通勤列車に夏休みを終えた高校生が戻ってきた。
朝乗った時に二人掛け向かい合いの4人座席が空席のことがなくなった。
なんとなく、夏休み中のがらんとした車内より学生が居るのがいつもの風景と感じる。
朝の列車で眠りこけている子や鳥取駅に着くまでスマホをいじり続けていたり様々な過ごしかた。
君たちにはオジさんにはもう無い「時間」という莫大な財産があるんだよ、できるもんなら伝えたいが、
突然、そんな訳の分からんことを言い始めたりしたら、ドン引きされて通報されたり、
通報されんまでも、翌日から4人掛けの席を一人で独占できるようになるかもしれない。
この歳になって当時を後悔することはないが、思い返せば高校生活は無駄な時間があったり、
悩み深く、惑いまくり、挫折感や劣等感を感じることが多かったように思い出される。
もちろん、悪ふざけや悪戯もしてそれはそれで楽しかったし、かっこよく言えば「謳歌」したと思えることもある。
こっそりとやけ酒のコークハイを飲み過ぎて二日酔いで学校休んだり(今もコークハイは苦手だ)、
大雨で冠水した道路を友人とふたり自転車でずぶ濡れて帰ったり、
真冬、学ランの下には何も着ずに行って、学ラン脱いで上半身裸で雪の中にダイブしあったり、
木造校舎の天井裏に忍び込んで、隣の教室を覗いたり、、廊下を自転車で走ったり・・・、
学校外では、市内あちこちに楽しかったり切なかったり甘酸っぱかったりの記憶を呼び起こす場所がある。
40数年も経って建物が変わったり無くなったりはあるが、記憶と結びつく場所は変わらない。
そんな「メモリアルスポット」の一つ、駅前の百貨店が今月いっぱいで閉店し新装再スタートする。
この百貨店、建物は中学生の頃に建て替わっているが、物心ついた時からのお店である。
郊外に〇〇〇モールとかが出来るまでは、繁華街の中心的存在だったんだけどなぁ・・・。
生々流転かな。