本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆3℃~
今回はちょっと衝撃的な内容なので、苦手な方は飛ばしてください。
春になり、生き物が活発がなり始めました。
山の動物も活動的になり、浮かれ気分のようです。
今日、沢の下に転落して死んだシカを発見しました。
はずみで頸の骨でも折ったのでしょうか。背側に弓なりに曲がっています。
身体の大きさからすると一冬越えた仔ジカかなと思うのですが、ツノがないので雌雄の判別つかず。
おそらく、暗いうちに足を滑らせての滑落事故。
※ショッキングな画像なのでご注意を
顔はモザイクで隠しております
シカには悪いと思いながらも写真を撮らせてもらいました。
これを機に色々と観察したのですが、ヒヅメは偶蹄目らしく二本、その後方に卵型の副蹄が。
副蹄は岩場でのスリップ止めの役割。見た感じ、ヒヅメほど硬くないように見えますね。
我ながら悪趣味かなと思いましたが、雪につく足跡ではここまで観察できないので、
どういう理屈で山地を駆け回ることができるのかが確認が取れました。
この後、人目につきにくい場所に穴を掘り、丁寧に埋葬させていただきました。
普段、生きている動物の写真を収めることはあっても、やはり倫理上、動物でも死体を撮影することは躊躇してしまいます。
しかし自然の中では常に生死が行き交うもの。
新たに産まれゆく生命があれば、絶えゆく生命もあるのです。
山の生態はそういった生命の循環によって成り立っているので、こういったことも知ってもらわねばと思い、あえて掲載させていただきました。
シカの亡骸は山の動物たちの糧となり、さらに鳥や昆虫についばまれ、最後は木々の養分になることでしょう。
年月を経て肉体は土に還り、また英彦山の生命を育む。
それが自然の流れなのでしょうね。
では魂の行き場は……と考えると、やはりこの山に帰るのではないでしょうか。
山に生まれ育った生命が、また山に帰ってくる。
魂とは見えないものだけれども、そんな流れがあるように思えてならないのです。
私たちにできることは、シカの魂を慰めること。
埋葬後、安らかに眠れるよう、その魂のためにお神酒を捧げました。
こうして死を見つめるというのも、時として必要なのではないでしょうかね。