正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

フランクミューラーの自動巻きとロレックスボーイズサイズのSSモデルを修理しました

2016年08月05日 | フランクミューラー
昨日も暑い一日でした。お客様ご年配の方が多いのでお店の戸を開けて営業しております。

クーラーは効かせていますがなかなか涼しくなりません。

修理をしている机の前の温度計は常に30度を超えています。唯一閉店後の修理の時は快適な環境で仕事出来ました。

昨日は裏蓋のネジが錆びてしまって錆取りの液を少しずつさしていたのですが、ネジの胴体まで錆びているみたいで結局ネジの頭が外れてしまいました。
機械を取り出し分解掃除へ。











ゼンマイがが巻けている状態で止まっていました。
湿気が原因か油切れが原因だと思います。
洗浄後タイミング調整をしてしばらく様子を見てみます。



ケースに残っているネジの削り出しは今日する予定です。

次はロレックスのボーイズサイズの時計です。
N様からのお預かりです。2230キャリバーの機械です。














新しい機械のカレンダーの無いタイプでした。
分解掃除でお預かりです。

こちらも少しゼンマイが巻けた状態でもテンプが振らない状態でした。油切れが原因だと思います。
洗浄後部品を点検して組み上げました。

最後は文字盤のポイント付けの作業です。








機械はスケルトンになっていましたが、テンプのショックの形状がシチズンの時計の形状によく似ていたので安心して修理引き受けました。
6時と8時の位置は穴が開いていてポイントを固定できるのですが、内部のパーツは文字盤に直接接着するタイプなので年数が経つとまた外れてしまうかもしれません。
固定するためにこの時計もそのまま置いて帰りました。