本年度の秋季大祭ならび柴燈大護摩修法が無事に執り行われました。
祭典を写真とともにご紹介したいと思います。
当日は曇り空。
前日に小雨がぱらついたので心配でしたが、何とか天気が持ちこたえてくれたようです。
テレビでの放映もあって、11時からの大祭にも多くの方がご参拝くださいました。
玉串を捧げてくださった方だけでも、7,80人はいらっしゃったでしょうか。
これだけの方々がお参りに来てくれるとは予想だにしませんでした。
宮司より、ご参拝下さった方々に御礼の言葉を述べさせていただきました。
祭典後も参拝者は絶えず、続々とお参りされる方の列が。
こうして熱心に手を合わせて拝む姿は心を打つものです。
そして午後からは柴燈護摩。
今回は恒例の笹湯とともに、豚汁のお接待をいたしました。
さらに焚き火場では趣向をこらして焼き芋を。
寒い中待ってくださる方々へのわずかばかりの心配りですが、秋らしい風物に皆様喜んでいただけた様子。
そして柴燈護摩の時間が近づき、「懺悔、六根清浄」と唱えながら峰入りする山伏たち。
祭壇の御神火を神主から山伏へと護摩壇に移す火渡しの儀を行います。
四方に張り巡らした結界をとりまくように並ぶ山伏。
中には身を清めた者しか入れません。
私たちが身を慎んで祭典に臨むのと同様に、山伏たちも厳格な掟を守り、心して式に臨むのです。
境内は護摩焚きに集まった方で満員に。
山伏の念と参拝者の気持ちが、御幣に巻きつくように煙とともに立ち上ってゆきます。
聞くところによると、修験者の護摩焚きは立ち昇る煙を重視するそうで、願いを煙とともに天に届ける意味があるそうです。
参拝者からはまるで龍のように見えたという声も聞き、地と天を繋ぐ相応の姿をもって現れるのかも知れません。
公孫樹が黄金色に色づき、ちょうど黄葉のピーク。
この地で数十年も人々を見守ってきたこの公孫樹も、今日のために最高の色を演出したのかも知れません。
山伏も参拝者も、一同が豊前坊大権現の御名を一心に唱え、火が燃え上がるのを祈念しています。
2時すぎに火が上がり、護摩木の投入、そして火渡りへと移りました。
火渡りの様子はブログ別館に掲載致しますので、そちらをご覧下さい。
こうして本年の柴燈護摩も無事に納めることができました。
高住神社にご参拝下さった皆様方、山伏の先生方、祭典のためご奉仕して下さった方々、遠方より供物を奉納して下さった方、写真提供をして下さった方、ならびテレビ放映で紹介して下さったテレビ局の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
誠に有難うございました。
なお、次の護摩焚きは来年の春、3月春分の日に行います。
本日より預かった護摩木は当日まで神前に捧げさせて頂きます。
今回お越しになれなかった方も、来年の春護摩にお越し下さいませ。