11月24日(土) 朝早く起きている。今日はローマへ移動の日である。一日の動きを計画を立てて!朝、9時前にチェックアウト、荷物だけ預けて、まずアカデミア美術館へ、ミケランジェロのダビデ像を見に行く。この像は日本人でもほとんどの人が知っているだろう。ダビデの目にはハート型の穴が開いている。
見た目にはカッコいい八頭身より少し大きめの頭が付いている。体の割には太い首と大きめの頭だ。館内にはミケランジェロの製作途中の奴隷像など、彫刻が所狭しと無数に飾られている。ゆっくり見学した後、ガイドブックに載っていた骨董市広場「チョンビ市場」に場所を移した。しかし、本当にガラクタばかりで興味を引かれるものは無い。
その後、サンタ・ブロージュ市場へ出かける。庶民の集まるフィレンツェの台所である。野菜、果物、パン、チーズ、お肉、お魚、衣料品と何でもかんでも並んでいる。叔父さんやお兄ちゃんが「安いよ!」「安いよ!」と声を掛けてくる。みかんとバナナ、お土産にプリッチーニ(きのこの干した物)などを買い込む。私は肉屋を見るのが大好きで、 豚一頭の丸焼きがあったり、牛の足、胃袋がそのまま、すずめ、ウサギなど日本では見ない物も沢山ある。庶民の生活のエネルギーが感じられるので大好きである。
11時半に市場を出たが、その頃から段々と空模様が悪くなり雨が降り出した。有名なボーボリ庭園を見に行く予定だったが、雨のため中止、ドォーモ近くのピザレストランに入った。昨日行った所とは当然違うお店である。雨宿りを兼ねて入ったのだが、昨日のお店とは全然違って美味しかった。ピザとスパゲッティ、食後にカプチーノとティラミス。14時近くなるまで時間をつぶし、ホテルで荷物を取って中央駅へ、14時53分発のローマ行きに乗る為14時半には駅に付いたのだが、やはり、今回も時間通り電車が来る気配は無い。ようやく30分ほど遅れて電車がやって来た。予定時間より30分遅れてローマに到着。この日もJALの予約票の地図で大変な目にあった。中央駅の直ぐ側と思いホテルを探すのだが、一向に見つからない。道行く人や近くのお店でその予約票の地図を見せるのだが全員があっちだ、こっちだとバラバラの事を言う。現地の人に見せても判らない地図なんてどうなっているんだ!30分以上、重い荷物を引きずって歩くうちヘトヘトになってしまった。結局、もう一度中央駅に戻り、タクシーに乗ることにした。やっとの事でタクシーでホテルの前へ降ろしてもらった。しかし、チェックインしようとしたら、「此処ではなく、道に出て右に行け!」と言う。何と!センターホテルは3軒あって、その中のどのホテルなのか着いて見ないと判らないのだ。やっと、次のセンターホテル(3)に辿り着いた。そこでも、ここじゃ無いからセンターホテル(2)に行け!と言う。「オー、マイ ゴッド!」「いい加減にしろー!」ヘトヘトのクタクタ、やっと3軒目のセンターホテル(2)に辿り着いた。
ホテルの部屋は結構広くて奇麗な部屋である。しかし、バスタブは無い。シャワーだけだ。前日までのフェレンツェのホテルよりシャワー室があるので、シャワーを使っても、他の所は濡れる事は無い。しかし、JALの予約票の地図にはフィレンツェ、ローマと酷い目にあった。本当に文句が言いたい。悦子はくたびれ果てて「もう少し、名前の通ったホテルにしてネ!」と私に文句を言いたそうである。「私かて、こんな誰も判らないホテルを指定した覚えは無いのだ!」
しかし、雨が上がって濡れなくて良かった。どうにか、こうにか無事にホテルに辿り着くことが出来たのだから良しとしよう。
あー、今日も「トウェンティーフォー」の様に長い長い一日であった。