磨き終わった竹を作ろうとするヒゴ(竹を割ったり、剥いだりして篭を編む材料のこと)に合わせて、割り込みを入れ割っていく。前回の菊割りでまとめて割るときもあるが基本的にはノギスやケガキコンパスで幅を付け、割り込んでいく。竹割り包丁を竹の裏の方から入れていく。
「木元竹裏」という言葉がある。これは昔から伝わる言葉で木は元から(生えている状態で下から)、竹は裏から(生えている状態で上のほうから)割れという言葉だ。 竹は一見真っ直ぐに見えるが良く見ると右に左に蛇行している。真ん中真ん中を目指して割っていくのであるが、左右のバランスと崩すとどんどん弱いほうに割れていってしまう。長いヒゴ(3メートルから4メートル)を取るときなどは神経を使う。この単純に見えるが基本の作業が大事だ。