先般の秋季大祭・柴燈大護摩修法にあたり、写真家の方より貴重な写真をご提供いただきました。
その写真はブログ別館・高住神社サブブログに載せましたので、ぜひご覧下さい。
サブブログはこちら : http://blogs.yahoo.co.jp/takasumi_jinja
ブログに載せる際は写真サイズを加工して軽くしてからアップするようにしているのですが、撮ったうちどの写真を使おうかと悩むことが多く、とりわけ人様からご提供頂いた分となるとことさら慎重になります。
本当ならばすべて載せたいところですが、ブログ容量の問題もあって厳選したものを載せているのですが、それも私個人の主観なので、はたして撮影者の意思に合ってるのか…と小心者なので考え悩んでしまうのです(笑)
ただ、こうして人が撮った写真というのは面白いもので、こういう構図や被写体は面白いなぁと非常に参考になります。
それで個人的に好きな写真を何枚か、こちらにも載せてみました。
まずはこちら。
燃え盛る炎の中へ護摩木を投入する山伏。そのかたわらでは仙人のような風貌の山伏が護摩木に書かれた内容を読みあげ、護摩壇の左では指剣印で祈念を込めている山伏が。
轟々と燃える炎熱によって顔は紅潮し、額には玉のような汗が。噴き上げる灰を全身にかぶりながらも、熱さを堪え口をヘの字に曲げて投げ入れる姿は、柴燈護摩に対する意気込みを感じさせるようです。
こちらは火生三昧(火渡り)の様子。
熱さを感じたのか歩み続ける参拝者の奥では、リズミカルに列をなす山伏の白い脚半。一歩一歩何かを想いながら踏みしめるかのような落ち着きと、次々と渡り歩く一般参拝者の対比が面白いなと思いました。
これは渡った後の足の裏。
こんな写真を撮ろうなんて思いつきもしませんでした(笑)
これも山伏さんでしょう。おそらく女性でしょうか。同時に足を上げてもらって撮ったのでしょう。こういった自分には思いつかない着眼点には感心するほかありません。
火渡りを見守る山伏の女性と男性。
剃髪した女性は穏やかともいえる表情で見守っていて、それに対し男性は見据えるような視線を送っています。熱と煤で浅黒くなった肌と火の粉で燃えた衣が、どれだけ火のそばにいたかを物語っているよう。無事に柴燈護摩を終えられた安堵感もあるのでしょうか。心なしかほっとした表情にも見えます。女性の顔に刻まれた皺と優しげな表情は、もっと遠くを見ているようにも。
正面から撮ると誰しも身構えてしまいますが、横顔の場合は撮られていることに気づかないので自然体な表情。人の顔からは色々なものが想像できます。
そして最後、一番好きな写真がこれ。
並ぶ山伏の後ろ姿。
尻に掛かっている引敷。獣の皮で出来ており、鹿の成獣、幼獣…白い毛皮は何でしょうか?大きいものから小さいものまで引敷の展覧会になっています。これを見て、動物園のようだなと思いました。
引敷は文殊菩薩が獅子に乗るのになぞらえ、峰駆けの上で岩場や樹木に腰掛ける時に役立つものだそうです。毛皮の質にも順位があるのでしょうか。若い女性は鹿の子模様が浮き出ている鹿の幼獣ですし、白い豪勢な毛皮は男性のようです。
このアングルが一番好きだったので、また何かのときには使わせてもらおうかと思います。
ちょっと批評家めいた文になってしまいましたが(汗)、どれも良い写真で私が撮影するときも見習いたいと思います。
本当にありがとうございました。
写真を提供して下さった方のブログはこちら。
◆点心乱満氏 『季節のたより』 / http://blogs.yahoo.co.jp/philip_mollis12
当日の様子を各ホームページ・ブログ等で紹介して下さった方も多くいらっしゃるようです。
大変ありがとうございます。