昼、「豆餅を食べる人」と声が掛かった。
「ハーイ」と元気に手を挙げるスリスリと私。
続いて「草餅を食べる人」と云われたので
また「ハーイ」と手を挙げる二人。
最近、ルンバのお気に入りは豆餅と草餅。
無くなる前にCOOPへ行って必ず買ってくる。
早速オーブントースターに並べてスイッチ オン。
しばらくすると、香ばしい香りと共にテーブルの上に餅が並んだ。
それを「アッチッチ」と云いながら頬張る二人。
ルンバは、またキッチンへ行って焼く様子なので、「そんなに食べないから」と云うのにスイッチを入れた。
先に出来た豆餅に手を延ばそうとしたら「それはダメ」と止められた。
「今焼いている熱いのを食べて」と云うのだけれど、今皿に載っているのでも充分熱そうだ。
でも数分待たされて出来上がったばかりの豆餅を口に入れて、また「アッチッチ」
食べながらふと「それはダメ」と云われた皿に載っている豆餅を見て❔❔
豆の量が倍ぐらいあるように見えるのだ。
「お母さん、そっちの方が豆が凄く多いように見えるんだけれど」と云ったら、
「偶然別の店で見つけた豆の多い餅」だと白状した。
私たちが口に入れているのよりも100円ほど高いのだそう。
「私、豆が好きだから、これは私が食べるの」と のたまう。
私はあまりの言葉に、口に入っている豆餅を噛むのを忘れた。