高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

赤かぶ と せんじ肉

2009年09月01日 04時07分40秒 | 出張

広島から京都までの移動する新幹線の中で、缶ビールを買いこみ、摘みにお客さんから頂いた「広島名物 せんじ肉」を食べてみた。

「せんじ肉」とは、豚肉の胃袋を揚げた物の様だ。頬張ってみると、硬い!実に硬い!噛んでいる内に、少しずつ柔らかくなり、飲みこめるようになる。しゃぶる!と云う感じかな?食べ続けていると、歯茎が浮いてくるくらいだ!でも、旨い。

ちょっと、火で炙ってやると少しは柔らかくなった。スルメの硬いヤツ!という感じである。おもしろい記事を見つけたので

http://chinmi.seesaa.net/article/18536447.html

「焼肉いちなん」では、恵文さんがとび切りのお肉を出してくれた。これも、ホルモンであった。

「赤カブ」 牛の胃袋だ。牛には4つ胃袋があるのだが、1番目が「ミノ」である。ちょっとコリコリした焼肉の定番メニューの一つである。2番目が「蜂の巣」と呼ばれる部位である。これはあまり美味しくない。3番目が「センマイ」である。ヒダがたくさんついた物で、「生センマイ」といって、刺身で食べたりする。そして、4番目の胃袋がこの「赤センマイ」。最後の胃袋なので、もう腸に近い所にあり、見た目はホルモンと変わらない。

「カブ」というのは、業界用語で「厚い所」という意味らしい。この4番目の胃袋、赤センマイの厚い所が「赤カブ」である。1頭の牛から500gくらいしか取れない希少部位である。

塩焼して食べるのだが、これが「旨い。本当に旨い!」

004 この美味しそうなこと!

食文化も大いに変わり、昔、こんなホルモン系のお肉を塩で食べるなんて考えられなかった。ホルモン系の内臓類は、「臭みがある」ということで、ほとんど味噌タレで、臭みをごまかして味付けしたものだ。

しかし、今は新鮮なお肉も手に入るようになり、又、ホルモンを食べることに、一般の人の感覚も変わってきたのだ。

「せんじ肉」にしても、「赤カブ」にしても、昔は捨てられていた所だ。

こんな美味しい所を捨てていたなんて、勿体ない事をしていたんだな!

by 竹工房オンセ

コメント
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