高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

ミラノ通信12

2007年11月25日 08時53分00秒 | 海外事業展開グループ

1125日(日) 昨日のホテル探しでヘトヘトになっていた翌朝である。ホテルの朝食が、今までのミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェのどのホテルよりも悪い。美味しくないパンと自動のコーヒーメーカーと自動のジュースメーカーしかない。今まで、何処にいてもあったはずの、生ハム、チーズ、ゆで卵、フルーツ類、フレーク類、お水も無い。何も無い朝食であった。ホテルの部屋は結構広く奇麗であるが、その他のサービスは無い無いづく目である。テレビはあるのだが、リモコンは無い、聞いてみると20ユーロの保証金を払ってリモコンを借りる様だ。日本語放送は入っていないらしいので借りるのを止めた。部屋が少し寒かったので毛布を貸して欲しいと言ってみたがそれも断られた。インターネットもどうゆう訳か電話回線から繋がらない、フィレンツェ、ローマのブログは日本に帰ってからアップすることになりそうだ。

1125_009 今日は日曜日なので、日曜日しかやっていないポルタ・ポルテーゼの蚤の市に行くことにした。ホテルを9時前に出発、中央駅まで歩いて行き、そこからメトロに乗ってピラミッド駅まで、地図を見ながらポルタ・ポルテーゼの蚤の市を探す。フィレンツェで見た骨董市を想像していたが、全然規模が違った。

以前、パリのクニャンクルーの骨董市を見た事があるが、お店の数や人の多さはその数十倍ある。歩けども歩けどもお店は続く、網の目の様にどんどん広がって行くので何処を歩いているのか解らなくなる。ガイドブックに「すりや引ったくりに注意」と書いてあったので、私も背負っていたナップザックを体の前に掛け代え、悦子にも引ったくりに気を付ける様、お互いに注意して歩くことにした。延々と続く露天商、ありとあらゆる物がある。安い古着から高級な毛皮、宝飾品、靴、電化製品、骨董品、等等‥‥、私達もジーンズやサングラス、ピアス、1125_050 お土産で「ガラスの天使の風鈴」を買ったり、途中でケバブというイスラム系のサンドイッチを食べながらゆっくり楽しんだ。骨董店ばかりのブースもあり、何十軒と面白そうな物が出ている。骨董好きの毛利さんが居たら堪らなかったろうに! 朝一番だったので、まだ品物を見たり聞いたり余裕があったのだが、時間とともに混んで来て、前を歩く人の頭しか見えない状態になって来た。縁日のお祭りで混雑の中を歩いている感じだ。これではすりや引ったくりが出てもおかしくないだろう。その分、いたる所に警察もいる。

11時過ぎに、骨董市を出て、今度はローマの休日でも出てきた「真実の口」、ここでも行列が出来ている。私達はガイドブックに出ていた、スパゲッティ・カルボナーラの美味しい店とあった「ロコロ」というお店を探し当て昼食に入った。落ち着いた趣のあるお店だ。ゲーテの恋人が住んでいた所がお店になっているという。ビールとカルボナーラ、後はお店の人のお奨めのパスタを注文。どれも、美味しかった。お店の中には地元の老夫婦や家族連れが食事を楽しんでいる、観光客は私達だけだ。

1125_077 1125_082食後、雨が降っていたので、タクシーでコロッセオに向かった。此処だけはどうしても来て見たかった。2000年の歴史の重みが伝わってくる。此処で多くの民衆が戦いを見て興奮に包まれていたのだろうか?猛獣と戦わせられたのだろうか?戦車での戦い!このコロッセオには最高6万人の観衆が入るそうだ、見物する場所は地位によって、段の高さが決まっている。今から2000年以上も前の事を想像してしまう。

1125_087 今回のもう一つの目的であるDM撮影をした。ローマの遺跡をバックに私のハンドバッグを置いた写真を取ること、2000年の重厚な背景の中に日本の伝統的な竹のバッグを置き、DM写真を作ろうと思っていた。前回、パリで通訳のマリーさんに竹のバッグを持ってもらい、街中で撮影したDMが大変評判が良かったので、今回はローマでそんな写真が取れればと思い、「波網代のバッグ」を撮影用に持参してきている。コロッセオのあちらこちらにバッグを置いて撮影する。行き交う人々が私の事を1125_111 きっと有名雑誌のカメラマンと勘違いしていることだろう。コロッセオを出た後、直ぐ隣のフォロ・ロマーノ、見渡す限り遺跡が広がっている。今から2000年も前にこんな街が作られていた事に驚く、どの建物も大きく高く。この遺跡の中でもバッグの撮影をしてきた。

街をブラブラしながら、次は定番の「トレビの泉」、1125_199 此処も世界中からの観光客でごった返している。私達もコインを背中越しに泉に投げ込んだ。この泉にコインを入れると、また、此処に来ることが出来ると言われている。私達はケチって本当に小さなコインしか入れなかったので、途中までしか来れないかも知れない?トレビの泉から少し歩いた所に「ローマの休日でオードリー・ヘップバーンがアイスクリームを食べていた」有名な観光名所、スペイン広場の階段にやって来た。早速、ここでも、バッグを置いてDM撮影。良い写真が取れていると良いが?1125_206

さすがにいい加減歩き疲れてしまった。スペイン広場からメトロに乗ってホテルに帰ってきた。今日歩いた距離を万歩計で見てみると、何と、23938歩、20.7キロとあった。あー、くたびれた。

竹工房オンセ

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