2021年の桜シリーズを綴っています。23日の高島市の酒波寺に続き、26日には湖東三山の百済寺に行きました。
今年は開花が相当早かったので、百済寺でも咲いているのか?と思ってましたが、
やはり少し早すぎたようで、まだまだ蕾の状況でした。
桜は駄目でしたが、境内の三椏の花と庭園に群生するショウジョウバカマで、ゆっくり撮影を楽しんで来ました。
その風景は後日に紹介することとし、今日は百済寺からの帰りに立ち寄った関西電力大戸川発電所の桜の風景を紹介します。
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大戸川発電所は歴史的な赤煉瓦の建物です。電線が邪魔になりますがここは発電所、電線は当然ですね(笑)
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発電所に架かる斧研(よきとぎ)橋
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大戸川発電所は,滋賀県南西端の大津市に位置し明治44年に建築された大変歴史のある水力発電所です。
元々は京都電燈㈱が牧発電所の名称で開発した発電所で、昭和26年に関西電力に引き継がれ、大戸川発電所と改名されました。
滋賀県では明治28年 7 月に京都電灯大津支社が設立され、京都市営の蹴上発電所から大津へ送電する工事を行い、
明治30年 1 月に湖国滋賀県に初めて電灯400灯が大津市に灯りました。
その後、京都電灯は大戸川の水利権を取得,牧発電所を建設、建設後は京都からの送電は中止し、大津市をはじめ
周辺の市町村への供給電力をこの発電所でまかなえるようになりました。
現在も稼動している滋賀県で一番古い発電所であり、レンガ造りの建物がその歴史を物語っています。
地元では今でも牧の発電所と呼ぶことが多く、takayanも小さい頃からそう呼んでいます。
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丸い窓のようなものは、昔の電力ケーブル引出口です。
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斧研橋から大戸川の下流を撮影。時刻は17時頃、午後の光で強い逆光です。
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上流の風景です。川底は一面の花崗岩です。
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自宅から10分ほどの大戸川発電所の桜でした。
撮影日 3月26日
撮影地 関西電力大戸川発電所(大津市牧)
機 材 Nikon D4S
Nikon D810
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
AFS VR Zoom-NIKKOR ED 70-200mm F2.8G (IF)
煉瓦造りの発電所と夕陽を浴びた桜がよく似合いますね。
水圧鉄管に沿った桜の列もいいですね。
大戸川発電所の歴史も良くわかりました。
発電所があるということは上に水の流れがあるので
地図で確認したら確かにありました。
その取水口辺りに話題のダムが作られるのでしょうか?
新名神やダム建設などtakayanさんの故郷も
姿を変えていくようですね。
家の近くですが、この発電所の撮影は数年ぶりでした。
百済寺からの帰りで、午後の日差しに照らされた桜がきれいで、
車を停めて撮影してきました。
取水口はもう少し上手にあって、その辺りの桜もきれいです。
大戸川ダムはこの発電所と取水口の中間地点で、
新名神の近江大鳥橋の下あたりです。
新名神の工事で湖南アルプスは、茶色の山肌が剥き出しになっています。
大戸川ダムがができれば、この辺りの景色も一変するのでしょうね。
明治以降に100年以上も掛けた砂防と植林事業によって、
やっと緑の山に戻った湖南アルプスですが、また無残な姿になりつつあるのは残念なことです。
いつもありがとうございます。
この発電所は過去何度か見せて頂きましたが
まだ現役なのは何度か聞いて驚きましたが
明治44年(1911)稼働なのですね
これは私の親父が生まれた年でした。
生きていれば110歳なんですね。
これに似た信越本線横川碓氷のアプトの道の旧丸山変電所が明治45年ですから
関西電力さんがいかにこの発電所を大事にされているかが伺えます。
こうやって桜の季節には、赤レンガファンが集って楽しまれるのでしょう。
赤レンガ造りの建物が、その歴史を物語る大戸川発電所ですが、
訪れる人も少なくてひっそりと大戸川沿いにたたずんでいます。
桜の季節もここの桜を観にくる人はほとんどいなくて、
この日も人影を見ることはなかったです。
お父さんは明治生まれだったのですね。
大戸川ダムができるかどうかは今はまだわかりませんが、
その時にはこの発電所がどうなるのか?
いつまでも残して欲しい貴重な歴史遺産です。
久しぶりにこの景色を撮影し、自宅近くにもいい所もあると再認識しました。
いつもありがとうございます。