早いもので、もう4月も終り近く、連休入りとなった。
来週の4日間、休暇をとれば11連休と、ちょっとした休暇になる。
私は、休暇取得は1日間だけなので5月の5連休で帰省予定。
以前に書いたかもしれないが「藤沢周平」の時代小説がここ最近のお気に入りである。
藤沢周平は、
「物をふやさず、むしろ少しずつ減らし、生きている痕跡をだんだんに消しながら、やがてふっと消えるように生涯を終ることが出来たらしあわせだろうと時々夢想する。」
と生前書き残しておられる。
彼の小説に登場するのは、武家、浪人、町人、職人と幅広い。
武家ものも良いが町人や裏店住まいの職人や浪人を主人公にした物語もよい。
街の風景が脳裏に浮かんでくるような描写にも味わいがあるが、
惹かれあう藩士と忍びの女が自分の気持ちと相手の気持ちに、お互い薄々気付いていながらも、そのことには口に出さず、相手を思いやりながら藩の諸事を片付けていく。
といったような男女の情の綾とか機微の描写は何度読んでも、奥ゆかしさに心震わせられる。
映画の材にもなった「たそがれ清兵衛」「武士の一分」といった高禄ではなく、どちらかというと下級武士ではあるが、
武士としての誇り、男としての誇りを高く持った侍を主人公とした物語にも揺さぶられる。
本屋や古本屋にいくとついつい彼の本を探して未読ものがあれば入手することにしている。
ひとつの心配は、平成9年逝去され、全部読み尽くしたらもう新しい作品がでない、ということなのである。
もうひとつは、読み始めたら止められなくなるんで、ボクにとって今もっとも危険な小説家なのである。
ちょい悪様:ま、いっぺんにオムレツ5個も食べてないのでご安心を。(って心配してないか)
キヨポン様:ほうか、ホレ直されるか?ただ、あのフライパンの柄を「トントントン・・・」とやるのが難しいのじゃよね。修行あるのみだ。