中学3年生になった次男坊。寮から帰ってくる度に、逞しくなってくる。小学校の時はポチャ、ポチャして、走る事が苦手で、マラソン大会になると、「どうやって学校を休もうか?」と悩んでいたのに。
その次男坊が、今ではラグビー部のキャプテンだ。クラブでもクラスでも、みんなのまとめ役だと言う。ポチャ、ポチャの体は、何時の間にか引き締まって、筋肉が付き逞しくなった。家に帰って来ると、逆立ちをしながらの腕立てをする。
身長もあと少しで、私を追い越しそうである。母親にはとっくに追い越している。
9月にある、学校の体育祭に応援団に入ることになった。この学校は中高一貫校なので、中学1年から高校3年までの6学年ある。応援団には中学3年から、入ることが出来るのだが、ある程度、学業も出来、先輩の推薦が無いと入れないそうだ。応援団に入ることは、みんなの憧れなのだ。
頭を短く刈り込み、本番の体育祭には、新入団員は全員が1分刈りのつるつる坊主にするそうだ。応援の踊りを(踊りと言うと怒られる)少し見せてもらった。直立不動から、太鼓の音にあわせて、キビキビと体を動かす。一つ一つの動作にも、ピタリ、ピタリと指の先まで神経を尖らせている。
一生懸命、運動に勉強に頑張っている息子だ。