痛みが軽くなり調子回復。
押せば痛い程度。
あと天敵はクシャミ。
と云うことでサッと着替えて車のハンドルを握った。
外環道路へ上がってアクセルを踏んだ。
気温は18℃。夏としては少し物足りないけれど文句を言ったら罰が当たる。
市街地を横断して姉の家に行ってみようかと思いついた。
スマホで在宅を確認してみると、姉の声は聞こえるものの話が合わない。私の問いに応えないばかりでなく突然笑い、意味の無い話し掛け。
昨年、旦那を亡くしたので一人住まいが寂しくて、ついに「キテシマッタ」のだろうかと心配になり寄ってみたら、どうやら別の方と電話している最中に私の電話が割り込み、混戦状態になったらしい。
「やっぱり少し寂しいよ」と云っていた姉は、見違えるように凄く元気。
未亡人は、「憑きもの」が落ちたように輝いていた。
奥さんを亡くすと、残された旦那は日々弱り、数年で亡くなる人が多い。
逆に旦那を亡くして未亡人になると、凄く凄く元気になって長生きする人が多い。
ふと私が死んだ時のことを想像した。

見たことも無い笑顔で寂しさの欠片さえ無く、煎餅を食べながらテレビを観ているルンバの姿が目に浮かんだ。
結婚して以来、私の前では一度も出したことが無い屁も力を込めてし放題。
その幻想に惑わされ、危なくお寺へ行くのを忘れるところだった。