本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆20℃
久しぶりのブログ更新です。
私事ですが、連休を頂きまして島原半島の雲仙岳登山をしてきました。
(myデジカメ紛失中につき写真はなし)
雲仙岳といいますが、約20年前の大噴火で有名な普賢岳、妙見岳・国見岳など1300M級の三峰をはじめとした山々の総称です。
普賢岳山頂からは噴火時にできた“平成新山”が眺められ、今もなおわずかながら噴煙が上がっており、立ち入りが禁じられています。
普賢岳山頂からの眺望は良く、有明海が見晴らせ、空気が澄んでいれば筑後方面も見えたことでしょう。
普賢岳山頂下には普賢神社があり、また妙見岳には妙見神社と、菩薩になぞらえた山名とそれに伴う山岳信仰の名残があり、大宝元年(701年)行基による開山以降、千の坊を持つ霊山として大層栄えた歴史があります。
島原半島には英彦山神社があり、時間の都合で参拝は叶わなかったのですが、以前はこの一帯を『肥前国高来郡』といい、これは私の考えですが、高来(たかき・たかく)は“コウライ”とも読め、英彦山域において高木(高来)といえば、英彦山四方を護る高木神(大行事社)を指し、一説にある古代朝鮮から渡来した氏族が祀った神とすれば、島原地方における古代朝鮮との繋がり、さらに霊山と霊山を結ぶ修験道の経路が見えてくるのでは…などと考えてみました。
現に英彦山山頂からは雲仙岳が見えますし、また島原半島の英彦山神社と同じく、長崎半島にも英彦山・豊前坊の名を冠する地名が見受けられます。おそらく霊山を行き来する修験者がいて、各地に名を残していっても不思議ではないはず。
こうしたものは英彦山に限らず、霊山・霊峰と名高い大峰・金比羅・愛宕などが各地に伝播している状況を鑑みると、山を繋ぐ信仰のネットワークがあったのではないでしょうか。
日本各地の山々を自由自在に駆け巡る修験者の存在。
山頂から遥かに望む遠き山々に、古の修験者と同じ想いを馳せれたかどうか。
もうひとつ気になることが。
雲仙湯の町にある「温泉神社」(うんぜんじんじゃ)の御祭神は、国生みにおける筑紫島(九州)の四ヶ国をあらわす白日別命(しらひわけのみこと…筑紫の神)・豊日別命(とよひわけのみこと…豊国の神)・建日別命(熊曾国の神)・豊久土比泥別命(とよくじひねのみこと…肥国の神)と速日別命(はやひわけのみこと※1)となっています。
※1 肥国を速日別命、日向国を豊久土比泥別命とする説もあり
「筑紫の島は身一つにして面四つあり」とのことから、温泉神社のまたの名を「四面宮」、「筑紫国魂神社」と称していたそうで、なぜ島原半島に九州全土の国魂神(くにたま…国土を象徴した神)を祀っているのか。
高住神社は豊日別命を祀る神社ですから、幾分か英彦山との関わりがあるように思えてなりません。
こちらも参拝せずに終わったものですから、また長崎の英彦山との繋がりを調べに行こうと思います。
と今回は文のみで。
追伸
英彦山でバードウォッチングでお世話になっている方と雲仙で巡り合いました。
親切に鳥の説明ありがとうございました。
また英彦山にもおいで下さい。