高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

久しぶりのお惚けちゃん!

2009年07月04日 14時19分15秒 | ブログ

今年の春に「竹の学校に入学したお惚けちゃん」はその後、如何しているのだろう?と、気になり、連絡をしてみた。

http://blog.goo.ne.jp/takae_1/d/20090201

相変わらず、惚けた声で「元気してますヨ!だんだんとエンジンが掛かって来ました!」と言っている。

「晩御飯を一緒にしよう!」と誘ってみた。妻と彼女と3人で近くの鳥料理屋へ。

学校に入って3ヶ月、竹細工の入り口に入りかけている所だ。作業内容を聞いていると、25年前の自分を思い出す。少しずつ竹が割れるようになり、面白くなってきた様だ。つい先日まで、何も出来なかった者が、マガイなりにも、自分で竹を割り、ヒゴを取り、編み上げて形になっていく。

出来の良い悪いは別にして、生まれて初めて自分で物を作り出す喜びを感じているようだ。「この、喜びを忘れずに持って居れると良いよね!」 

聞いていると、「他の生徒さんから、「職人になったら良いね!」と言われたのは私だけで、みんな、回りの人に反対させているんですって」。

確かに、職人として生きていこうとすると大変だと思う。しかし、「どんな生き方がしたいか?」が一番であって、安定した生活を目指している人は、公務員を目指せばいいし、職人になろうと思ったのであれば、少々、厳しい事は当たり前で、それを、自分の工夫と努力で乗り越えて行った時の、充実感はサラリーマンでは味わえない気持ち良さがあるのだから!  頑張ってね

竹工房オンセ

コメント
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