木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

天玉そば

2007年08月29日 | B級グルメ
私は蕎麦が好きだ。
老舗の蕎麦屋のソバも好きだが、値段が気になる。
名の通ったソバやの敷居が高いのも気になる。
その点、駅の立ち食いなどで、なかなかおいしい店を発見するととてもうれしくなる。
秋葉原の昭和通り沿いにある立ち食いなどお気に入りである。
大阪も立ち食いうどん、と名は少し変わりながらも、立ち食い店は多い。
この現象は二大都市に限ったことなのかも知れない。
第三の都市、名古屋には立ち食い蕎麦は、駅の構内以外、ほとんどない。
そして、値段も高い。
JR構内にあるソバ屋は、かけで320円もする。
大阪だと200円内外、東京でも250円内外であることから考えると破格に高い。
だから、混雑していいはずの朝なども、閑古鳥が鳴いている。
(新幹線のホームだけは別格だが)
名古屋のソバ屋は、立ち飲み屋も兼ねているので、夜は混んでいる。
そこで採算を取っているから、他の時間帯は、関係ないのかも知れない。
そういう訳で、名古屋では、私は殆ど立ち食いに行かない。
ところが、近鉄四日市で格安メニューを発見。
「天玉わかめそば」である。

かけが200円で、てんぷらそばが320円、そして、天玉わかめそばが250円である。
天ぷらそばが320円なのに、それより安いのが気になったが、大阪のように、天ぷらとは海老天であり、天玉とは東京のように掻き揚げなのかも知れないと思い、頼んでみる。
結果は・・・。
天玉の天は、天かすの天であった。
わかめも申し訳程度乗っているだけで、実質は、月見そばであった。
そんなに甘くはないか・・・。
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ボラ

2007年06月21日 | B級グルメ
 西宮に夙川(しゅくがわ)という川がある。今では川沿いに公園が整備され、小さな川に見えるが、江戸時代は暴れ川だった。灘の酒が発達したのも夙川のような川の水力を利用して、24時間米を附くことができたからだという。さて、その夙川に今頃になると異様とも思えるほどの量の魚が遡上してくる。黒くて、頭が扁平なその魚はボラである。ボラは、汚いところでも住めるのか、きれいとはいいがたい夙川の水でも群れをなして生活している。その量たるや知らない人がみたらびっくりするような数である。そんな水質にいるボラであるから、臭いもひどく、とても食べられたものではない。総じて関西人は、ボラを食べない。関東人も食べない。しかし、東海の人間はボラを食べる。刺身で食べる。スーパーでも普通に売っている。食べてみると、あっさりした白身でなかなかおいしい。東海の人がボラを食べるのは、三重県の尾鷲というところがからすみの一大産地であることと関係していると思われる。
ボラは出世魚で、江戸時代には非常に好まれていた魚である。その出世は、スバシリ(オボコ) → イナ → ボラ → トド の順となる。「初々しい」ことを「オボコい」などというのは、ボラの幼魚から発している。また、江戸っ子の美学と言われる「いなせ」も「イナの背」に似た「イナ背髷」から出ている。さらには、結局というような意味で使う「トドのつまり」もボラの最後の名前から来ていると言う。
江戸っ子は、6月15日の山王祭や神田祭の頃からスバシリの初物を田楽にして食べ、秋風が吹くころになると、ボラを塩焼きや酢みそ、辛子和えを楽しんだ。そして、冬になると寒ボラとして油が乗って美味になったボラが食卓に上るようになる。
日常会話に使われるほど、庶民には一般的だったボラも今では一部の人しか食べなくなった。その凋落たるや甚だしい。ボラにとっては、幸いなことかも知れないが・・・。
ボラの刺身
江戸食の履歴書 小学館文庫 平野雅章
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立ち食いうどん(そば)屋考③

2007年05月22日 | B級グルメ
 印象に残った立ち食いとしてはJR姫路の駅そばが一番だ。
 なんともチープな感じながら、食べていると段々はまってしまう中毒性がある。地元でも、かなり愛されており、ちょっと批判じみたことを言ったら抗議が来たこともある。自分としても好きだからこそ、の辛口になってしまっただけなのだが。麺としては、焼きそばのような麺。それが、和風の汁に入っていてなんとも奇妙な感じであった。とはいえ、姫路方面に行くと、必ずといっていいほど口にした麺である(関連記事はこちら)。
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立ち食いうどん(そば)屋考②

2007年05月17日 | B級グルメ
 東京では、天かすが自由に入れられる立ち食いを見たことがないが、その代わり、ネギが入れ放題の店がある。何年だったか前に、ネギの価格が急騰したことがあり、その時以降、入れ放題の店の数は減ってしまったものの、今でもちゃんと存在している。
 激戦区神田あたりだと、かけ100円だとか、たまごが20円だとか、かなり安い店もあって重宝する。
 あと、東京で特徴的なのは天ぷらがショーウインドーに飾ってあって、自由にトッピング出来る点である。
 関西や東海でもセルフサービスの店にはこの手の天ぷらがあるが、あれは岡山、香川のセルフうどんからの流れである。東京のものは深く認知されているし、お店の人に入れてもらうのは、何となく天ぷらの醍醐味があるような気がする。
 あと、あまり言いたくない穴場的情報になるが、品川駅ホームの常磐亭は、何種類もの具が入れ放題である。これはかなりお得だ。東京周辺、あるいは、東京に行く機会のある人は行って損はしない(関連記事はこちら)。
 当然、関西と関東は出汁も違う。
 以前、大阪のホームの立ち食いうどんで、蕎麦だけがそっくり残されていて、汁だけ綺麗になくなっていた丼が置いてあったことがある。それを食した客は既に帰った後だったので、どんな人が食べたのか分からないが、あれは謎だった。
 お腹が一杯だが、汁だけでも飲みたかった東京帰りの関西人だったのだろうか?
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立ち食いうどん(そば)屋さん①

2007年05月16日 | B級グルメ
 大阪は駅前にも立ち食いうどん(そば)の店があり、値段もかけが200円くらいのため、朝から混んでいる。
 なかでも僕が好きなのは、きざみだ。これには短冊に切った薄上げが乗っている。油揚げとは違って甘くないので、個人的に食べやすい。ちなみに有名な話だが、関西では、きつねと言うと油揚げが乗ったうどんが出てくる。たぬきと言うと油揚げが乗った蕎麦である。関東では、きつねというと油揚げが乗ったもののことで、きつねうどんも、きつねそばもある。一方、たぬきは、一説では「たね抜き」の略で、天かすがのった、うどん、そばを指す。関西では天かすは、サービスで入れ放題のところが多く、逆にこれがないとケチくさい印象を受ける。でも、一回、大阪で「はいからうどん」というメニューがあり、頼んでみたら、何のことはない、天かすが乗っただけのうどんだった。さらに「びっくりうどん」というメニューがあり、これを頼んだら、麺が2.5玉も入っており、そのボリュームに文字通り「びっくり」したことがある。
 四日市で「天玉そば」というメニューがあり、安いので頼んで見たら、なんと天かすと玉子が乗っていた。まあ、文字通り「天玉」では、あるのだが・・・。
コメント (2)
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ナノストーンフライパン

2007年03月22日 | B級グルメ
何気なくつけたテレビのショップチャンネルで、ナノストーンフライパンというものの宣伝販売が行われていた。
 「これ、いい!」
油をひかずに料理ができる。
餃子も、目玉焼きもうまく調理されていた。
 「欲しい!」
価格は9000円弱だったかなあ。
自信があるのか10年間保証までついている。
フライパンだけでいいのだけど、なぜか中華鍋もついていて、価格を押し上げている。
フライパンだけでいいから、もっと安くしてくれ、と言う人が大半なのではないだろうか。
それにしても、欲しい。
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