魚の尾ひれ,腹ひれ,胸ひれは,魚の種類によらず似たような構造を持っています。ひれを偏光顕微鏡観察すると,長さ方向に強い複屈折を示すので,ひれを構成する高分子鎖が長さ方向に配向しているとこれまで何度か説明してきました。この高分子は何であるのかを検討しました。広角X線回折法を用いると分子鎖間の距離や分子鎖の種類が分かってきます。図はカレイの尾ひれの広角X線回折(WAX)図です。得られたWAX図はキチンでは説明できません。おそらくコラーゲンと考えられますが,単純にそう考えてよいのか,脱Ca処理などの精製した試料について測定する予定です。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照:高分子-ミクロの世界-(Yahoo!ブログ)
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照:高分子-ミクロの世界-(Yahoo!ブログ)