木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

首都遷都

2007年06月20日 | 一九じいさんのつぶやき
 おいおい、今日、変な看板を見たぜ。
 わっちも、最近、車ってもんを運転できるようになったんだ。
 それで、岐阜、と言っても愛知県の瀬戸から上がっていった方だから、今風に言うと東濃って言うのかい?
 そこで、新首都は岐阜に、って看板を見つけたんだ。
 首都っていうのは江戸、じゃねえ、東京だったな。
 それが遷都という話が出ているのか?
 わっちとしては、面白れえ話だと思うんだが、既得の商権を握っている商人が、今の旨みを放すめえ。
 もともと、江戸なんていうのは、権現様が八朔に江戸城に入る前は、地の果てだったんだからな。
 いつからか、「三代続いたら江戸っ子」と言われたが、江戸自体がよそ者の集まり。
 武士なんて参勤交代だ何だで浅黄色ばかりだったんだからな。
 今で言う転勤族で、江戸も東京も大賑わいだったわけだ。
 そう考えてくると、江戸っていうのは特殊な土地だ。
 (八朔=8月1日 朔は一日の意味
  浅黄色=田舎武士  )

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