毎年、秋になり、忙しいシーズンを終えた時に工房のメンバーで研修旅行をしている。一昨年は宮崎で竹細工65年の大長老の所へ、昨年は久留米の濫胎漆器と草木染、そして今年は有田の窯元へ。出発前の記念撮影、パチリ。
天気も良く、絶好の行楽日和である。由布院から高速に乗り一路、伊万里に。
まず、最初に見学させていただいたのは私の親友の福衛門窯。今、有田や伊万里など焼き物産地 は不景気で大変である。簡単にできるプリント物やご多分に漏れず、中国から大量の安価な製品が氾濫しているからだ。そんな中、手書きに拘って着実にお客様の声に応えている数少ないメーカーの一つである。案内をしてくれた福山さん。いつもニコニコ。彼の一番の特徴はきゅっと上がった口角と張子の虎のように首を上下にいつも振っている。スマイル福ちゃんだ。誰でも受け入れることのできる心の広さが彼のトレードマークである。
右のコップが焼き上げると左の大きさになる。焼いたときの歪みや、色具合をいつも考えながら作品つくりをしているのだ。私は冗談ばかり言っている彼しか知らなかったので今回の研修で初めて焼き物屋さんだと判った?