昨日の最低気温は4.4度と書いてあった。
どうやら寒いと感じていたのは気のせいではなかった。
何しろ、皮膚感覚が鈍ってきているので色々なことに自信が無い。
一緒に食べていて「辛いね」と云われたカレーライスが、それ程辛く感じず平気な顔をして驚かれた。
そうそう気温のことだが、4.4度の海に近い私の街から内陸へ車で30分程走った町の最低気温は0.6度。
そしてさらに30分程内陸へ入った町では、何と0.0度だった。
ギリギリで空気中の水分が路面で凍結しなかったのか、スリップによる事故情報は出ていない。
ウォーキングしていて咲き誇っていたコスモスの花弁が全て落ちていることに気が付いた。
顔にまとわりつくのが小さな雪虫。吸い込んでしまいそうなので少し苦しいけれどマスクを付けた。
雪虫が出たのだから、本当の雪が降るのもそう遠くは無いように思うが、昨年冬タイヤへ交換したのは10月下旬だから、まだ大丈夫だろう。
4ケ月に一度の歯科検診日の確認LINEが入ったので前夜から丁寧に歯磨きをしてヒゲを剃ってクリニックへ。
いつも私を担当してくれる歯科衛生士のH子さんはお休みなのか、今日は別の方に呼ばれた。
マスクは女性を可愛く美しく見せる魔法を私にかけた。
ドキドキしながら検診の椅子に座ると背当てを倒されてまるで飛び立つ宇宙飛行士のように上を向いた。
頭の方に座った衛生士さんは、「それでは歯茎から検査していきますね」と甘い声。
一本ずつ歯を丁寧に器具で押しながら確認していく。
「とても綺麗ですね」と云いながら作業を進めていく彼女の身体が私の頭頂部の敏感な部分に触れた。
雨が降ったら誰よりも早く感じるザビエルの部分に、彼女の柔らかい何かの部分がフワリと触れたのだ。
もしかしたら今のは・・・・・乳❓
私はもう一度確認したくて、亀のように首をグイッと延ばした。