冬が嫌いではない。
大雪が降って生活に支障が出たりするとかあるけど、冷涼でシンとした空気感は身が締まる感じがする。
もうひとつには、そうした空気のおかげで、星が綺麗に見えるからかもしれない。
しんと冷えた空気と澄んだ空にツーんと視野に入る星の光、ず~っと眺めていても飽きない。
小学校5年生のとき、担任の先生は理科系の先生で市内でもちょっと有名な人だった。
冬の日の夜、先生が生徒の家々を巡って冬の星座を教えてくれた。
オリオン座、大犬座、小犬座と冬の大三角、北斗七星にカシオペアと北極星、ぎょしゃ座にふたご座、
そして、それらの星座にある一等星の名前やすばる星団などの星雲星団など、、
以来、たまにしかない流星群や彗星を見るために夜更かししたり早起きしたり、夜空への興味は尽きるこなく、
中学生になって、同じような嗜好のヤツと仲良くなって、天文ガイドや星座図鑑に天体写真の本などを飽かず見ていた。
恒星と惑星の違いや太陽が恒星であること、太陽は銀河系の中のひとつの恒星に過ぎないこと、
恒星が何千、何万、何億と集まって銀河になり、その恒星も銀河ももの凄い速度で動いていること、
光の速度は時速30万キロメートル、ブラックホールはその引力で光さえも引き込んでしまうこと、
などなど、知れば知るほどに興味尽きない宇宙や星のあれこれを知っていった。
あれから40数年経ってるけどオリオン座も北斗七星もすばるもあの時の形のまま夜空に見える。
あと何億年かしたら、オリオン座は変な形になるというけど、それを見ることは叶わない。
あのまま、純粋に星や天体への興味を持ち続けて、その謎や疑問を探求、追及していたら、
また違った人生になったのだろうか…
などと、夜空の星を眺めてあの頃を思い出しながらふと思ったりする。
ちょい悪さま:生老病死…世の常であります。
できればですが、自身も身内も苦しみ少なく短くありたいもんだのう、
と、ほんとに身勝手なことを思うております。