生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

[#1138] ヒヤシンス(7)-雄しべの超マクロ写真

2011-03-25 15:38:15 | Weblog
 ヒヤシンスの雄しべをアップした超マクロ写真です。葯の長さは約4mmです。米粒状の花粉をいっぱい乗せており,その一部は既に雌しべの柱頭に降りかかっています。それにしても大量の花粉です。人間の精子も何億の中から命中するのは1個だけだそうですから,これくらい降りかかっても当然なのかも知れません。
撮影日:2011.3.17
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭

[#1137] ヒヤシンス(6)-雄しべと雌しべの超マクロ写真

2011-03-25 15:12:38 | Weblog
 ヒヤシンスの雌しべと雄しべの超マクロ写真です。胚珠をつつみこんだ子房より雌しべの花柱が2-3mmほど突き出しています。雌しべの柱頭の近くに雄しべの葯の下端が来るように雄しべが配置されています。すぼまった花冠の深い孔の中で雄しべは雌しべのすぐ上に配置していますから花粉は外には飛びにくく,またすぐ下には雌しべが待ち構えていますから,自家受粉が起こりやすい花の構造です。
撮影日:2011.3.17
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭

[#1136] ヒヤシンス(5)-雌しべの超マクロ写真

2011-03-24 23:14:10 | Weblog
◆ ヒヤシンスの雌しべのアップ写真です。柱頭はやや斜めに傾いており,表面には多数の突起が並んでいます。花柱と柱頭はほとんど同じ太さですが,斜面になっているということは花粉を受け入れる表面積の増大には寄与しているのでしょう。どこか官能的な印象も与える写真です。
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭

[#1135] ヒヤシンス(4)-雌しべの超マクロ写真

2011-03-24 12:47:38 | Weblog
◆ ヒヤシンスの雌しべの花柱・柱頭を斜め上側より狙って撮影した超マクロ写真です。子房より生えてきた幅が約2mmの花柱の中央にはラインが走っていますが,花柱が両側に分離することはないようです。花柱の天頂部である「柱頭」は中央ラインの両側にやや斜めに傾いており,表面には突起が生えています。その形は単純で広がりも分岐も起こっていません。
◆ 花によっては雌しべは雄しべより突き出して他の花の花粉を受けようとしたり,また花粉を受け取りやすくするため数本に分岐して広がっているものもあります。しかしヒヤシンスの雌しべはすぼんだ花弁の奥の方に位置しており,より大きい雄しべに覆われています。他の花の受粉をする必要がないのであれば柱頭が分岐する必要もないし,花の先頭に突き出す必要もないと考えてよいでしょう。
◆ 子房壁がスライスされて内部の胚珠が見えています。子房の縦断面と横断面の超マクロ写真も撮ってありますので,後の記事で紹介します。
撮影日:2011.3.17
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[#1134] ヒヤシンス(3)-雌しべの超マクロ写真

2011-03-24 09:26:56 | Weblog
 ヒヤシンスの花弁の下方ですぼんで深い孔のような形ですから,カミソリの刃で縦方向に切り取り超マクロ写真を撮りました。ヒヤシンスは「雌ずい」の全体像を示しています。子房壁が削り取られているので袋状の胚珠が見えています。
 雌ずいの基部(子房)は丸徳利のように丸くふくらんでいます。子房の上部より太くて短い花柱が突き出しており,その最上部が柱頭です。子房は孔状にすぼんだ花弁に包み込まれています。孔の深さは15mmくらいで花弁と同じくらいの長さです。
撮影日:2011.3.17
撮影場所:福井県鯖江市自宅
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭

[#1133] ヒヤシンス(2)-小花のマクロ写真

2011-03-23 23:23:33 | Weblog
 ヒヤシンスの1個の小花のマクロ写真です。花芯部のしべを見易くするため花弁を無理に押し開いて撮影しました。花粉が付着した数個の雄しべが見えますが雌しべは前方には突き出していません。雄しべが被さっているので雌しべが他の花の花粉を受け取るのは難しいようです。ということは自家受粉していることになりますが,正確なことは専門家に聞いてみないと分かりません。
撮影日:2011.3.17
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭

[#1132] ヒヤシンス(1)-全体写真

2011-03-23 23:12:21 | Weblog
◆ 数年ぶりの大雪となった今年,ヒヤシンスがようやく花開きました。ヒヤシンスは多数この小花より構成されています。その個数は数えていません。この写真を撮った段階では小花は開いてはいるのですが,まだすぼんでおり,奥の方に蕊が見える状態でした。小花が全開となるのは5日ほど経ってからでした。それについては後半の記事で示します。
撮影日:2011.3.17
撮影場所:鯖江市内自宅
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭

白鳥の北帰行

2011-03-23 09:27:13 | Weblog
 マーガレットに関する記事の連載を一応終了しました。次の記事に写る前に白鳥の北帰行の写真を載せます。
 筆者の住む鯖江市を貫通する日野川には毎年白鳥たちが飛来しています。北国より琵琶湖方面などへの往路と復路に何日か滞在するようです。数日前から滞在していた50羽程度の白鳥たちが4組に分けて飛び立ちました。その後えさ場の田圃にもいなかったし,次の日には帰ってこなかったので,北に帰って行ったのでしょう。同時に多数のカモも旅立っていきました。
 その6時間後,東北・関東大地震が起こりました。被災地の一日も早い復興を祈っています。
撮影日:2011.3.11(午前7時51分)
撮影場所:日野川(福井県鯖江市)の有定橋と丹南橋の中間

[#1131] マーガレット(10)-超マクロ写真(最終回)

2011-03-23 09:15:34 | Weblog
◆ 前回乗せたマーガレットの雌しべの超マクロ写真より倍率の高い超マクロ写真です。雌しべの柱頭は2本に分岐して全体としてY字型ですが,弓なりに湾曲しています。その両縁は分厚く中央部は凹んでいます。表面には突起が生えています。
撮影日:2011.3.5
ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭