の朝、出勤前や帰宅後に水をやったり、所用のない土曜日は、一人ででも水遣りしたり雑草を刈ったりするようにしている。
肥料を蒔いてやると、何日かしてみると、葉っぱの先が黄色に変色していたセロリも緑色になってきたり、
分けてもらったチンゲンサイや ブロッコリーも すくすくと育つ。
種から育った大根、葉っぱが虫に喰われて少々無残な姿になってしまったり、
間引いた苗をもったいないからと、隙間に植えかえたりしたが、引っこ抜いたらひげ根が切れるので結局根付くことなく枯れてしまう。
そういうことも分かってきた。
隣の畑で野菜を作っているオジさんは、葉っぱものに虫よけを噴霧しながらも
「ホントは薬はせんほうがええけど、虫に食われて全滅したらいけんしな~、でも虫も生きにゃいけんし、
虫の食べたおこぼれを人間がいただくっちゅうことなんよのう」
と味のあることを言われていた。
地面を這うようにして、野菜の苗よりも育ちのよい雑草を無心に刈り取っていくと、見栄えがよくなるのが実感できる。
それとともに、百姓は大昔から、こうして土にまみれ、水とお天道様からの恵みを上手に使ってきたのだとも実感する。
水遣り、草取り、土寄せ、間引き、虫取り、などなど手をかけただけ、ちゃんと育って応えてくれるような気もする。
隣の畑の育ちには、まだまだかなわないけれど・・・
間引いたラディッシュも、 丸かじりサイズと言いたいところだが、少々育ち過ぎかもしんない。
十分とは言えんけども手間をかけた野菜、出来は少々ブサイクでも、収穫まで我が目で見てたという安心感と満足感、
そんなちょっとした充実感やらが心から楽しいと思うのである。
ねこまる様:自然には勝てないかもしれませんが、上手に調和して生活を営めるように考えることが大事だと思うのです。
親父のことは、なんだか、ボケるべくしてボケてる、としか言いようがありません。
これまで、私の祖母(親父の母)、曾祖父(親父の祖父)と身近にお手本もあったのに何も用心せず生きてますから、
さ~て、私はこれからどういうように用心して生きていくか、が大事なことです。
ちょい悪さま:観測の精度あげて、観測結果を使う人間の英知を上げて、防災に役立てることが、このたびの災害から
学ぶべきことでしょうね。
そうでないと、犠牲になった多くの方が浮かばれませんし・・・