造反処分、過去歴や各法案の賛否考慮…首相意向(読売新聞) - goo ニュース
野田首相(民主党代表)は27日、社会保障・税一体改革関連法案の衆院本会議採決で造反した民主党議員の処分について、記名採決だった消費税法改正案など3法案の賛否や、これまでの「造反歴」に応じて差をつける意向を固めた。
焦点は、3法案全てに反対した小沢一郎元代表を除名(除籍)するか否か。党分裂を懸念する輿石幹事長は、除名には慎重だ。
首相が造反議員の処分に「差」をつける考えなのは、大量の議員を除名して少数与党に転落する事態を避けつつ、一部の議員に厳しい処分を科して示しをつけるためだ。民主党規約は、所属議員の処分について、役員会の発議に基づき常任幹事会で議論し、倫理委員会への諮問を経た上で決定する――と定めている。27日の臨時常任幹事会は、首相と輿石氏に対し、役員会にかける処分案の検討を一任することを決めた。
首相が政治生命をかけると言った法案に民主党議員は
反対57、棄権13、欠席3で合計73人が賛成しませんでした。
欠席の羽田氏は体調不良という事だったようですが
体調不良でなくても小沢氏と仲が良さそうですので多分賛成はしなかったでしょう。
民主党衆院議員289人の約25パーセント強の議員が賛成しなかったのです。
これって異常だと思いますね。
特に野田首相があれだけ「政治生命をかける」と言い、
直前の議員総会で、懇願の絶叫演説をしたのにもかかわらずです。
四人に一人が造反するってどうなの?
民主党は政権与党としてこの事を重く受け止める必要があるのではないでしょうか。
だいたい輿石氏は党をまとめる気持ちがあるのでしょうか。
採決前に造反者を処分しないような事を言っていましたが
あれじゃねえ、政権与党のまとめ役がああいう事言っていたら、
まとまる事もまとまらないでしょう。
で、あまりにも造反者が多いからできるだけ処分をしたくないようです。
今回提出の3法案全てに反対し、過去の造反歴を見るとなると
一番重い処分が科されるのは小沢氏ですよね。
しかし、輿石氏は処分したくない。
じゃあ、小沢を処分しないで誰を処分するの?
ところが野田氏は造反者に対して「厳正に対処する」って言っているんですよね。
これで民主党の代表と幹事長の意見が全くまとまっていないのがよくわかりました。
やっぱりこの党、みんなバラバラなんですね。
まとまりのない政党が国民をまとめていくなんて、無理です。
というか、彼らにとって大事なのは国民より党なんですから。
国民の声を無視し、国民の気持ちをわかろうともしないで
政策を決めようとする民主党です。
こんなんじゃドンドン国益を損なうのも無理ないですね。
ホント、とんでもない政党を選んだものです。
http://takedanet.com/2012/06/post_a1c9.html
「やや危険地帯」のお子さんを守るには パート1
1時間に0.11マイクロシーベルトですと、普通の地方は自然放射線がこのうち0.04マイクロシーベルト含まれますから、0.07マイクロシーベルトが憎っくき福島原発からの放射性物質です。この場合、8760時間をかけると1年に0.6ミリシーベルトになり、内部被曝を押さえれば何とか1年1ミリに押さえることができます。
ところが、場所によって0.15マイクロシーベルトの場所があったり、2011年に少し多く被曝したのではないかとご心配になる「やや危険地帯」にお住みのお母さんが2年目に入り、いろいろな問題で迷っておられます。そこで、日常的なことで少し整理をしてみました。
● 全体の放射性物質の動き
2011年4月 福島原発からでた放射性物質(目に見えない小さな粉・・・以下「赤い粉」と言う)が空から降ってきた時代。被曝は大人も子供も平等で空気中に浮かんでいる、ヨウ素、セシウム134,セシウム137の粒からの放射線で被曝する。原発からの距離とは無関係。
2011年5月 空気中の赤い粉が地面に落ちる。地面の赤い粉からでる放射線で被曝するので、子供の方が被曝する時代。赤ちゃんはだっこする必要がある。地面に落ちるときに川に落ちれば水道が汚れ、ほうれん草の上に落ちればほうれん草や牧草が汚れる。
2011年6月 ヨウ素131が無くなり、セシウムだけになる。アスファルト、コンクリートのところは雨で流されて側溝に流れる。浅草の空間線量は0.08で側溝が10マイクロシーベルトという時期。
2011年7月 牧草を食べたウシが汚染される。おそらく牛乳もこの時期にはかなり汚染されていたと考えられる。芝生や公園の藪が汚れている時期。
2011年8月 海に流れたセシウム、ストロンチウム、プルトニウムがサカナに移動。汚染された底魚や海藻、貝類が汚染される。海流は千葉沖から北海道までを汚染させた。
2011年9月 土にしみこんだり森を汚染したセシウムがキノコや竹に移りだす。やや地中にしみこんで来たので、空間線量は減少する。食材の汚れが本格的になり、収穫時期のコメが汚染され始める。
2011年10月 土の上に一度落ちた「赤い粉」が風に巻き上げられて再飛散したり、除染した水が川に流れて川が再び汚染された時期。再飛散は6ヶ月ぐらい続く。
・・・・・・・・・
そして、原発事故から1年数ヶ月が経った今、私たちが子供を守るためにはこの「赤い粉」がどこに移動していっているのかをイメージする力が要る。放射性物質だから「赤い粉」は増えることもなく減ることもない。場所が変わるだけだ。だから「線量が減った」というのは「どこかがそれだけ増えている」と言うことに過ぎない。
● 食材
全体として悪徳業者が減って、柑橘類、川魚、千葉沖から北のサカナ、椎茸タケノコ類以外は今のところそれほど危険ではない。
唯一大切なのは、福島の浜通、中通り以外のところは、「20種類ぐらいの食材を外国産を混ぜて購入し、数日をかけてまんべんなく食べる」ということをすれば1キロ40ベクレルを超えることはない。
朝昼晩とご飯のご家庭は朝をパンにする、時にはうどんを食べる、肉も時にはオーストラリア産のものを食べるなどバラエティをつけると平均が40ベクレルを超えない。
● 線量のバラツキ
「均一に汚れていた時代から、全体は下がってきたけれど部分的に高い時期」に変わった。赤い粉の個数は変わらないが、下水、芝生、森林、交通の激しいところの個数が増えている。
0.1マイクロから0.2マイクロ程度の汚染の場合、測定器を向ける方向によってかなり違う値が得られる。かつては汚染が均一だったから測定器をどこに向けても同じような値が得られたが、今では測定器の「視野」(立体角)・・・つまりどこが測定範囲に入っているのか・・・によって値が違うようになった。
測定の範囲に部分的に高いところがあると、そこの影響を受けて0.15などになり、そのスポットを外れると0.10になるという具合である。だから何回か測定して、「おおよそこの辺はこのぐらい」という感覚をつかむのが一番、良い時期でもある。
それでも文科省の測定値は意味が無いので、自分で測定した方が良い。文科省は今でも地上10メートルとか15メートルで測定しているが、これは「外国や福島から放射性物質が降ってきたとき、空気中にある赤い粉(放射性物質)からの放射線を受けるので、地上15メートルでも良い」ということだからだ。
今頃は地表に放射性物質があるし、そのそばを子供が歩いているのに、それにも関係なく地上15メートルではかって「放射線量をはかっている」というのはずいぶん「図太い表現」、「誠意のない意味の無い役所」とも言える。
少し長くなりましたので、また読者の方からのご質問が多いものをパート2で書きます。
(平成24年6月26日)
武田邦彦