本日の高住神社の状況です。
◆曇りときどき小雨
◆7℃
春になってくると色々な生き物が活発になってくるのですが、今日は水場でサンショウウオを見つけました。
ブチサンショウウオ(仮称)
昨年見つけた個体より少し大きく、ヌメヌメして捕まえるのも一苦労。
( 昨年の様子 http://blog.goo.ne.jp/takasumi-jinja/d/20100613 )
これだけ大きいと触るのもちょっと抵抗を感じますが(笑)
観念したのか、手に乗せるとおとなしくなりました。
ゆっくりとまばたきする姿が可愛らしい(!?)
冬眠時などは目をつぶって寝るのでしょうか。
正面からのショット。
両生類特有の皮膚の質感と小さな鼻腔まではっきりと確認できます。
このサンショウウオは標高の高い山間部に棲息し、今がちょうど繁殖期で、渓流や静かな伏流水で産卵をします。
沢の枯葉取りをしていると、小さなおたまじゃくしに似た幼生が泳いでいるのを見かけます。
雨季の増水で流されないか心配になるのですが、こうして成体を見る限り、どうにかこうにか生きながらえているようです。
我が家には3年前にペットショップで200円で購入したアカハライモリがいるのですが、
イモリは沼地などでの水中生活が中心なのに対し、サンショウウオは陸生を好むようです。
ですが皮膚にはうろこがなく粘膜で覆われているため乾燥には弱く、湿ったところでしか棲息できません。
高地の渓流を好むことから、熱には弱いようですね。
写真撮影後、水辺近くに放してあげました。
この記事を読まれた方に注意して頂きたいのは、英彦山系は国定公園のため、動植物の採取・捕獲は禁じられています。
私もこういった生物が棲息していますと紹介していますが、捕獲を促さないよう場所を伏せております。
家族連れで動物を観察して楽しむぶんには結構ですが、最後は必ず元の場所に放してあげてください。
私的・商用目的での持ち帰りを発見した場合、厳重に注意させて頂くこともご了承下さい。
特にここは神域につき、天罰にかわっての処分とだけ・・・。
少し語調を荒げてしまいましたが、いつ絶滅のおそれに転じるか分からない動植物ばかりです。