高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

南京玉すだれ

2010年12月07日 06時30分16秒 | デジタル・インターネット

先日、京都から取引先の社長と、息子さんが遣ってきた。「ぼちぼち、代替わりするので、息子をあちこち連れて回ってるのですわ・・・」と、
「大変、誠実な良い跡取りが育っている物ですな。」

工房を見てもらいお話を聞いていると、先方もホームページを遣っているので、
「どんな物が売れますか?」と聞いてみると、
「うちは、まだ、たいしたこと無いのですが・・・、一番売れているのは、
南京玉すだれ】です」と云う。
「南京玉すだれ?」一瞬、目が点になった。
「玉すだれって、あの、宴会芸に遣ったりする玉すだれですか?」
「そうです。」
「あんな物と言っては失礼なのですが、あんな物がそんなに売れるのですか?」
「うちも、最初は売れるとは思っていなかったのですが、売れるんです。」
「へ~、面白いものですな」

Photo 私などが考えると、南京玉すだれの需要なんて、本当に微々たる物だと思うのだが、ネットで検索してみると、本当に限られた人たちが検索しているようだ。
「南京玉すだれ」を検索している人は、月間200人ほど、一日に10人も居ないではないか!

此処に、ヒントがあるような気がする。

先日も、メンバーの作品つくりの時に話したのだが、万人に受ける物を作っても、魅力が無い。かえって、こんな物は普通の人は使わないでしょう、しかし、「これで無いと駄目なんだ!」と云う物を作った方が良い。小さな小さな隙間を狙っていった方が面白い。

作品を作る時も、販路を開拓する時も、小さな隙間を見つけて、その分、明確な特徴を持たせて・・・・・・・・・

考えさせられる出来事でした。

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コメント (4)
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