ルンバへの誕生日プレゼント。
ジェームスにリボンを付けてみようかと思ったがフニャフニャしているものにリボンを付けるのは、なかなか難しい。
せっかく苦労して「はい、プレゼント」と云って出した途端、「要らん」と云われて握り潰される恐れもある。
それで生まれて初めて貴金属店をウロウロ。
私は女性にマメな石〇純一タイプではない。
獲物の誕生日を調べて記憶し、貴金属を贈って「御礼」を頂いた経験は無い。
入店するのにはかなり勇気が必要だった。
金属アレルギーがあるルンバにも大丈夫なアクセサリーが無いかと探し歩く。
指輪はサイズが分からないのでネックレスにした。
金属アレルギーの人でも大丈夫と云うキラキラ光る細いチェーンのネックレスを手に入れ、ジェームスに巻いて渡そうと考えたけれど、化粧箱に入れてくれたので、そのアイデアは惜しいけれど潰した。
実は、ルンバに貴金属をプレゼントするのは稀。
結婚指輪と葬儀にも仕える真珠のネックレスは渡したように思うけれど、記憶では多分それだけだろう。
当日、隠していたプレゼントを取り出し「おめでとう」と云って渡したら
「何これ、何これ・・・・・」と云って予想外の興奮。
添付された英文のカードを何とか読んでdiamondと書いてあると叫んだ。
小さな石でここまで喜ばれるとは思っていなかった。
貴金属には興味が無いと云っていたのに。
ネックレスを手にした途端、私との会話が急に増えた。
今日のオメデトウ外食には、早速これを付けて行くのだと云う。
ジェームスに巻いて渡さなくて良かったと、胸を撫で下ろした。
キラキラ光る頼りない程細いチェーンを付けて何度も鏡を見ている。
そして、その上に巻いたスカーフはキャビンアテンダント風だと云うのだが、以前daisoで買った安物だと白状した(笑)
スリスリに任せたバースデーケーキは15センチで注文したのに、店主が間違えて18センチで作ってしまったと、けっこうデカイのを渡された。
夜、いつもより早くベッドに入った。
灯をサッと消したのは、「御礼」が怖いから。
私は、純一ではないのだ。