高住神社公式ブログ

英彦山豊前坊高住神社の公式ブログです。

4月18日(月)の様子

2011年04月18日 14時56分00秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇りときどき小雨

◆7℃

 

春になってくると色々な生き物が活発になってくるのですが、今日は水場でサンショウウオを見つけました。

P4180008

ブチサンショウウオ(仮称)

昨年見つけた個体より少し大きく、ヌメヌメして捕まえるのも一苦労。

( 昨年の様子 http://blog.goo.ne.jp/takasumi-jinja/d/20100613 )

これだけ大きいと触るのもちょっと抵抗を感じますが(笑)

 

P4180003

観念したのか、手に乗せるとおとなしくなりました。

ゆっくりとまばたきする姿が可愛らしい(!?)

冬眠時などは目をつぶって寝るのでしょうか。

 

P4180006

正面からのショット。

両生類特有の皮膚の質感と小さな鼻腔まではっきりと確認できます。

 

このサンショウウオは標高の高い山間部に棲息し、今がちょうど繁殖期で、渓流や静かな伏流水で産卵をします。

沢の枯葉取りをしていると、小さなおたまじゃくしに似た幼生が泳いでいるのを見かけます。

雨季の増水で流されないか心配になるのですが、こうして成体を見る限り、どうにかこうにか生きながらえているようです。

 

我が家には3年前にペットショップで200円で購入したアカハライモリがいるのですが、

イモリは沼地などでの水中生活が中心なのに対し、サンショウウオは陸生を好むようです。

ですが皮膚にはうろこがなく粘膜で覆われているため乾燥には弱く、湿ったところでしか棲息できません。

高地の渓流を好むことから、熱には弱いようですね。

写真撮影後、水辺近くに放してあげました。

 

この記事を読まれた方に注意して頂きたいのは、英彦山系は国定公園のため、動植物の採取・捕獲は禁じられています

私もこういった生物が棲息していますと紹介していますが、捕獲を促さないよう場所を伏せております。

家族連れで動物を観察して楽しむぶんには結構ですが、最後は必ず元の場所に放してあげてください

私的・商用目的での持ち帰りを発見した場合、厳重に注意させて頂くこともご了承下さい

特にここは神域につき、天罰にかわっての処分とだけ・・・。

少し語調を荒げてしまいましたが、いつ絶滅のおそれに転じるか分からない動植物ばかりです。

英彦山の歴史と自然を後世に受け繋いでゆくためにも、なにとぞご理解のほどお願いいたします。

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4月17日(日)の様子

2011年04月17日 15時31分22秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆晴れ

◆7℃

 

段々と暖かくなってきましたね。

気温も平均7℃で、だいぶ“涼しく”過ごしやすくなってきました。

山の水は冷たく、毎日コップ一杯はいただくようにしています。

胃の腑に染みわたるような清々しさ。

体の内側から綺麗になれるような気がします。

肌の張りがいいねとも言われますが、それは冬篭りで蓄えた脂肪のせい(笑)

 

水汲みの方も増え、山も賑わいを見せ始めました。

高住神社は今川の源流として、山からこんこんと清水が湧き出ています。

参拝がてら水を汲んで帰る方のために、ペットボトルを用意していますので、

参拝の記念にぜひ汲んでお持ち帰り下さい。

P4170028

ですが、水を汲まれる方にひとつお願いがあります。

ここのペットボトルはお参りに来た方のためにと、熱心な崇敬者がご寄付して下さったもの。

数に限りがありますので、常時置いてあるわけではありません。

ですのでペットボトルを持ち帰られた方は、次回お参りに来られた際に使った分だけ置いていかれて下さい。

次の人のために…というちょっとした心遣いが繋がっていけば、みんなが気持ち良くお参りできるのではないでしょうか。

見えない誰かのために、ご協力のほどお願いいたします。

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4月15日(金)の様子

2011年04月15日 15時07分00秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇り

◆11℃

 

鳥たちにも春が到来したようで、毎朝さえずりが山に響き渡っています。

その中でも高住神社に馴染み深いのはミソサザイ。

境内の社殿の軒下や岩場を営巣地としているので、ほぼ通年見ることができます。

P4100008

テリトリーがあるのか、毎日、斎館の屋根に止まってさえずっています。

一番ここが見晴らしがいいのでしょうね。

尾羽をピンと伸ばし、小さな体でどの鳥よりも大きな声で歌う姿を見ていると、

当神社のFさんに似ているなぁ、なんて思ったり(笑)

 

昨年は本殿の千木で、キセキレイが毎日鳴いていました。

「今日も元気で鳴いてるね」と屋根を見上げて挨拶するのが日課になっていました。

今年はまだ来ていないようですが、小さな鳥といえども毎日会っていると、情が移り親近感が湧くのです。

( 昨年の様子はこちら http://blog.goo.ne.jp/takasumi-jinja/d/20100412 )

珍しい野鳥が来ると、おっ!?と思いますが、やっぱり毎日顔合わせする鳥たちのほうが愛着があって好きですね。

 

ここのミソサザイは人馴れしているのか、ふと気づくとすぐそばで鳴いていることも。

とても身近で観察できる愛らしい鳥ですので、見かけたら挨拶に返事をしてあげてみてください。

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4月11日(月)の様子

2011年04月11日 16時39分09秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆晴れのち曇り

◆6℃

 

9・10日と英彦山神宮の神幸祭がありました。

両日とも好天に恵まれ、今年も三基の神輿が無事にお御幸を終えられたようです。

それにあわせて英彦山詣りに来る地域も多く、英彦山神宮と高住神社の二社をお参りされて行かれます。

高住神社へは牛馬安全札や虫札を受けに。

牛馬を飼っている家が少なくなった今は、代わりに火伏せの札を受けていかれます。

それともうひとつ。

クマイザサを一束持ち帰るのが習わしで、それを牛馬に食べさせるそうです。

ササの薬効に期待してか、はたまた英彦山の霊力を家畜にも分け与えるためなのでしょうか。

英彦山から頂いて帰ったササを食べた牛馬は、きっと元気でモーモーと働いたことでしょう。

 

牛馬で思い出したのですが、今年の神牛像はねじりはちまきになりました。

P4020003

一昨年から注連縄の前掛けをぶら下げていたのですが、今年は力入れて頑張ってもらおうと鉢巻姿に戻してみました。

こっちのほうが愛嬌あって可愛らしいですね。

今年もたくさんなでていってあげてください。

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4月5日(火)の様子

2011年04月05日 14時55分03秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆晴れ

◆8℃

 

朝方は3℃しかありませんでしたが、日中になり8℃まで上がりました。

それでも風が冷たく、まだまだ上着が必要ですね。

 

しばらく多忙で更新が滞ってましたが、先月あった嬉しい出来事があったので、遅れながらもそのことを書きたいと思います。

3月中旬に、田川郡の保育園児10数名と引率の先生方がお参りに来ました。

事前に先生より連絡があり、ひとつお願いごとがあると言われ、それは子供たちにプレゼントを渡したいのだけれども、 天狗さんからのプレゼントとして渡してくれませんか?といったお話でした。

手作りの大きな紙づつみにはけん玉が入っていて、ひとりひとりに記念としてあげたいとのこと。

 

いいですよと快諾し、子供たちが神前でお参りを済ませた後に、「天狗さんからのプレゼントです」と渡してあげました。

ワァーと歓声を上げて大喜びする子供たち。

中身は何でしょう?と先生が包みを開けると、そこには天狗さんからの手紙が。

P3120005

先生から、お父さんお母さんの言うこと聞いて良い子にするんだよ、と子供たちへのメッセージが読み上げられました。

熱心に話を聞く子供たちの背中には、そろいの手作りナップサック。

P3120007

紫の袋にはフェルトで作った可愛らしい天狗の顔。

先生が作ったのか、はたまたお母さんが作ったのか。真心がこもった出来栄えにホッコリとした気持ちになりました。

 

昔話は伝承とともに、子供たちへの道徳心と戒めを教える話です。

その中では鬼や河童、動物といった人ならぬ存在を引き出して、悪いことをしてはいけないと読み聞かせる。

昔話に出てくる天狗もちょっとユーモラスだったりして、それが親近感を与えてくれます。

尊い存在だけれども、どことなく身近に感じられる存在、私にはそう思えてならないのです。

英彦山の自然のように悠々とした広い心と、時として荒ぶる雷雨のような猛威をあらわした存在。

天狗とは、自然そのものの姿、なのではないでしょうかね。

 

子供たちもそんな天狗さんに見守られながら、すくすくと良い子に育ってもらいたいものです。

コメント (7)
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