生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

カレイの尾ひれ(8)広角X線回折測定

2007-05-21 14:54:25 | Weblog
 魚の尾ひれ,腹ひれ,胸ひれは,魚の種類によらず似たような構造を持っています。ひれを偏光顕微鏡観察すると,長さ方向に強い複屈折を示すので,ひれを構成する高分子鎖が長さ方向に配向しているとこれまで何度か説明してきました。この高分子は何であるのかを検討しました。広角X線回折法を用いると分子鎖間の距離や分子鎖の種類が分かってきます。図はカレイの尾ひれの広角X線回折(WAX)図です。得られたWAX図はキチンでは説明できません。おそらくコラーゲンと考えられますが,単純にそう考えてよいのか,脱Ca処理などの精製した試料について測定する予定です。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭  参照:高分子-ミクロの世界-(Yahoo!ブログ) 

ニシンのうろこ(11)平坦な側(拡大図)

2007-05-21 14:31:23 | Weblog
 前回で示した縞々構造とは反対側の平坦な部位でうろこは皮膚表面にくっついている。そのやや拡大した顕微鏡写真である。所々に筋が走って補強している。平坦とはいえ表面にはさらに微細な構造が見られる。
ミクロラボ Π(パイ) 参照:高分子-ミクロの世界-