そこまで言って委員会NP 2020年7月5日【選挙買収&料亭政治!昭和は続くよどこまでも?】
そこまで言って委員会NP 2020年7月5日【選挙買収&料亭政治!昭和は続くよどこまでも?】
未明の街や集落を濁流が襲った――。九州南部を襲った4日の記録的豪雨で熊本県南部を流れる1級河川・球磨川が氾濫し、流域の同県人吉市や球磨地方など広い範囲で浸水被害が出た。「あっという間に水が迫ってきた」。住民らは声を震わせた。あふれ出た泥水はたちまち川沿いの町並みをのみ込み、同県球磨村で浸水した特別養護老人ホームから14人が心肺停止状態で見つかるなど被害が広がった。同県芦北町や津奈木町など山間部では土砂災害が相次ぎ、安否が分からない人たちの捜索が続いた。【山口桂子、白川徹、栗栖由喜、高橋広之】
(中略)
◇「暴れ川」の球磨川、過去にも度々洪水被害
日本三大急流の一つといわれ「暴れ川」の異名を持つ1級河川・球磨川は過去にも度々洪水被害をもたらしてきた。水系ではかつて治水など多目的の国営川辺川ダム計画が進められ、計画が止まった2009年からは国と熊本県、流域自治体がダムによらない治水協議を続けているが、抜本的対策を見いだせないまま今日に至る。専門家は「もともと氾濫しやすい構造の川。今回はそのリスクが大きな規模で表面化してしまった」と分析している。
球磨川は熊本県南部の山間部を大きく蛇行しながら流れ、八代海に至る。標高が高い山間部に源流があるため流れが速く、多くの支流が流れ込み流量も多いことから最上川(山形県)、富士川(長野県、山梨県、静岡県)と共に日本三大急流と呼ばれる。水害が繰り返される一方で舟下りやラフティングの名所として親しまれてきた。
球磨川の治水は流域市町村にとって長年の課題だった。1965年7月には梅雨の大雨による氾濫で6人が死亡し1281戸が損壊、流失する戦後最大の被害が出た。
国は66年、球磨川水系川辺川の川辺川ダム計画を発表。しかしダム水没地の同県五木村など流域で反対運動が起こり、2008年9月、蒲島郁夫知事が計画反対を表明。09年9月には政権交代してまもない民主党政権の前原誠司・国土交通相が計画中止を表明した。
国交省と熊本県、流域市町村は09年1月、ダムに代わる治水策の協議を開始。19年6月の会合では国と県が治水策10案を提示したが、完成までの費用が最も安いものでも約2800億円で最高は約1兆2000億円に上り、景観を損ねる恐れのある案や工期が50年以上かかる案もあった。
流域市町村はかねて国に「スピード感」を求めていたが10年以上たっても現実的な治水策は出てこず、一部の首長は「自民党政権に戻った国は本心ではダムを造りたいのではないか」と不満を募らせていた。
九州大の島谷幸宏教授(河川工学)は「球磨川は下流域が山に囲まれて狭く、水位が上がって氾濫しやすい構造がある。特に今回は線状降水帯が川の南側に重なったため流量が急激に増え、多くの地点で越水したのではないか」と治水の難しさを指摘している。【平川昌範】
◇球磨川の主な氾濫被害と出来事
1965年7月 梅雨の大雨 1281戸が損壊・流失 6人死亡
1966年 球磨川水系川辺川で国が治水ダム計画発表
1971年8月 台風19号 209戸が損壊
1972年7月 梅雨の大雨 64戸が損壊
1982年7月 梅雨の大雨 47戸が損壊
1992年 熊本県人吉市などでダム反対運動始まる
2004年8月 台風16号 49戸が浸水
2005年9月 台風14号 119戸が浸水
2006年7月 梅雨の大雨 80戸が浸水
2008年6月 梅雨の大雨 33戸が浸水
2008年9月 蒲島郁夫・熊本県知事がダム計画反対を表明
2009年1月 国、県、流域市町村のダムなし治水協議始まる
2009年9月 前原誠司・国土交通相がダム計画中止を表明
2011年6月 梅雨の大雨 8戸が浸水
※八代河川国道事務所ホームページなどから作成
*******************************************************************************************************************
球磨川の氾濫で多くの被害が出ています。
自然災害の多い日本です。
自然豊かな日本、そんな良い面と災害との隣り合わせです。
その災害に何年も苦しめられてきた地元の人達。
それを何とかしたいと、ダム建設の計画が持ち上がったようです。
ダムがあれば、被害が少なくなったのかと言われればよく分かりません。
しかしこの記事を読めば、ダム建設を止めた民主党政権は何だったのか、と思います。
自然災害であり、人災でもあるのではないでしょうか。
ダム建設には賛否両論、色々な意見があるでしょう。
●自然が大事。
●自然を壊したくない。
●観光資源がなくなる。
●今の生活を壊されるのが嫌。
●そもそも昔のような大水害は近年起こっていない。
●今は山や河川の整備が進んでいるから水害は起こらないだろう。
そんな反対意見があったのでしょう。
かたや、ダム建設を推進する人は
●下流の人家を救わなければならない。
●かつては大きな被害があったじゃないか、と。
下の表はダムの目的の一つである洪水についての比較です。(ダム建設反対派のHPより)
洪水調節 (治水) |
梅雨や台風などで大雨が降ったときに、川辺川を流れる水の一部をダムに貯め川に流れる水を減らして人吉市や八代市などを氾濫から守ります。 | かつての洪水の原因は、山の乱伐によって保水力が大きく失われていたことと、堤防の整備などの河川改修が遅れていたことが原因。現在、森林の保水力は回復に向かい、河川改修も進み、過去最大の洪水が来ても、一部の未改修地区を除けば球磨川からあふれることはない。さらに河道の整備を進めたり、間伐を進めるなど森林の手入れを行うことで、流域の総合的な治水対策は十分可能。 |
こちらは位置関係です。
今朝放流するかどうかと言われていたのが千房ダムです。
予定時間を1時間遅らせるとの話があり、下流の人達が避難する為に遅らせているのではないか
とテレビのアナウンサーは言っていましたが。。。
下流には荒瀬ダムと瀬戸石ダムがありますが、
どちらも水力発電用のダムで、荒瀬ダムは2018年に撤去されています。
記事によれば「戦後最大の被害は1965年7月で6人が死亡し1281戸が損壊、流失。」
となっていますが、今回はそれを大きく上回る被害になりそうです。
ダム建設の計画反対を表明したのは蒲島知事です。
現職でもあるので今回の水害について是非とも意見を聞きたいものです。
また「コンクリートから人へ」のキャッチフレーズで様々な計画を中止した民主党政権です。
特にダム建設が槍玉にあがり、八ッ場ダムと川辺川ダムが標的になりました。
八ッ場ダムは迷走したのち、結局建設され昨年の水害で大きな役目を果たしています。
一方の川辺川ダムは未だに計画中でほぼ建設はないような感じです。
100年に一度、千年に一度の大水害の為にダムは無駄だと民主党政権は主張していました。
では今回の球磨川氾濫について彼らはどう思うのでしょう。
多くの人命が失われ、家屋そして自然が被害を受けた事についてどう思うのかを
前原誠司氏、蓮舫氏、鳩山氏、菅氏、野田氏、小沢氏、岡田氏ら、
当時の首脳たちに聞きたいです。