今年も押し迫りまってきた。
この1年を振り返ると、我が身もそうだけど、世界にも日本にも様々な出来事があった。
ひとつひとつを挙げ連なるときりがないので省略するが、
それぞれは単独で起きているようでいて、グローバリズムの限界を感じさせられるような、
という言葉で括ることのできそうなことが顕現化してきているのでは?と分析されている面もある。
もしそうなら、不思議な符合かもしれない。
日本は、これまで長く、「戦後」と「それ以前」という区切り方で政治や社会を見てきている。
悲惨な戦争が終わった、そして戦後の目覚ましい成長、戦後の昭和はやっぱり良かった…云々
言い方を変えれば、「日本は戦争に負けたけど頑張って高度成長を成し遂げたんだ。」
といったような視点・価値観に基づいているように感じる。
もちろん、それは間違いではないし、否定されるものではないと思う。
ただ、別の視点も必要なのではないかとも思う。
「開戦まで」と「開戦以降」という視点に立てば、
なぜ、あのような戦争に突き進んで行ってしまったのか、を冷徹に見つめることも
歴史に学ぶことになるのではないか。
特に、今の日本の政治や社会の情勢、日本を取り巻く世界やアジアの状況を見るにつけ、
強くそう思えてならない。
個別的事象とそれらを踏まえた所感はまたいずれ書くことがあるかもしれないが、
右でも左でもなく、ニュートラルな視点でものごとを見て考えて判断しなくてはいけない。
抽象的な言い方で分かりにくいと思うが、そういうことが益々求められてきていると思う。
本年最後の更新。見ていただいている皆様に感謝しつつ、
よいお年をお迎えください。