2013年11月に撮影したマクロ写真を連載します。今回は”トキワロウバイ”です。いつも傍を通っていたのですが,葉の影にひっそりと咲いていて気が付きませんでした。地味な花です。
撮影日:2013年11月24日 撮影場所:福井総合植物園(越前町)
フジバカマの下方の横断面の超マクロ写真です。5個の雌しべの痕跡は残っており,全体として緑色っぽく,前回の上方の横断面とは非常に異なっています。1個の雌しべは,①薄緑色の円形の芯,②①を取り囲む白っぽい層,③②を取り囲む緑色の層,④③を取り囲む白っぽい層より構成されています。数本の雌しべは外皮でまとめられています。
撮影日:2013.10.20 ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭
フジバカマの横断面の超マクロ写真です。上方の横断面をカミソリでカットしてデジタル顕微鏡で撮影しました。スケールバーは1mmです。5個の雌しべの下端部が全体としてまとめられています。1個の雌しべに注目すると,中央に緑色の雌しべが顔をのぞかせています。これは細長く伸びた雌しべの花柱の下方の姿です。その周りはやはり緑色の外殻で覆われています。外殻と花柱の間には空隙があります。5個の雌しべの間はエンジ色のもじゃもじゃした毛状体で埋め尽くされています。 これは縦断面の超マクロ写真(記事[#1909])で示した雌しべの基底部から生えている毛状体の束を横断したものと同じです。
撮影日:2013.10.20 ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭(TAKAHASHI)