宝塚教室

陳式太極拳の練習記録

2014年11月23日(日) 晴れ 宝塚教室 陳式太極拳の上達法について

2014-11-23 11:21:31 | 練習記録

 皆さん、こんにちは。臨時のブログをお届けします。ご一読下さい。



 

懇親会の話


 先日、宝塚教室 すみれ組さんの任意の懇親会がありました。
 参加者は11名、内訳は、すみれ組担当の師範さん3名、すみれ組さん7名、それに何故か、準師範というか、師範見習いの私が入っていました。
 ははは、お誘いをうけたときにさくら組主体と聞き違えたのです。

 その席で、太極拳が上達するにはどうすればよいかというような話になり、師範さんがいろいろアドバイスをされていました。
 席が離れていたので、断片的で、一部しか紹介できませんが、抜けていれば、コメントででも補足して頂ければありがたいです。


 曰く、教室の練習では、できるだけ小田先生の近くに寄ること。

 これは確かにその通りで、動きがよく見えるし、後ろでノホホンとしているのとでは、緊張感も違うし、先生の目も良く届きます。
 常々、すみれ組さんは前列に出るようにと先生からも言われていると思いますが、芸事などの修行で、いわゆる「技(わざ)を盗む」のに都合の良い位置というわけです。

 
 曰く、休まないこと。

 これは意欲を示すということもあるし、1年間、40回で36式を習うので、1回抜けると、その部分を次に習うのは1年後となります。
 その間、習ったところは伸びていくのに、落としたところはレベルが低いままです。
 1年後に習ったとしても、その部分はいつまでも相対的にレベルが低いままに留まっていて、将来、苦手な部分を作ることになります。
 大げさに言えば、3年掛かっても3回しか習う機会がないのですから、初心の時期は特にダメージが大きいかもしれません。


 又、曰く、質問すること。

 分からないことは一杯あるでしょうし、難しい用語も出てくるので、「ここはどうするのか。これでいいのか」など、物怖じせずに質問すれば、優しく教えて頂けますので心配はいりません。
 質問された方(ほう)も、教えていることのどこが分かりにくいのかが分かるというものです。


 あるすみれ組の方(かた)からは、こんな工夫をしていますという話が出ました。
 教室で教わった動作を忘れないようにノートに書き記しているということでしたので、お願いして、見せて頂きました。
 
 なんと、ノートにびっしりと、36式の動作を分解して記述してありました。簡単な絵も説明のために付け加えてあります。
 チラッと見ただけでもここの部分は「雲手」のことだな、と分かるほどの出来栄えでした。復習する時に役に立つ素晴らしい素材だと思います。



私の体験談


 ところで、このような話を聞いているうちに、私の、太極拳習得の過程(まだ途上ですが)も、いずれ忘れてしまうので、どこかに残しておこうと思ったのです。
 いわゆる体験談の「私はこんな勉強方法で、××を通りました。」という類(たぐい)なので、多少の自画自賛は、お見逃しください。


 「いきいき新太極拳」宝塚教室に入ったのは、2008年4月です。今年で7年目ということになります。
 そもそもの動機は、会社の健康診断で、ある数値が基準値を僅かに超えて、ああ、運動をしないといけないんだなと思ったところです。
 
 さて何をしようかと考えている時に、たまたま見た宝塚市立スポーツセンターの「受講生募集」に「いきいき新太極拳」が載っていました。
 まだ会社員だったので、日曜日以外はしんどいし、日曜日にはこれしかなかったということもありますが、おそらく「太極拳」という言葉に惹かれたのだと思います。

 昔のことですから、もうよく覚えていませんが、動機がそういうことなので、週に一度の運動という位置付けでした。
 だから当時は、上達しようとか復習しようとか、そういった意識は薄いというか、無かったのではなかろうかと思います。
 
 家では練習していないので、当然、何も覚えていません。
 套路の一部を動くと言っても、皆さんの動きを見て、後追いで真似をして動くだけで、自分では動けません。
 体を動かすだけで満足していたか、何をしているのか分からなくて(太極拳をしているに決まっていますが)つまらなかったか、今となっては分りません。
 そんな状態が、その年の11月頃まで続きましたが、転機は新太極拳年会の案内でした。

 わー、これは大変(たいへん)だー。
 年会には「表演プログラム」というがあって、その中の陳式太極拳36式一、二、三段(すみれ組)の表演者の中に私の名前が載っているではありませんか。
 その頃は新太極拳のサイト(Taiqi net)があることも知らなかったし、年会があることも知りませんでした。

 毎年、こういう年会があるなら、いつまでもひとまねで動いていてはまずいのではなかろうか。覚悟を決めて覚えるしかない。
 しかし、家で練習するにしても、何も覚えていないので、練習しようがない状態です。そこでDVD(初歩からの太極拳)を入手しました。
 「京都モール」は、確か教室でパンフレットを貰ったかして、アクセスできたようです。
 陳式太極拳36式 套路(前向き)に、套路(後向き)が付いているものです。
 私のように、頭の中で映像をひっくりかえすことができないものには(後向き)が付いていることが必須です。

 次に練習計画ですが、会社勤めなのであまり時間がありません(正確に言えば、週3日勤務でその他は休みのはずでしたが、実態はそうではありませんでした)。
 ひとつ覚えるのに1週間、月4週として36式だと9か月、これで行くと1月に始めたら9月に終わって次の年会に間に合う計算です。
 朝起きて会社に行くまでの10分か20分をそれに充てることにしました。 

 DVDを見て各1式につき5回ほど練習して覚えて、始めの「起勢」から、覚えたところまで流すという繰り返しを、1式につき1週間掛けます。
 基本的には教室と同じようなやり方です。違いは、教室は1日ですが、こちらは7日掛けます。
 ええ、やりましたよ。我ながらよくやったと思っています。太極拳を始めた当初からモチベーションを上げて練習していればこんな苦労はしなくて済んだのですが、祇園祭ではありませんが後の祭りです。
 次の年会では、足が震えていましたが、なんとか動けました。

 
 ついでながら、DVDのみに頼っての練習には限界と弊害があります。
 限界は、映像からは、既に習って知っている動作しか見えないということです。
 真似をしても表面をなぞるだけで、似ているけれど、違う、動きがあまいのです。
 弊害は、どうせDVDがあるからと、教室での意識集中がおざなりになりがちです。



上達法


 さて、上達法ですが、これは言うだけなら簡単です。

 出来るだけ休まずに、教室では先生の近くに立って練習に集中し、分からないところは聞く。
 その日習ったことは、忘れないようにメモに残し、その日の内に練習して覚えて、それまでに習ったところを加えて一通り覚え直す。

 これを、毎日繰り返して、次の週には新しい次の動作について、同じように毎日、1週間続ける。套路が出来るようになればそれも加えて練習する。

 まず、1週間続ける。次は1ヶ月を目標に。続いて3か月、半年、1年続ける。これを3年間続けられれば、必ず上達します。

 これが目標です。練習時間はこだわりません。根気が続くのは最大30分ぐらいかなという気がします。
 堅苦しく考えなくても、とりあえず毎日、何かを練習していれば良いのです。毎日というのがポイントです。


 問題は、単に上達したいという気持ちだけでは、おそらくこの練習は長続きしません。
 私自身に言っていることですが、家での練習をさぼる口実はごまんとあります。
 練習を続けるさせるような心理的な圧力(仮に動機づけと呼びます)が要ります。たとえば―

朝一番「今日もがんばるぞー!」と叫ぶ。
 恥ずかしいから叫んだことはありません。

カレンダーに練習した日を、丸で囲む。
 私の場合、2週間続きましたかね。しかしこれは使い方によっては、有効かも。
 月末にカレンダーを小田先生に見せて OK なら花丸(はなまる)を付けて貰う。← きつい冗談ですね。

期限を切る。
 まず、1週間、毎日練習する。うまくいったら又、次の1週間というように、自分を誤魔化しながら続ける。

目的を決める。
 私の場合は、「年会で表演する」でした。
 あまり分析したくないですが、この中身は、必ずしも前向きだけではない複雑な、感情や意志の複合体です。
 私の場合、これが、9か月間の練習を支えるほどに心理的な圧力が強かったということです。


 何でもかまいません。しかし、ここが難しいところです。
 人によってそれぞれ動機づけの性格やその強さが違うわけですから、ここはご自身で考えてみてください。
 最終的には、毎日の練習が習慣になれば良いのです。


 こんな話は、教育心理学などで扱っていそうで、門外漢の私なんかが、生半可な知識で論じるのは如何なものかとも思いますが、CMのように「これは個人の感想です」ということで、大目(おおめ)に見てください。 



試行


 「ええかっこ言って、あんたはどうなんや」という声が聞こえたような気がしましたが、私自身、家でも練習しないと退化するばかりだなあ、と思うことは思っていて、思い出したように練習してみるのですが、どうも長続きません。
 気力が湧かないのですね。私の論理では、心理的な圧力(動機づけ)が足りないということになります。
 しかし、偉そうに上達法なるものを書いた手前もあるし、書いたことが出来るかどうか試してみましょう。

 太極拳で、今、私がなんとか動けるのは、次の6つです。

 陳式太極拳36式、陳式大極剣36式、簡化太極拳24式、五歩拳、長拳一路、七星気功動画1)(動画3)(動画5

 これらにつき各々一回づつ、一通り練習すると、集中して練習すれば約30分、気が乗らなくて、休みながら、だらだらとやれば1時間ぐらいです。
 これを、このブログを出した日(11月24日)から毎日練習するというのが目標です。やむを得ず1日、2日抜けるのは良しとします。

 とりあえず、1週間が目標です。もし1週間続けば、次のブログの最終行に、絵文字「がんばるマーク」をつけてお知らせしましょう。
   
            では、また来週お会いしましょう。 

 
 これがついていなければ、その日まで続かなかったということです。
 このように公言してみるのも、心理的な圧力(動機づけ)になります。

 これで1週間は、なんとか頑張らないと、という圧力が掛かります。
 1週間はなんとか続くでしょう。次の1ヶ月というのは大きな壁です。正月明けまで続けばよいのですが。

 念のため、「来年3月末まで」という安全装置を付けておきます。

 
            Good luck !  がんばれ!

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2014年11月16日(日) 晴れ 宝塚教室

2014-11-17 11:57:29 | 練習記録

 今日の宝塚は、晴れ時々曇り、昨日に比べると、わりと暖かでしたが、スポーツセンターの剣道場は風が吹き抜けて、私は寒かったです。




板書by武本さん


 まず、いつも通り、簡化太極拳24式套路の自主練習です。私はベテランの横に付いてチラチラ見ながら練習します。


1.心身をほぐす(関節の円運動とストレッチ) 小田先生

 今日は、体を折り曲げるストレッチをやりました。床につくほど体が柔らかい方がいるのには驚きました。私は当然のことながら全然曲がりません。


2.長拳一路 小田先生

 今日は、第4段 前半の 1.弓歩双摆掌 2.弓歩撩掌 3.推掌弾踢 4.弓歩上架推掌 です。

 1.弓歩双摆掌 は、大きな円を描いて体を回す。体は(おへそが)正面を向く。 2.弓歩撩掌 は、言葉でいえば、体を沈めると同時に、左手はその場で鉤手。つぎに右手で前を払う。続いて体を立ち上げて、左手を「撩」、右手は後ろに鉤手。となりますが、まあ、この方の演武をご覧ください。


3.気功 小田先生

 気功の前のピンイン読みは、市宮師範の指導で第3段。今日のポイントは、「h」 卷舌音の復習。かなり良くなっているとのことでした。

 気功は、站桩(zhànzhuāng)、潜心禅掌


4.陳式太極拳36式

 今日は、第3段の 23.青龍出水 qīng lóng chū shuǐ (1)転腰右掩肘 (2)転腰左掩肘 (3)弓歩撩手 (4)馬歩右弾拳 すみれ組(大橋師範、市宮師範)とさくら組(小田先生)に分かれて練習します。

 腕の内旋、外旋と重心の移動がポイント。 (3)弓歩撩手 では、腰の回転も加えて打ち出す。

 
 陳式太極剣36式は、24.白猿 献果 báiyuán xiànguǒ  白い猿が果物を差し出す  発音指導は、長谷川さん。

 剣の回転と重心の移動が一致するように動く。(動画)  


 教室後、いつも通り五歩拳の自主練習。


お知らせ

 第20回年会のご案内 日程:2015年2月11日(祝)10:30~13:30 詳細はこちら

 新太極拳年会表演・参加お申し込みフォーム  お申し込みは2015年1月15日迄です。



追記

 太極拳が上達するためにどんなことをしているかについて、ちょっと書きたいことがありますので、来週は教室が休みで、ブログも休みの日ですが、ブログだけ更新します。よろしければ24日以降にアクセスしてみて下さい。


来週は、連休で教室は休みです。また、11月30(日)にお会いしましょう。

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2014年11月9日(日) 雨 宝塚教室

2014-11-10 12:49:26 | 練習記録

 本日の宝塚は雨です。寒かったので、下着を長袖にしようか一瞬迷いましたが、半袖で正解。個人的には運動量の多い一日でした。

 



板書by武本さん

≪本日の練習課目≫


 一晩過ぎて、記憶があいまいですが、簡化太極拳はやりましたでしょうか。


1.心身をほぐす(関節の円運動とストレッチ) 小田先生

 今日は、手首の関節と、足首の関節を、同時に回すストレッチがありましたが、この同時に回すというのが、どうも脳の働きの速さに関係があるのかどうか、難しいですね。ボケ防止に効きそうです。


2.長拳一路 小田先生


 今日は、第3段の後半です。 5.虚歩上架 6.馬歩下圧 7.拗弓歩冲拳 8.馬歩冲拳

 ご指名により、僭越ながら、前で演じさせていただきました。

 2番目の「馬歩下圧」ですが、(私では皆さんについていけないだろうと思っていたので)教室で習い始める前に、先週のブログに埋め込んだ、四条教室の「001.AVI長拳一路」を何回も見て、我流で練習しました。腕の振り方が、まあそうなっているんだろうという理解で、両腕とも、大きく一回転させています。これがちょっと小田先生のと違っている感じで、套路を動く分にはそこまで気が付かないかもしれませんが、「馬歩下圧」だけ動くと、見た人がとまどっている感じがします。

 ついでに申しますと、飛び上がって着地するときは、虚歩の足が先に落ちて、蹴り上がった足が後から続いて、トントンと、同時ではなく順番に着地すると思っています。



3.気功 小田先生

 気功の前のピンイン読みは、市宮師範の指導で第3段。今日のポイントは、「h」 卷舌音。発音できるのもあるが、どうしてもできないのものがあって、これは難しい。これができると中国語らしくなるようです。

 気功は、站桩(zhànzhuāng)、潜心禅掌


4.陳式太極拳36式

 今日は、第3段の 22.背折靠 bèi zhé kào (1)転腰折腕 (2)捩腰折靠 です。すみれ組(大橋師範、市宮師範)とさくら組(小田先生)に分かれて練習します。

 (2)捩腰折靠 では、肘で打つという意識ではなくて、ひじを含めた背中で打つ感じ。 


 陳式太極剣36式は、23.鷂子 翻身 yào zi fānshēn ハイタカが空中で体を翻す  です。(動画)  発音指導は、長谷川さん。

 これは決まれば美しいところで、剣は、縦の平面を大きく丸く動きます。


 教室後、いつも通り五歩拳の自主練習。ピンインの掛け声は長谷川さん。


 課外レッスンで、推手 tuīshǒu の 始めの部分を習いました。緊張して足が疲れましたが、なかなか面白い。



では、また来週お会いしましょう。 

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