立憲民主党は野田代表、自由民主党は石破総裁と政党トップの顔が決まった。
安倍派の引き起こした問題で党も内閣も支持率が低下して自民党は変わらなきゃと喧伝されていたのに
よもや最初の投票で高市氏が1位とは意外だった。
「自民党を変えなきゃ」ってのは単なるお題目か、そして、決戦投票で高市早苗と20票差というのも
4割強は安倍路線の継承を望んでいるとも見てとれてがっかりしたのが偽らざる心境。
「正直、真っ当」の石破新総裁、党内から足を引っ張られないよう踏ん張って欲しい。
そして、野党もそれぞれの主義主張はあろうが、このままじゃ与党に対峙できる勢力獲得は無理じゃろ。
ま、それぞれ国政をどのように進めていかれるのかしっかり見ていきたい。
その自民党総裁選挙の日、OB会に出席するため山口市へ赴いた。
鳥取から山口まで山陰本線と山口線を走る特急列車で5時間の旅。
ワンカップ焼酎をちびりちびりと飲みながら読書に耽り、車窓の景色を眺め、列車の揺れにまどろんで
午後3時前に山口に到着。
平成元年から2年間の勤務、訪れるのはなんと33年振り・・・そんなに経ってしまってたのか。
駅から泊まるホテルまでをぶらぶらと変わらぬ街並みに懐かしさを感じながら歩く。
30歳前後だった、若かったし元気もあった、と同時にたくさん無茶なこと無謀なこともしたな~、
と思い出されて切なさも同時にこみ上げる。
OB会で再会したかつての上司、先輩の方々も相応に歳とられてはいるが、一瞬にしてタイムスリップ
昔話に花咲かせ近況を聞いていろいろあったことに驚き、の楽しいひととき、
「若者笑うな自分も来た道、年寄り笑うな自分も行く道」
とはどこで何で見たのか忘れたが、この歳になってこの格言がよく分かる気がする。
少し若い頃、自分はああいうふうにはならない、などといきがっていたが、果たして今の自分はどうか。
確実に言えることは、今の若者は自分が同年代の頃に比べると格段にしっかりしている。
とても笑えるような状況ではない。
そして、30年振りに再会した先輩方、現役時代の自慢話に終始する先輩もいないわけではないが、
悠々自適でも何かしらのことをされている方もいて、話を伺えば、凄いなと感じることも多く、
とてもとても、笑うなど失礼千万なと思う。
そういう先輩のことを知れたのがはるばる山口まで行った意味があったと感じた次第。
山口市のシンボルと言ってもいい「サビエル祈念聖堂」